2018年11月11日 (日)

「フライブルク・バロック・オーケストラ mit キャロリン・サンプソン」:女3人寄れば

会場:トッパンホール 2018年10月22日 キャロリン・サンプソンとFBOの組合せと言えば少し前にバッハの「結婚カンタータ」の録音が出ていた。今回それとほぼ同じプログラムで来日。東京では2回公演があって、わたしはトッパンホール(久し振り!)の方に行った。 複数コンマス交代制を取るこのグループ、今回はA・K・シュライバーという見た目は小柄なオバサンな人が担当である。 冒頭はバッハ先生の「はとこ」にあたるというヨハン・ベルンハルト・バッハの「管弦楽組曲」で耳慣らし。テレマンのい...

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2018年11月 7日 (水)

「アントマン&ワスプ」:スモール・オア・ラージ 値段は同じ

監督:ペイトン・リード 出演:ポール・ラッド 米国2018年 第1作目「アントマン」は未見だった。ところが、この続編が米国で公開されるとエラい人気で、しかも予告(の断片)を見ると面白そう。 しかし1作目を見てないんでは話にならないということで、急きょレンタルで借りて見たのである。そしたら実際面白いではないですかヽ(^o^)丿 で予習もバッチリgood 意気込んで映画館に行った……が。 バツイチで娘とは別居中のスコットはヒョンなことから身の丈1.5センチのアントマンにな...

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2018年11月 4日 (日)

「クープラン賛」:祭りは進行中

フランソワ・クープラン生誕350年記念演奏会 演奏:廣江理枝ほか 会場:東京藝術大学奏楽堂 2018年10月21日 いよいよクープラン祭りも佳境となってまいりましたfuji こちらは泣くアーティストも黙る東京藝大、その「上野の森オルガンシリーズ」の一環として、ここ奏楽堂でもクープラン祭りが行なわれようとしております。 まずはプレトーク開始、オルガン専攻教授廣江理枝と古楽専攻教授大塚直哉がステージ上に登場です。 前半の曲目について大塚氏が解説。「王宮のコンセール」は楽器...

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2018年10月30日 (火)

聞かねばならない時もある マイナー・コンサート 11月版

さすがに陽が落ちるのが早くなってきました。 *2日(金)小池耕平リコーダーリサイタル ヴィヴァルディとその周辺:近江楽堂 *3日(土)静かな音楽会(大塚直哉):ウェスタ川越 *  〃  エクス・ノーヴォ室内合唱団演奏会10 HBS333記念:JTアートホールアフィニス *4日(日)バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲(佐藤俊介):所沢市民文化センター ♪15日に浜離宮朝日ホール公演あり *  〃  カペラ・デ・ラ・トーレ:武蔵野市民文化会館小ホール *13日(...

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「沖縄スパイ戦史」:ホラーか現実か

監督:三上智恵、大矢英代 日本2018年 離島の村に学校の先生がやって来た。若い男性でカッコ良くて優しく人気者となった。ある日突然、隠し持っていた軍刀を抜くまでは……。 これ、怖くないですか(>O<;) ホラー映画のネタになりそう。 戦争中の波照間島、若い男は皆戦争に行ってるから、いるのは年寄りと女子どもばかり。彼の命令通りに島を出ていくしかなかった。移住先はマラリアが蔓延する島で、多くの人がバタバタと亡くなっていったのだった。 その男の正体は陸軍中野学校(当時ス...

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2018年10月26日 (金)

「クピドのまなざし」:教会に音の旋風

モンテヴェルディの系譜をたどって 演奏:村田淳子ほか 会場:日本福音ルーテル東京教会 2018年10月17日 ソプラノ歌手の村田淳子という人、スイス在住だそうである。名前を聞いたことがなかったが、杉田せつ子ヴァイオリン、北谷直樹チェンバロ、高本一郎リュートという顔ぶれにも引かれて行ってみた。 サブタイトルに「モンテヴェルディの系譜」とある通り冒頭に彼の歌曲が4曲歌われ、その後は後輩筋にあたる作曲家の作品を中心に展開した。 村田氏は強力かつ劇的な歌唱で聴衆を引き付けた。この勢い...

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2018年10月23日 (火)

「スターリンの葬送狂騒曲」:バトル・フィールド 継ぐのは誰か

監督:アーマンド・イアヌッチ 出演:スティーヴ・ブシェミ フランス・イギリス・ベルギー・カナダ2017年 「ヒトラー」の次は「スターリン」映画ブーム来たるsign03というわけではないだろうが、近現代ヨーロッパ史における最悪独裁者一、二の座を争う人物といえる。その彼の死をめぐるドタバタ劇である。コメディ仕様となっているが、シリアスな調子でやったらとても正視できぬ陰惨な史実だ。 強権を振るう彼が別荘で倒れるが、優秀な医者はみんな粛清してしまったんでロクな治療も受けられな...

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2018年10月20日 (土)

「J.S.バッハ 音楽の捧げもの」:最大の謎は終わらない

演奏:寺神戸亮ほか 会場:ヤマハホール 2018年10月13日 土曜の昼間、人波溢れる銀座にてコンサート。プログラムは寺神戸亮を中心とした「音楽の贈りもの」である。他は前田りりこ、上村かおり、曽根麻矢子という面子。 事前には明記されてなかったが、以前、「フーガの技法」を聞いた時と同様、ほとんどレクチャーコンサートと言っていいほどだった。ステージの奥の壁に楽譜映して解説もしたしkaraoke ただし、一曲目は同じく王様に捧げられた曲ということで、クープランの「王宮のコン...

