2018年9月17日 (月)

「大塚直哉レクチャー・コンサート J.S.バッハ”平均律クラヴィーア”の魅力」:素人からマニアまでビックリの弾き比べ大会

ポジティフ・オルガンvsチェンバロその1 会場:彩の国さいたま芸術劇場 2018年9月2日 近年、チェンバロやオルガンの普及活動に励む大塚直哉、さいたま劇場でレクコンサートがあるというので行ってきました。 自由席なんで、開場時間に行ったら長い行列ができててビックリ(!o!) いくらチケット代2000円とはいえ、こんなに人気があるとは意外である。日曜の昼間だから? なんと配布のプログラムの数が足りなくなってしまうという事案も発生だ。 ポジティフ・オルガンは劇場所有のもので、それ...

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「名盤レコーディングから読み解くロックのウラ教科書」

著者:中村公輔 リットーミュージック2018年 以前とあるバンドのアルバムを順に聞いてて、4枚目以降がどうも気に入らなくなってしまった。しかし、メンバーも曲調もアレンジも何も変化はないし、これといった欠点も見つからない。一体何が違うのか。何度聞いても分からないのである。だが、何かが異なる。 そして、唯一の違いはプロデューサーが変わったことだった。 このよく分からない変化はサウンド(漠然とした意味の)にあるのではないか--と感じたことから、この本を録音とか機材などは全く無知なの...

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2018年9月13日 (木)

「ルイ14世の死」:実録・あの人の最期は

監督:アルベルト・セラ 出演:ジャン=ピエール・レオ フランス・ポルトガル・スペイン2016年 ルイ14世が病床に就き臨終を迎えるまでの数週間を、ジャン=ピエール・レオがひたすら演じ続けるというので話題になった作品である。 冒頭以外はずっと王の寝室と控えの間ぐらいしか登場しない。彼はほとんど寝たきりで、半分眠っているかごく少量の食事を取るぐらいしかしない。 周囲には侍従や医者たちがいて、たまにマントノン夫人や王太子などが見舞いに現れては消えるぐらいだ。 そういう点ではかなり退...

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2018年9月 8日 (土)

「ジャン=フィリップ・ラモー」:フランス・バロック最後の光芒

演奏:アンサンブル・レ・フィギュール 会場:近江楽堂 2018年8月31日 パリ在住の日本人演奏家4人によるグループ、前回はベルニエとクレランボーのカンタータだったが、今回はラモーである。他はどこもクープラン祭りなのに何故sign02珍しいsign03と思ったが、過去にやったからですかね。 昼夜2回公演で、私は夜の方を聞いた。 ゲストはテノールのブノワ・ラモーとヴィオローネのブノワ・ベネットである。このぐらいの小編成でヴィオローネって珍しい気が……。 前半の中...

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2018年9月 1日 (土)

聞かねばならない時もある マイナー・コンサート 9月版

長い夏も終わりですね(^^♪ *2日(日)シャルパンティエの宗教音楽(コントラポント&フォンス・フローリス):上野学園石橋メモリアルホール *  〃  バッハ”平均律クラヴィーア”の魅力 ポジティフ・オルガンVSチェンバロ(大塚直哉):彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール *7日(金)秘めたる悲しみ ド・ラ・リューの世俗音楽(鏑木綾ほか):近江楽堂 *8日(土)フランスの色彩 クープラン生誕350年に寄せて(石橋輝樹ほか):近江楽堂 *14日(金)レクチャーコンサート 謎解きバロ...

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「音楽と美術の幸せな結婚 2」:音は人なり

大塚直哉レクチャー・コンサート・シリーズ 肖像を刻む-視覚と聴覚によるポートレート:「ルーヴル美術館展」の名画と音楽 会場:よみうり大手町ホール 2018年8月6日 美術展にちなんだ大塚直哉のレクチャーコンサート、2回目はルーヴル美術館展である。(1回目はこちら) ゲストはなんとマンガ家ヤマザキマリですよ(!o!) 今回は主にフランスのチェンバロ独奏曲から人物を描いたものを演奏し、その合間に二人がトークをするという構成である。 実際の展覧会と同じ区分けで、男の肖像、芸術家、女...

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2018年8月29日 (水)

「甘き歌声、天使の響き」:曲より長い解説禁止!

演奏:中原智子ほか 会場:近江楽堂 2018年8月3日 サブタイトルは「ソプラノ、リコーダーと通奏低音によるバロックアンサンブル」となっていて、楽器の方の編成はリコーダー二本(D・ブラジェッティ、田中せい子)、チェロ(懸田貴嗣)、チェンバロ(松岡友子)である。 ブクステフーデの宗教歌曲に始まり、取り上げた曲は独仏伊の作曲家のもの。他にボノンチーノ、バッハ、ラモーなど。ボノンチーノのカンタータのアリアはリコーダーが鳥の声のようで流麗さにウットリchick ソプラノ担当の...

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2018年8月27日 (月)

「白暮のクロニクル」1~11巻

著者:ゆうきまさみ 小学館(ビッグ コミックス)2014~17年 歴史の陰で連綿と生きてきた謎の種属がいた--というのはSFやファンタジーではさほど珍しい設定ではない。ましてや、それが吸血鬼に似ているとなれば、である。 オキナガ(息長)とは不老不死、太陽光に弱く、主に生肉を食し、ごくたま~に吸血することもあるが、彼らが仲間を増やすのはむしろ自らの血を相手に与える行為によるのだ。日本に10万人程度在住、長いものでは千年以上生きている者もいるという。 彼らはその存在を古くから知ら...

