2024年9月 5日 (木)

映画落穂拾い・ツイッターX編

そもそも当ブログの宣伝という目的ツイッター(当時)を始めました。当初は鑑賞後に140字内で簡単に感想を書いてその後にブログに長文で書いていました。しかし、やがてツイッターの文章が段々長くなり、暇と余裕がなくてブログに書き直しもできず……という状態になってしまいました。無念であります。 さらに最近は老人脳のせいで見たこと自体を忘れてしまうようなケースもあるため、そこでせめてタイトルだけは載せてツイッターXのリンクを張ることにしました。かなり適当に書いているので、単なる記録という...

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2024年9月 3日 (火)

「真夏の夜のあやしい宴」:モダンなホールに古の響き

演奏:レ・ルーチ・アンティーケ会場:小金井宮地楽器ホール小ホール2024年8月17日 中世ルネサンス音楽4人組集団レ・ルーチ・アンティーケを初めて聞きに行った。「あやしい」というのは「怪談」みたいな意味かと思ったら、どうも「変な」とか「おかしい」「うさん臭い」ということだったらしい。確かにその伝で行けば中世ものはあやしさ爆発だっ いつものコンサートでは楽器や曲の解説を長くやるそうだが、この日はその「あやしい」ストーリーに沿って粛々と演奏と、さらにコント...

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2024年9月 1日 (日)

聴かずに死ねるか! 古楽コンサート2024年9月編

個人の好みで適当に選んでリストアップしたものです(^^ゞ事前に必ず実施を確認してください。ライブ配信は入っていません。小さな会場は完売の可能性あり。ご注意ください。 *6日(金)カルダーラ 悲しみのミサ(ラ・フォンテヴェルデ):ハクジュホール*7日(土)日本ヴィオラ・ダ・ガンバ協会設立50周年記念コンサート ヴィオラ・ダ・ガンバ 新世代の彩:けやきプラザ内ふれあいホール*8日(日)ドイツバロック音楽の光彩 古楽器で聴く室内楽の名曲(白井美穂ほか):今井館聖書講堂*14日(土)...

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2024年8月30日 (金)

「アイアンクロー」:鉄の爪にガラスの心

監督:ショーン・ダーキン出演:ザック・エフロン 米国2023年 米国で実在する有名なプロレス一家の物語である。普段、プロレスとは縁がない人間だが前評判が良かったので行ってみた。 時は1980年代初め、農場で鍛錬する若者たちの姿があった。父親はプロレス界で活躍したが、現役時代に果たせなかった望みを自らの息子たち4人に託そうとしている。そして……託し過ぎてもはや押し付けとなるのだった。それは強圧となって彼らを叩き潰す。 では、母親はどうなのかというとキリスト教の熱心な信者である...

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2024年8月25日 (日)

「続・パリのソナタ」:五輪に勝つ

演奏:宇治川朝政ほか会場:としま区民センター小ホール2024年8月12日 リコーダー3人+ガンバ+チェンバロの組み合わせによる、ちょうど一年前のコンサートの続編である。前回はボワモルティエとドルネルというパリで活躍した二人を中心にしたのプログラムだった。なぜ今回は「続」かというと取り上げた曲集の中で前回の残りを演奏するという趣旨である。編成は同じだが、ガンバは上村かおりから平尾雅子に交代となっていた(宇治川、田中せい子、ダニエレ・ブラジェッティ、福間彩は変わらず)。 という...

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2024年8月18日 (日)

映画落穂拾い・いつまでも見られると思うな劇場未公開作品特集

「こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語」監督:エリック・アペル出演:ダニエル・ラドクリフ 米国2022年 WOWOWで本邦初公開。ある年代以上の洋楽ファンならみんな知っているアル・ヤンコビックの伝記……とは名ばかりの怪作・奇作・珍作である。全体の92%はデタラメとパロディだろう。でもご当人を知らない若いモンは半分信じちゃったりするかも(;^_^A ダニエル・ラドクリフはアルを熱怪演(歌は吹替らしい)しているが、トレードマークのメガネとチリ...

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2024年8月13日 (火)

「和・アウラータ・フォンテ」:下町のガット弦切れる猛暑かな

2本のヴィオラ・ダ・ガンバによるイタリアバロック音楽の世界会場:マリーコンツェルト2024年7月21日 そもそもイタリアで活動しているアウラータ・フォンテ・アンサンブルというグループがあり、日本で演奏する時はタイトルのように「和」を付けるということらしい。メンバーはソプラノ神谷美穂、チェンバロ上羽剛史、ガンバ島根朋史&ペリクリ・ピーテである。ピーテ氏は一人だけ年代が上だがエウローパ・ガランテでチェロ奏者をやっていた経歴があるとのこと。彼と神谷氏は在イタリアというのでいいのか...

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2024年8月11日 (日)

「アメリカン・フィクション」:不良作家と呼ばれて

監督:コード・ジェファーソン出演:ジェフリー・ライト、スターリング・K・ブラウン米国2023年アマプラ鑑賞 アカデミー賞を作品賞はじめ5部門ノミネートながら配信スルーになってしまった本作。やはり黒人が主人公だと公開難しいのかなどと思いつつ鑑賞。全く見ることができないよりはマシか。 主人公は売れない純文学作家兼大学の教員。皮肉を飛ばしまくるタイプで学生には辛辣、それがたたって休職を言い渡されてしまう。その後は二つのトラブルが彼を襲う。一つは実家で高齢の母親と同居していた姉(妹?...

