2021年9月15日 (水)

【旧盤紹介】「イングランド、マイ・イングランド」

最近音楽ネタ記事が激減しているので自宅のCDの沼をさらって紹介します(^^; これはヘンリー・パーセルの伝記映画のサントラ(1995年)である。ジョン・エリオット・ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団が音楽担当している。 ナンシー・アージェンタ、マイケル・チャンスなど歌手が多数参加しているが、映画自体は見たことがない(日本未公開)ので、彼らがスクリーンに登場するのかは不明。サントラには器楽曲や歌劇など色々と入っていて、パーセル作品のショ...

» 続きを読む

| |

2021年9月11日 (土)

「プロミシング・ヤング・ウーマン」:少女老いやすく復讐なり難し

監督:エメラルド・フェネル出演:キャリー・マリガン イギリス・米国2020年 今年のオスカーで5部門候補になり脚本賞獲得。キャリー・マリガンも主演女優賞の下馬評高かったが取れずに終わったものの、話題の一作である。 正直、理解に苦しむ映画だった。登場人物のほとんどが何を考えているのかよく分からないのだ。例えば『ライトハウス』はホラーだか幻想ものだか、話自体はぶっ飛んでいて訳ワカランものであった。だが、少なくとも登場人物がその時どういう精神状態でそういう行動をするのかは大体理解で...

» 続きを読む

| |

2021年9月 5日 (日)

「ライトハウス」:なんで、私が灯台に!?

監督:ロバート・エガース出演:ウィレム・デフォー&ロバート・パティンソン米国2019年 *最後にネタバレ感想があります。 事前に「怖い映画」だと聞いていた。さらに「変な映画」だということだ。おまけにモノクロでスタンダードよりも狭い昔の画面サイズらしい。どうも嫌な予感がする。途中で映画館出たくなったらどうしようと不安であった。しかし、狭い孤島の灯台でデフォーとパティンソンが二人きりでゴニョゴニョする話(誤解を招く表現)だとあっては、何がなんでも見に行かずばいられない。 心して...

» 続きを読む

| |

2021年9月 1日 (水)

「古楽系コンサート情報」更新

「古楽系コンサート情報」9月分(東京近辺)更新しました。左のサイドバーにもリンクあります。ライヴ配信などは入っていません。...

» 続きを読む

| |

2021年8月29日 (日)

【少女マンガ再読】「見えない秋」(樹村みのり)

*初出「別冊少女コミック」誌1974年11月号、『ポケットの中の季節』第1巻(小学館フラワーコミックス1976年)所収 訳あって樹村みのりの古いコミックスを掘り返してチラ見していたら、思わずドトーのように涙を流してしまったのがこの短編である。 樹村みのりには「病気の日」という名短編があって、これは小学生の女の子が家で寝ていて「病気の日はちょっと楽しいな 」と思うという、ストーリー的にはただそれだけの作品なのだ。この「見えない秋」も同じタイプで、同級生の突...

» 続きを読む

| |

2021年8月25日 (水)

「ブラック・ウィドウ」(字幕版):腐敗オヤヂ退散

監督:ケイト・ショートランド出演:スカーレット・ヨハンソン米国2020年 アベンジャーズの一員ブラック・ウィドウの初ソロ作品。コロナ禍より前に撮影は終了していたらしく宣伝映像が映画館の予告枠で流されていたが、結局一年以上待たされての公開である。シリーズ内のタイムラインでは『シビル・ウォー』の後ということらしい。 待たされただけあって大いに期待して見に行ったが、正直期待しすぎたかな~という印象だった。 本業(?)は女スパイで特殊能力や超能力の類いは持っていないブラック・ウィドウ...

» 続きを読む

| |

2021年8月22日 (日)

「令和元年のテロリズム」

著者:磯部涼新潮社2021年 他の人の感想を見かけて興味を持ったルポルタージュ書である。平成31年=令和元年に起こった4つの事件を取り上げている。「川崎殺傷事件」(R元年5/28)、「元農水省事務次官長男殺害事件」(同6/1)、「京都アニメーション放火殺傷事件」(同7/18)、「東池袋自動車暴走死傷事故」(H31年4/19)。 読み始めて衝撃だったのは、第1章の川崎の殺傷事件(スクールバスを待つ小学生・保護者などを襲撃)は20人もの被害者を出したのだが、私は事件以降スッパリ...

» 続きを読む

| |

2021年8月19日 (木)

「ヴァージナルと歌で聴くイギリスの音楽」:女王陛下の鍵盤弾き

演奏:西野成一朗&大森彩加会場:松明堂音楽ホール2021年7月31日 過去には大塚直哉氏がコンサートで弾いたのを何回か聞いたことがあるヴァージナル、ナリは小さいが結構大きめの音が出る箱型の鍵盤である。大陸から伝わり英国ではエリザベス女王にも愛されたとか。この日のコンサートでは、本来はリュートと共に歌われるような英国の歌曲および独奏曲が演奏された。 ジョン・ブル、バード、ダウランドといった英国ルネサンス定番作曲家から、パーセル、アーンまで。曲の解説は弾き手の西野氏がとつとつと...

