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2005年3月27日 (日)

ビーバー「ロザリオのソナタ」全曲 第2回「受難」

内容:第6番~第10番
演奏:桐山建志、大西律子、武久源蔵
会場:東京オペラシティ近江楽堂
2005年3月22日

ハインリッヒ・イグナツ・フランツ・ビーバーは1600年代後半に南ドイツで活躍した作曲家・演奏家。この「ロザリオのソナタ」は、聖書の聖母マリアの物語にちなんだ16曲のヴァイオリンと通奏低音のソナタ集である。それぞれの逸話に基づいたタイトルが付けられている。
この演奏会は三回に分けて全曲を演奏するシリーズの2回め。前回はイエスの誕生と成長にまつわる部分だったが、今回は文字通り十字架にかけられる「受難」の部分である。

オルガンの武久源蔵が曲間の解説で語っていたが、悲惨なエピソードの連続の部分なのに、なぜか肝心の「鞭打ち」と「茨の冠」の曲調は明るい。他は悲嘆かつダイナミック、あるいは神秘的な感じなんだけど……。不思議なもんである。
二人のヴァイオリニストはある時は激しくある時はのびのびと音を出して聞かせてくれていた。

この曲集がめずらしいのはそれだけでなく、各曲ごとにそれぞれ異なる変則的な調弦をして演奏するということだ。最後にヴァイオリンの大西律子が語ったことによると、楽譜を見て頭に浮かんだ音といざ実際に弾いて出て来る音が違うのでとまどってしまうとのこと。そして、今度は曲を頭に入ってきた頃にいざ楽器を弾こうとすると、思う通りの音が出て来ないのでまたもとまどってしまうそうな。
「絶対に暗譜できない音楽」と語った彼女の言葉が印象に残った。世の中にはそういう音楽もあるということである。

次回の「復活」も必ず行く予定。(もうチケットを買ってあるし)

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