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2018年8月25日 (土)

「彼女が泣いているのを見た、そして 愛は朽ちていった。」:女王陛下のイタリア

アルプスを越えた音楽 イギリスとイタリアに昇華するルネサンスのハーモニー 演奏:高橋美千子ほか 会場:日本福音ルーテル教会 2018年7月27日 テーマはルネサンス期英国におけるイタリア音楽の受容、ということでいいのかな。 英国で流行ったイタリアの曲や、フェラボスコのように作曲家自身が渡英して活動していた、また、イタリアの影響を受けた英国人の曲などが演奏された。 声楽曲は高橋美千子担当、合間に挟まれる器楽曲が品川聖など4人によるガンバ合奏である。 アッツァイオロとかヴェッキと...

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2018年8月23日 (木)

「マルクス・エンゲルス」:ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス 萌える革命

監督:ラウル・ペック 出演:アウグスト・ディール、シュテファン・コナルスケ フランス・ドイツ・ベルギー2017年 祝flairマルクス生誕200年ですよ。原題は「若きマルクス」で邦題は「マルクス・エンゲルス」。当然『マルクス=エンゲルス全集』があるんで、こういうタイトルになったんだろう。しかし、これだとフ女子ならずとも「で、どっちが攻めでどっちが受けなんですか~(^^?)」と質問したくなるのは仕方あるまい。 実際、見てみるとそういう内容……ではもちろんない...

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2018年8月21日 (火)

「フェードルとイポリト」:しばしの別れ

”フレンチ・カンタータの時代”の音楽 3 演奏:横町あゆみほか 会場:近江楽堂 2018年7月25日 休憩なしの1時間コンサート、昼夜2回公演で昼の方に行った。 このシリーズは、ルイ14世の死後イタリア様式が入ってきて影響を与えた形の一つであるフレンチ・カンタータを演奏するものだとのこと。 まずはクープランとルクレールの器楽(4人)で導入編。 クープランの「夜鳴き鳥」は結構知られている曲だが、「シテール島のカリヨン」というのは、チェンバロ独奏でまさにカリヨンを真似た音を出して...

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2018年8月18日 (土)

「ウインド・リバー」:スノー・アンド・デッド 闇に向かって撃て!

監督:テイラー・シェリダン 出演:ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン 米国2017年 半年前ぐらいだろうか、米国映画情報番組で興収ランキングに入っていて紹介されてて、是非見たいと思ったのがこの映画である。 その後日本で音沙汰なくて、果たして公開されるのか危ぶんでいたのだが、ようやくロードショーの運びとなった。 メデタイヽ(^o^)丿 で、実際見た感想はというと……うーむ、正直期待し過ぎたのかなあ(+_+)というもんだった。 米国はワイオミング、先住民の居住地で若い娘の死...

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2018年8月16日 (木)

「介護する息子たち 男性性の死角とケアのジェンダー分析」

著者:平山亮 勁草書房2017年 数か月間途中で放り出しておいたのをようやく読了した。 親を介護する男性の経験を通して「息子としての男性」、ひいては「男性性」そのものを考察する。さらには一時期盛んに取り上げられた「男性の生きづらさ」も批判するものである。 介護に限らず「ケア労働」(女性が多く担う)に必要な「感覚的活動」とは何か。「食事を作る」という行為にしても、冷蔵庫に残る食材や使い残しの量を勘案し購入するところから始めなければならない。さらに家族の好き嫌い、どの時間に出すか...

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2018年8月12日 (日)

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」:プロミスト・ランド おかあさんといっしょ

監督:ショーン・ベイカー 出演:ウィレム・デフォー 米国2017年 フロリダのディズニーランドのすぐそばに安モーテルあり。外壁はディズニー風味でキラキラした色に塗られているが、住民の実態は支援団体の食料無料配布車が回ってくるほどに貧しい。観光客を乗せた航空機がひっきりなしに行き交い、その落差が甚だしい。 日本だとモーテルは一時的な宿泊と思うが、かの国では常泊している人が多いそうなのだ。 そんな中に若い母親と娘がいる。母親の方は定職を持たず、その日暮らし。娘は小学校低学年だが、...

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2018年8月 8日 (水)

ヘンデル オペラ「アリオダンテ」:夏休み宿題・原稿用紙5枚で感想文を書け

主催:日本ヘンデル協会 音楽監督・演出:原雅巳 会場:東京文化会館小ホール 2018年7月21日 ほぼ毎年見ている日本ヘンデル協会のオペラ(前回はこちら)、今年は「アリオダンテ」でヘンデルが個人でオペラ興行を始めた第1作だという。 となれば当然リキが入った作品--ということで、成功をおさめたそうな。 前回同様、大西律子をコンマスとするオーケストラ陣は舞台の右側に配置、管楽器はその時によって出たり入ったりしていた。 歌手は上演当時のようなジェスチャー付きで歌う方式である。 スコ...

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«J・S・バッハ「ゴルトベルク変奏曲 (弦楽四重奏版)」:名作を4で割っても名作だ