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2024年8月 4日 (日)

「大塚直哉レクチャー・コンサート オルガンとチェンバロで聴き比べるゴルトベルク」:バッハ先生、ごちそうさんです

会場:彩の国さいたま芸術劇場2024年7月7日 休館期間が終わって埼玉会館からさい芸に戻ってきたこのシリーズ。はや第10回目だそうだ。--にしても日差しは容赦なく暑すぎで、駅から会場までに倒れそうだった。「がんばるんだ、がんばるんだ(~o~)」自らを叱咤激励しつつ歩かねばならなかった。気温36℃ぐらいあったらしい。 今回はキュレイターの林綾野をゲストに、ゴルトベルク変奏曲を通してバッハ先生の食生活に迫る という企画である。 フェルメールなどおおよそ同時期...

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2024年8月 1日 (木)

聴かずに死ねるか! 古楽コンサート2024年8月編

個人の好みで適当に選んでリストアップしたものです(^^ゞ事前に必ず実施を確認してください。ライブ配信は入っていません。小さな会場は完売の可能性あり。ご注意ください。 *1日(木)オール・バッハ・カンタータ1(プロムジカ使節団):としま区民センター多目的ホール*  〃  ジローラモ・フレスコバルディのマドリガーレ(ドルチェアマーロ):五反田文化センター音楽ホール*3日(土)知られざる名曲を求めて4 絢爛たるマドリガルの美(小倉麻矢ほか):大森復興教会*7日(水)井上玲リコーダー...

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2024年7月31日 (水)

「リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング」:我が音楽を行く

監督:リサ・コルテス出演:リトル・リチャード米国2023年 私はリトル・リチャードについてほとんど知らない(!o!)ことに気付き、ロック者としてこれではイカン と思い立った。ドキュメンタリーだがご当人は2020年に亡くなっており、過去の映像、インタビュー、友人知人・関係者の証言から構成されている。CNNの制作らしい。 貧しい子ども時代から音楽業界へ入っり家族11人を養ったという経緯の中で、ロックンロールの創始者としての強烈な自負が語られる。JBもジミヘンも...

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2024年7月24日 (水)

「古楽の調べ 上野学園大学古楽部会教授陣による」:音に歴史あり

会場:旧東京音楽学校奏楽堂2024年6月28日 大雨の日で、上野駅に着いたら土砂降りだった。駅前の舗装は水はけ悪く巨大な水たまりと化していた。そんな中で上野学園にて教鞭をとっていた古楽部会の演奏家によるコンサートが開催された。当然ながら客席は演奏家・関係者多数でごった返していた。 大学自体は今年の3月に既に終了したとのこと(短大は継続)。その功績をしのぶため……ではなくて、未来へつなぐための演奏会である。出演者は10人(ラストにプラス1名の隠し玉として有村祐輔も)だった。 ...

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2024年7月21日 (日)

「ソウルフル・ワールド」:生きながらジャズに葬られ

監督:ピート・ドクター声の出演:浜野謙太米国2020年 コロナ禍で2020年の劇場公開中止、配信のみとなったピクサー・アニメ。しかし待ち続けた甲斐あって、ようやく短期限定だけど劇場で公開となった。ただし残念ながら吹替のみだ。 主人公はミュージシャンを目指す中年黒人男性。でも現状はハイスクールのしがない音楽講師である。しかし長年の夢だったジャズクラブ出演が遂に決定  したはいいが、直前に事故で無念の死を遂げる……はずだったのをあまりの無念さに断固拒否。あの...

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2024年7月15日 (月)

「ビウエラとウード」:お代わりお願いします

演奏:つのだたかし&柴山晴美会場:松明堂音楽ホール 本来はアルゼンチンのギタリストを招いて行うはずだった公演、なんと相手が怪我で来日できず急きょ内容を変更したものである。それでも満員御礼だった。ゲストはソプラノの柴山晴美である。 前半はウードを使用して、500年も前にスペインから離散したユダヤ人であるセファルディの歌を取り上げた。内容は恋愛歌とグラナダ陥落を嘆く歌だった。合間にはつのだ氏が昔イスタンブールに行った時にセファルディの末裔に出会った話が出た。後半はビウエラに持ち...

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2024年7月12日 (金)

「DUNE/デューン 砂の惑星」「デューン 砂の惑星PART2」「砂の惑星」:ホドロフスキーは見てません

「DUNE/デューン 砂の惑星」監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ出演:ティモシー・シャラメ米国2020年 「デューン 砂の惑星PART2」監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ出演:ティモシー・シャラメ 米国2024年 「砂の惑星」監督:デヴィッド・リンチ出演:カイル・マクラクラン米国1984年 過去の作品を見た限りではどうもヴィルヌーヴ監督とは相性が悪い。『砂の惑星』を再映画化したと知っても敬遠していた。しかし正月に大作ものを見たく...

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