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2018年10月16日 (火)

「秋のソナタ」:マザー・アンド・ドーター 恩讐のかなた

監督:イングマール・ベルイマン 出演:イングリッド・バーグマン、リヴ・ウルマン スウェーデン1978年 「ベルイマン生誕100年映画祭」の上映作品の一つ。イングリッド・バーグマンの遺作としても有名である。 早い話が母娘激突の物語である。しかし、どうも不自然な部分が幾つか見受けられる。監督はあまり整合性とか気にしないで脚本書いたのだろうか(?_?)と思ってしまった。 田舎町に夫と共に暮らすリヴ・ウルマン扮する娘が、有名なピアニストである母親(バーグマン)を自分の家に招く。しかし...

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2018年10月14日 (日)

「文字渦」

著者:円城塔 新潮社2018年 何やら文字についての妄想を連ねたような連作小説集である。 ある時、漢字は物や人そのものであったり、遺伝情報のように組み合わせを変えて全く別のものに変化したり、漢字同士が闘ったりもする。文字の歴史を遡り、どれほど先か分からぬほどの未来の姿を見る章もある。 またある時は、本文に対しルビがレジスタンスを企てたり、文字が地層のように集積したり(字層?)、遂には横溝ミステリーのようなオドロオドロな殺人事件ならぬ殺字事件まで起こるのだ。 かと思えば、大量の...

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2018年10月10日 (水)

「ROMEO&JULIETS ロミオとジュリエットたち」:五重人格、ならぬ五倍人格

演出振付:金森穣 出演:Noism1+SPAC 会場:彩の国さいたま芸術劇場大ホール 2018年9月14日(金)~16日(日) どうもダンスの公演は苦手なのである。見ていると「ダンサーのこの動きの意味はなんなのだ?」なぞと考え始めてしまい、目の前のステージに集中できない。音楽を聞いている時はそんなことにならないのだから、多分受容しているのが右脳と左脳(どっちがどうなのか忘れた)、部位が異なるのであろう。 しかし、この公演はSPACも出ていて「劇的舞踏」と銘打たれているのだから...

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2018年10月 7日 (日)

「インクレディブル・ファミリー」:男女ヒーロー活躍機会均等法

『Mr.インクレディブル』は当時見たものの、あまり積極的に面白いと思わなかった。何でだろう(?_?) この度続編をやるというので、レンタルで見直してみた。そうしたら、前よりも面白く感じたじゃあないですか。 ということで14年ぶりの新作を見に行ったのだった。 多くの人が同様の感想を述べているように、冒頭がなんと前作の終わりからそのまま続いているのには驚いた。街中で暴れまくってヒンシュクを買い、結局「ヒーロー暮らしはつらいよ」状態で、こそこそとモーテル暮らしに。 しかし、捨てる神...

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2018年10月 5日 (金)

「謎解きバロック 1 ヘンデル」:上から目線にも負けず

主催:木の器 会場:近江楽堂 2018年9月14日 宇治川朝政と福間彩コンビの新企画はレクチャーコンサートである。講師は藤原一弘、ゲスト演奏者はヴァイオリンの廣美史帆。 昼夜2回の開催で、私は昼の方に行った。 まずは「リナルド」の序曲から開始。その後は曲の前にレクチャー、という形式で進んだ。曲はそれぞれの楽器と通底によるソナタ、チェンバロ独奏、ラストは全員でトリオソナタだった。 レクチャーは楽譜を壁に投影させて詳しく解説するという本格的なもの。曲ごとに音階や調性、和音など注目...

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2018年10月 3日 (水)

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」:男と女の間には山より高いネットがある

監督:ヴァレリー・ファリス、ジョナサン・デイトン 出演:エマ・ストーン、スティーヴ・カレル イギリス・米国2017年 テニスに縁のない私は「キング夫人」の名前に記憶はあっても、こんな「男女対決」あったとは知らず。 時は1973年、現役女子テニス・トッププレイヤーと、昔は有名でした感あふれる元男子チャンピオン(55歳)の対決。この二人のスポーツ・ネタでグイグイ攻めていくのかと思っていたら、予想に反してそうではなかった。 前段として、女子選手の報酬額が非常に低いのに抗議して、キン...

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2018年10月 2日 (火)

なぜ私は真正面からでなく、斜め上からブルース・コバーンを見るはめになったのか

ブルース・コバーンが9月末の週末に来日すると知ったのは、ピーター・バラカンのFM番組でだった。しかも、チケット発売から一か月も経ってからである。放送時にリアルタイムで聞けずに録音しといたのを後で聞いたために後れを取ってしまったのだ(^^ゞ。 彼の来日はもうないと思っていたのでビックリした。70歳過ぎという年齢もあるが、そもそも彼のアルバムは多分10年以上は国内盤が出ていない。それより前でも出たり出なかったりという状態(もちろん輸入盤では入手できた)。知名度は低いだろう。 ブル...

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