2019年4月22日 (月)

「天才作家の妻 40年目の真実」:ベスト・カップル ぺンとしゃもじは一度に両方握れない

監督:ビョルン・ルンゲ出演:グレン・クローズスウェーデン・米国・イギリス2017年 予告や事前情報を見て、妻が書いた作品を夫が横取りしたような話かと思ったが、実際には少し違っていた。 夫婦は元々、教授と教え子という関係でどちらも作家志望である。しかし、妻の方が文章がうまく有望視されるも発想がうまくないということで、夫が着想と編集者、妻が文を書くという分業体制を取り、夫の名で出した小説は幾つもベストセラーとなる。遂にノーベル賞を取ることになり、ここで妻の方が爆発するのであった。...

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2019年4月18日 (木)

「奇想の系譜展」記念コンサート 1:どちらも負けぬ!東西奇想比べ

ザ・バロック 江戸の奇才、ヨーロッパの奇才 演奏:江崎浩司ほか 会場:東京都美術館講堂 2019年3月17日 恒例、上野界隈で行われる「東京・春・音楽祭」の展覧会関連コンサート、今年はたまたま博物館・美術館の企画が近現代ものが多かったせいか、純粋に古楽系はこの一つだけだった。 リコーダー江崎浩司が中心のアンサンブル(ヴァイオリン2+ヴィオラ+チェロ)が、「奇想の系譜」で展示されている日本画と同時期で同じテーマの音楽をルネサンス、バロックの作品から選んで演奏するという趣向で...

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2019年4月10日 (水)

「バハールの涙」:ノー・ウェイ・トゥ・ヘヴン 男子無用の戦場

監督:エヴァ・ユッソン 出演:ゴルシフテ・ファラハニ、エマニュエル・ベルコ フランス・ベルギー・ジョージア・スイス2018年 2014年、フランス人女性ジャーナリストがシリアでクルド人の女性兵士たちを取材する。彼女はそこでバハールという女性部隊の隊長と知り合い、戦闘地域へと赴く。 バハールの語る回想と現在の戦闘が交互に描かれる。 回想部分は過酷な場面が続く。バハールは自らも職業を持ち夫と息子と暮らしていたが、ISの襲撃によって成人男性は全て殺され、女は奴隷として売られる...

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2019年4月 4日 (木)

「涙のきらめき」:大迫力!金管部隊

17世紀ザルツブルグ 祈りの宮廷音楽 演奏:古楽金管アンサンブル アンジェリコ 会場:淀橋教会小原記念チャペル 2019年3月16日 チラシを見ると、この団体はもう公演6回目とのこと。全く知らなかった。金管中心というのも珍しいので行ってみた。 編成はサクバット6、コルネット4、ナチュラルトランペット2、そしてドゥルツィアン、ヴァイオリン、オルガンが各1名という、会場に比してかなり大人数だった。(普段は少人数のアンサンブルが多いもよう) そのうちのコルネットの一人、ドルツィ...

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2019年4月 2日 (火)

このスピーカーを墓標にしてくれ 初心者モード・オーディオ購入記

先日、アンプとスピーカーを買い替えた。そもそもは買って10年経ってないマランツのアンプが音がたまに出なくなったことが原因。実は買って4年目には完全に出なくなり修理してもらったことがあったのだ。また故障では買った方がいいと考えた。 しかしCDプレーヤーならともかくアンプが10年もたないとはひどい。どうなってんだ。 まずどこで買うか考えねばならぬ。前に買った秋葉原の電気店は既に閉店している。かといってオーディオ初心者もどきが専門店行っても相手にしてもらえないだろう。 仕方なく量販...

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2019年3月31日 (日)

聞かなきゃ損々!古楽コンサート 4月版

平成が終わっても古楽愛は不滅ですっ(>O<) *3日(水)17世紀ヴェネツィアの音楽 A.グランディとその周辺(メディオ・レジストロ):近江楽堂*13日(土)スティルス・ファンタスティクスの妙技 ファンタジーと霊感に導かれた17世紀ドイツ・オーストリア音楽(アンサンブル ソヌス エト コルティス):日本キリスト教団本郷教会*19日(金)フランス・バロック音楽の夕べ(花岡和生ほか):近江楽堂*19日・21日(日)バッハ マタイ受難曲(バッハ・コレギウム・ジャパン):...

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「グリーンブック」:ドライビング・トゥ・ヘル ミートソースかフライドチキンか、それが問題--じゃな~い

監督:ピーター・ファレリー出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ米国2018年 雉も鳴かずば撃たれまい、とはよく言ったものよ。まさにオスカー取らずば叩かれまい、という事態になったのがこれだ。アカデミー賞ノミネートの発表前から助演男優賞獲得は確実と言われていた。ゴールデングローブ賞の作品賞取った時あたりから(米国作品対象の賞なので「ROMA」は除外)何やらきな臭い話がモヤモヤと発生 主演のヴィゴに差別発言があったとか、監督露出狂だったなど話題は尽きぬ...

