2024年12月 7日 (土)

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」:ウォーリー……じゃなくて、大統領をさがせ!ワシントンだいそうさく

監督:アレックス・ガーランド出演:キルステン・ダンスト米国・イギリス2024年 米国では半年も前に公開されたのに、あえて大統領選一か月前まで日本公開を引き延ばしたというそのヤマっ気や良しっ おかげで最近の洋画ではめっきり少なくなった公開週末の興収第1位というのはメデタイ限りである。 舞台は近未来--というより「近現在」の米国。冒頭で状況が早口でサーッと説明されるが、とても追いつかない。こういう時はパンフレット(千円ナリ)を参照だいっ。広告の宣伝文句には「...

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2024年11月30日 (土)

聴かずに死ねるか! 古楽コンサート2024年12月編

個人の好みで東京周辺開催のものから適当に選んでリストアップしたものです(^^ゞ事前に必ず実施を確認してください。ライブ配信は入っていません。小さな会場は完売の可能性あり。ご注意ください。 *7日(土)ヴェネツィアのクリスマス(コンチェルト・レオノルソ):国際基督教大学宗教音楽センター*  〃  宇田川貞夫ヴィオラ・ダ・ガンバリサイタル 演奏活動60周年記念:豊洲文化センターホール*8日(日)オルガンクリスマスコンサート J.S.バッハのクリスマス(鈴木雅明ほか):神奈川県民ホ...

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2024年11月25日 (月)

映画落穂拾い・ツイッターX編

ブログに感想を書きそこなった映画です。たまっております。 なぜか書く気が失せちゃったやつ。『哀れなるものたち』 『12日の殺人』 実話系。『ダム・マネー ウォール街を狙え!』 『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』 『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』 アーティストもの。『Shirley シャーリイ』 『画家ボナール ピエールとマルト』 まだ続きあり。...

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2024年11月22日 (金)

「マドリガル・コメディ」:笑撃の動物コーラス隊

愉快!!痛快!! ルネサンスのコメディ!!北とぴあ国際音楽祭2024演奏:ラ・フォンテヴェルデ会場:北とぴあつつじホール2024年11月5日 マドリガル・コメディ何か? イタリア古典仮面喜劇コメディア・デラルテの定番キャラクターが登場する音楽劇--ということでいいのかな。以前に藝大プロジェクトでやった時はそういう風に理解した。 このコンサートではバンキエリの作品を2作上演。おなじみの歌手7人がバロックハープ(伊藤美恵)と共に歌った。「老年の乱心」は定番キャラクターによる簡単...

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2024年11月11日 (月)

ベロッキオ監督とこだわりの誘拐事件特集

「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」 監督:マルコ・ベロッキオ出演:パオロ・ピエロボン イタリア・フランス・ドイツ2023年 イタリア映画祭続きでベロッキオ監督作を。これは確か昨年の映画祭で上映して、今年本邦劇場公開となった。ついでに--2010年の映画祭でベロッキオが来日した時のエピソードをこの記事の後半に書いた。ここでは彼の返答した内容は書かなかったが、「どこの国にもそれぞれいいところと悪いところがある」(だから自国を断罪しても仕方ない)...

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2024年11月 2日 (土)

「天使の楽器サックバット」:吹けば聞こえ過ぎそうな楽器でも

華麗な響きのルネサンス教会音楽演奏:イル・メルロ会場:五反田文化センター音楽ホール2024年10月14日 イル・メルロはリコーダー桐畑奈央+鍵盤上羽剛史+ソプラノ小野綾子の三人組。この日の公演ではサックバットの小野和将がゲスト参加してルネサンス時の歌曲を取り上げた。この4つの組み合わせ、普通はあまりないものだと思うが一体どんな音になるのであろうか(^^? 回答を求めて埼玉からは遠い五反田へ向かったのである。 想像だとサックバットが音量が大きくて突出して聞こえて他を圧してしま...

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2024年11月 1日 (金)

聴かずに死ねるか! 古楽コンサート2024年11月編

個人の好みで東京周辺開催のものから適当に選んでリストアップしたものです(^^ゞ事前に必ず実施を確認してください。ライブ配信は入っていません。小さな会場は完売の可能性あり。ご注意ください。 *1日(金)倫理的・宗教的な森 全曲演奏シリーズ2 諸聖人の晩課(古楽アンサンブル エクス・ノーヴォ):ハクジュホール*4日(月)古楽器と歌で奏でるバロック音楽とブルガリア民謡(氏家紗知ほか):りとるぷれいミュージック*5日(火)北とぴあ国際音楽祭 マドリガル・コメディ(ラ・フォンテヴェルデ...

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2024年10月28日 (月)

イタリア映画祭2024

非常に遅くなってしまいましたが、一応鑑賞記録として書きます(^^;ゞ今年はLFJのチケ争奪戦に完敗したのでイタリア映画祭に参加することになった。もっとも朝から晩まで朝日ホールに籠る元気はありませぬ(-_-;)てへきれば来年はLFJも両方頑張りたい。 「グローリア!」監督:マルゲリータ・ヴィカリオ出演:ガラテア・ベルージイタリア・スイス2024年 ヴェネツィア、女子孤児院が舞台ときてこのタイトルとなれば当然ヴィヴァルディ かと思うが、...

