本を捨てるということ
昨日(2月17日)の朝日新聞の投書欄に「本を捨てることができない」という趣旨の投書があった。新聞と一緒に廃品回収(?)に出された本を見て「せめてこれらの本が図書館や古本屋に流れてくれたらと願う」とある。
年齢が55歳というところから見ても、やはり本がもったいなくて捨てられない世代なのだろう。今時の若いモンが本をブックオフに売るのは全く違う理由だろうから。
本を消費財として考えてみれば、電気製品や家具に比べて寿命が長い。40年前の文庫本だって紙が黄色くなっているのを我慢すれば今でも立派に使用OKなのである。パソコンなんか5年ぐらいでオシャカですよ、あなた。
従って、それをまた誰かが再利用してくれるだろうと期待して、古本屋に持っていくのは当然の流れであるように思える。投書した人もそういう気持ちで書いたのだろう。
だがしかし--当の著者である作家側が「読み終わって売るぐらいだったら捨てて欲しい」などと語っていると知ったら、この人はどう思うだろうか?ムムム……
もっとも私は本を燃えるゴミとして捨ててしまう人間である。少し前に引っ越しした時はマンガも活字本も三分の二ぐらいゴミとして捨ててしまった。近くにブックオフの類いもないし、車も持っていないので大量に運ぶことはできない。それでバサバサ捨ててしまったのだが、後で森川久美や千之ナイフのマンガ(勢いで捨ててしまったのよ(^^;)はもはや入手不可ということで、複数の知人から「もったいな~い」と言われてしまった。
しかし、取っておいても読み返すことがないのなら、場所を塞いでいるだけなのだが……やはり複雑な気分になった。
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