» 続きを読む

| |

2021年8月12日 (木)

「アメリカン・ユートピア」:踊れば絶望歌えば希望歩く姿はエネルギッシュ

監督:スパイク・リー出演:デヴィッド・バーン 米国2020年 D・バーンやトーキング・ヘッズの音楽はどうも苦手な部類であまり聞いてこなかった人間である。しかし評判がいいので見に行った。元々はブロードウェイのショーとして高い人気で、それをスパイク・リーの監督で収録したとのこと。劇場に客を入れた状態で撮影していて、コロナ禍前に行なったらしい。(再演するはずだったが中止になったとか) ほとんど装飾がない壁に囲まれたステージに、バーンの他に11人のミュージシャンが曲によって出たり入っ...

» 続きを読む

| |

2021年8月 8日 (日)

「フルートとハープ 600年の変遷」:時代と楽器の共奏

フルートの肖像16演奏:前田りり子ほか会場:近江楽堂2021年7月17日 この「フルートの肖像」シリーズは調べたら2年ぶりの開催であった。(15回目の感想) 前回のテレマンから打って変わって、今回は西山まりえのハープと共演。フルートとハープ両方の歴史を中世からたどり、600年に渡る西洋音楽史をほじくり返すという攻めた内容である。昼の回は売り切れということで夜の方に行ってきた。 使用楽器はフルート10本(12本?)、ハープは5台(←単位は「台」でいいのかな?)という豪華布陣で...

» 続きを読む

| |

2021年8月 4日 (水)

「マーティン・エデン」再見

TVがあまりに五輪だらけなのでツ●ヤで『マーティン・エデン』を借りてきて再見した。最初の感想はこちら。 長さが2時間強なのを3時間以上かけて見直した。こんなに全力で見たことは久しくないというぐらいリキを入れて鑑賞したので、グッタリと疲れてしまったですよ(^O^)結構記憶違いしていた部分があって、これじゃブログ記事訂正しなくちゃいけないかもと思い一部訂正した。やはり一度見ただけじゃダメである。特に最近は老化現象甚だしいのでよく覚えられないのも問題 気が付...

» 続きを読む

| |

2021年7月29日 (木)

「大塚直哉レクチャー・コンサート 6 聴くバッハ、そして観るバッハ」:転がる音像

オルガンとチェンバロで聴き比べるバッハの”平均律”出演:大塚直哉、大西景太会場:彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール2021年7月11日 オルガンとチェンバロ聞き比べの平均律もはや6回目。前回は「身体性」でダンスだったが、今回は視覚性ということで映像によるバッハを見る試みとのこと。共演の映像作家大西景太はNHKの「名曲アルバムプラス」という番組でバッハの「14のカノン」を取り上げたそうである。 この日の演奏は第2集の13番から18番まで。最初に第17番やったけど、このフーガって...

» 続きを読む

| |

2021年7月26日 (月)

「ハニーランド 永遠の谷」:自然と実物

監督:リューボ・ステファノフ、タマラ・コテフスカ北マケドニア2019年WOWOWで鑑賞 日本公開された時に見損なっていたのをようやく見た。『パラサイト』と同じ年のアカデミー賞で、国際長編映画賞とドキュメンタリー長編賞の両方で候補になった珍しいケースと話題になったドキュメンタリーである(結局受賞はならず)。さらに製作国が北マケドニアというのも珍しい。 中心となる人物は一見、普通のおばさん。しかし、その正体は「ヨーロッパ最後の自然養蜂家」であった!年老いた寝たきりの母親と二人で荒...

» 続きを読む

| |

2021年7月24日 (土)

「ノマドランド」/「ザ・ライダー」:演技と実物

「ノマドランド」監督:クロエ・ジャオ出演:フランシス・マクドーマンド米国2020年 「ザ・ライダー」監督:クロエ・ジャオ出演:ブレイディ・ジャンドロー米国2017年アマゾンプライム鑑賞 アカデミー賞6部門ノミネートで3部門獲得、他にもヴェネチア映画祭でも最高の金獅子賞-- 前年の『パラサイト』に続き、この一年に話題をさらった作品と言ったらこれだろう。 キャンピングカーで広大な米国の土地で車上生活を送る中高年女性が主人...

» 続きを読む

| |

2021年7月 4日 (日)

「ヒトラーに盗られたうさぎ」:子どももつらいよ

監督:カロリーヌ・リンク出演:リーヴァ・クリマロフスキドイツ2019年 絵本作家であるジュディス・カーの自伝『ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ』を映画化したものである。児童文学なので主人公は少女だが、必ずしも子ども向き作品というわけではない。 1933年、ベルリンで豊かに暮らすユダヤ人一家の9歳の少女、父は演劇評論家、母はピアニストという知識階級だ。しかし、ヒトラーの台頭を予見した父はスイスへ逃げることに決める。この父親の決断は重大だったろう。というのもグズグスしていて国...

» 続きを読む

| |

«「知られざる名曲を求めて」:スキャンダル!五輪不正出場と二股愛