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2024年10月21日 (月)

BCJ秋祭り「ミサ曲ロ短調」「祝祭のオール・バッハ・プログラム」

「バッハ ミサ曲ロ短調」演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン会場:東京オペラシティコンサートホール2024年9月27日 BCJを聞くのはかなり久しぶり。コンサートホールもすっかりご無沙汰である。ロ短調ミサもまた久しく生で聞いていないので「たまには行ってみるかなあ」と、発売から遅れてチケットを取った。行ってみると、なんと3階席までほぼ満員であった。 座席は後方しか取れなかったが、かえって合唱の緩やかな広がりと響きを堪能できてよかった。その代わりステージが遠くて...

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2024年10月15日 (火)

「復活の歩み リンカーン弁護士」上・下

著者:マイクル・コナリー(古沢嘉通 訳)講談社文庫2024年 リンカーン弁護士シリーズもはや7作目である。刑事ボッシュシリーズの方は遂に終了し、そのまま主人公も永久消滅か(T^T)とファンを涙目にさせたたあの日から一年経った。しかし、なんと彼は異母弟のリンカーン弁護士の新作で復活しているじゃありませんかっ。 前回の事件の絡みでハラーの下には冤罪事件の依頼が殺到、ボッシュは取り上げるかどうか検討する調査をもっぱら担当することになる。警察に所属していた頃は使えていたツールが使え...

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2024年10月11日 (金)

映画落穂拾い・ツイッターX編

ブログに感想を書けなかった映画の備忘録がわりです。 追い詰められ型。主人公が追い詰められちゃいます。 「リアリティ」 「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」 「インスペクション ここで生きる」 ヒーローもの特集。 「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」 「マダム・ウェブ」 「ザ・フラッシュ」 小学生の女の子が主役。 「コット、はじまりの夏」 「窓ぎわのトットちゃん」 まだ続く。...

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2024年10月 9日 (水)

「ありふれた教室」:職員室あるある

監督:イルケル・チャタク出演:レオニー・ベネシュドイツ2023年 見てる間きっとイヤな気分になるだろうなと思いつつ行ったら、やっぱりそうなった。ドイツの学校の話である。99分で最近の映画にしては短くスッパリと終わるのが唯一の救いだ。 中学校で盗難事件が続発する。一年生の担任の新人教員が自分のクラスの子どもに嫌疑がかけられた上に、勝手に対処を決められそうになったことから怒って極端な行動に走る。怒ったとはいえいくらなんでも彼女は飛躍し過ぎ と思うが、そういう...

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2024年10月 5日 (土)

「アルプスを越える天才たち」:音楽に国境も時代もなし

演奏:アンサンブル・パルテノペ会場:今井館聖書講堂2024年9月22日 イタリアとドイツの間には高くて深い山(アルプス)がある~ と歌ったかどうかは知らないが、かつてそれを越えてイタリアとドイツ・ウィーン、さらにはパリまで、互いに影響を与えたり実際に音楽活動を行った音楽家たちがいた アンサンブル・パルテノペはヴァイオリン朝吹園子、チェロ懸田貴嗣、テオルボ・ギター上田朝子、チェンバロ西山まりえという4人組である。 取り上げられたのはヴァ...

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2024年10月 1日 (火)

聴かずに死ねるか! 古楽コンサート2024年10月編

個人の好みで東京周辺開催のものから適当に選んでリストアップしたものです(^^ゞ事前に必ず実施を確認してください。ライブ配信は入っていません。小さな会場は完売の可能性あり。ご注意ください。 *5日(土)ウィ・ラブ・クルムホルン2(象使いの会):滝野川会館小ホール*6日(日)コンソートで聴くJ.S.バッハのガンバソナタ オルガンソナタ(プリズム・コンソート・オブ・ヴァイオルズ):今井館聖書講堂*10日(木)17世紀北ドイツ楽派の声誉(榎本桂子ほか):日本キリスト教団本郷教会*12...

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2024年9月30日 (月)

「関心領域」:マイ・スイート・ホーム、お隣りさんは気にしない

監督:ジョナサン・グレイザー出演:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー 米国・イギリス・ポーランド2023年 日本でも公開前から賛否両論・議論沸騰・毀誉褒貶で(一部が)かまびすしかった本作である。そのせいか「収容所もの」としては公開規模が大きく、ポップコーンとドリンク持って鑑賞する人たちも結構いた(一説によるとホラー映画と間違えた、とか?)。 こぎれいな邸宅と丹精込めた平和な庭園。見る前の予想だとそこに遠くから微かに音が聞こえてくる--みたいな設定かと思ったら全く...

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«「三島喜美代 未来への記憶」