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2019年3月22日 (金)

「ルベルとルクレール」:31年分の変遷

趣味の融合の申し子たち 演奏:天野寿彦ほか 会場:近江楽堂 2019年2月26日 タイトルになっているこの二人、フランスバロックのコンサートでは付け合せみたいな感じで登場することが多く、なかなか単独で主役を張る機会はない。かなり珍しいプログラムと言えるだろう。 編成はヴァイオリン2(もう一人は吉田爽子)、ガンバ(平尾雅子)、チェンバロ(辛川太一)である。 ルベルはクープランとほぼ同年代で、ルクレールはその31歳年下、もはやバロックのどん詰まりの世代という差がある。 二人...

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2019年3月16日 (土)

ナショナル・シアター・ライヴ鑑賞記

最近、行ってみたNTLの感想をまとめて書く。 芝居の収録というと昔のNHKの「劇場中継」みたいのを思い浮かべるが、昨今は進化していて、中には映画もどきのカメラワークのものもある。収録を前提にして演出した部分もあるんじゃないか(その上演時だけ?)と思ったりして。 実際の観劇では、役者の顔をアップで見たり、座席とは異なる位置から見ることは出来ないのだから、果たしてそれでよいのか。これも良し悪しだろう。 *「ジュリアス・シーザー」 観客参加型(?)演劇で、フロアで立ち見の客がロ...

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2019年3月10日 (日)

「ビュークルズ・アンサンブル」:ハプニングとチョコレート付き

会場:武蔵野市民文化会館小ホール 2019年2月14日 →こちらはマスタークラスのチラシです。 前日の近江楽堂に続きまたも笛2本登場する公演に行った。--というより、たまたま連チャンで行ったらここにもダブル笛が という感じだった。 主役のパトリック・ビュークルスは30年間に渡りコレギウム・ヴォカーレ・ゲントの首席フルート奏者を務めているというベテランである。 そのアンサンブルは同じくベテランのチェンバロ奏者エリザベート・ジョワイエ、ガンバのロミナ・リュ...

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2019年3月 6日 (水)

「縦と横のファンタジア」:縦横笛尽の大活躍

演奏:ジャック・アントワーヌ・ブレッシュほか 会場:近江楽堂 2019年2月13日 ハルモニア・レニスはリコーダー水内謙一、チェンバロ村上暁美の二人組ユニットで、過去に彼らが参加したコンサートは「コレッリへのオマージュ」、「シェイクスピアの春夏秋冬」を聞いたことがある。いずれもひと工夫ふた工夫した面白い内容だった。 今回はヨーロッパで活躍中のブレッシュを招いてのコンサート。彼はフルートとリコーダー両方をこなす、そう、両笛使いの演奏家だったのだ 彼...

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2019年3月 1日 (金)

「ヴァレア・サバドゥス&コンチェルト・ケルン」:譜面台下がるも熱気は落ちず

会場:武蔵野市民文化会館 2019年2月13日 →こちらは紀尾井ホール公演のチラシです。 今人気上昇中カウンターテナーのヴァレア・サバドゥス……といっても、実は全然知りませんでした(^^ゞ なのに、何故このコンサート行く気になったかというとコンチェルト・ケルンを聞きたかったから。以前、ギエルミ・アンサンブルの公演に出て目立っていた平崎真弓がコンミスなのである。 しかも、もう一人いるコンマスが急病(インフルエンザらしい)で来日できず、彼女一人で仕切るということに。 録音で...

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2019年2月28日 (木)

聞かなきゃ損々!古楽コンサート 3月版

またも面白そうなコンサートがバッティング多数。何とかしてくれい。 *3日(日)祈りのカンタータ(バッハ・コレギウム・ジャパン):東京オペラシティコンサートホール *  〃  ひまな日曜日4 リュートデュオの楽しみ(つのだたかし&瀧井レオナルド):松明堂音楽ホール *6日(水)謎解きバロック2 テレマン(宇治川朝政ほか):近江楽堂 *14日(木)レオナルド・ダ・ヴィンチと音楽(アントネッロ):豊洲シビックセンターホール ♪レクチャーあり *16日(土)涙のきらめき 17世紀ザ...

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2019年2月20日 (水)

「ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー」:成功と醜聞は表裏一体

監督:ケヴィン・マクドナルド イギリス2018年 ホイットニー・ヒューストンといっても、活躍してた当時は歌手としてはあまり関心がなく、ラジオやMTVでよくかかっていたのを漠然と聞き流していた程度だった。 個人的には音楽面より映画『ボディガード』の出演がハマリ役で印象が強い。ただ、ケビン・コスナーの方が株の上昇度は大きかったかも(人気が決定的となった)。 従って、その後のスキャンダル(夫のB・ブラウンがらみ)や2000年代に入ってからの凋落ぶり、さらには突然の死についてもあ...

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2019年2月15日 (金)

「J.S.バッハ その音楽と歓び」:フルート、叱られる

18世紀音楽祭協会ファイナルコンサート 演奏:アンネリース・ファン・グランベーレン 会場:東京文化会館小ホール 2019年2月10日 18世紀音楽祭協会は福岡で「福岡18世紀音楽祭」から始まり「おぐに古楽音楽祭」「福岡古楽音楽祭」を開催してきたという団体。この度、三十年もの活動を終了することになり、その最終公演が東京、翌日に福岡で行われた。 内容はバッハ特集。ほぼ満員だった。自由席だったので開演30分以上前から長蛇の列となり、大ホールの方の開演時刻も重なってごった返して...

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