ザ・ハープ・コンソート
内容:海に生きる人びと--小島の古き歌
会場:王子ホール
2005年3月4日
ハープ・コンソートはハープ奏者のアンドルー・ローレンス・キングがリーダーの6人組。前々回に来日した時のコンサート(確かスペイン系の音楽だったはず)を見ていたく感動して、今回もチケットを買った。その時はパーカッションのM・メツラーがものすごい大活躍。よく小学校の音楽の時間に持たされたタンバリンの一回りデカイような奴(もちろん本物の皮が使ってあるが)を駆使して、まるでロックバンドのドラムス並みのリズムを打ち出していたのである。(チト大袈裟か)タンバリンて本当はああいう使い方をするのかとビックリした。
今回はローレンス・キングの故郷である英国ガーンジー島の伝統音楽が中心。イギリスとフランスのちょうど中間あたりにあり、ケルト系の影響も残っているのではないかと思われる。あのヴィクトル・ユゴーが滞在して作品を書いたということでも有名らしい。
曲は島だけでなくフランスの方の伝統音楽、さらにはアテニャンやラモーといった有名な作曲家の曲に詩を後から付けたのもあった。歌詞はかなりヒワイなものもあり思わず笑ってしまった。
ダンサーのS・プレイヤーが時折前に出て来て恐ろしく複雑そうなステップのダンスをする。あるいは曲の内容に合わせて寸劇っぽいこともやった。期待していたメツラー氏のパーカッションはあんまり前に出て来なくてやや残念。代わりに、ヒョロ長い身体を生かして(かなりの長身)「お化け屋敷」という曲で家に侵入しようとする化け物を怪演していた。
一番良かったのは「善良なアンドリオ」という調子が良い曲で、歌の合いの手に入るガンバがまたいい。思わず体を揺らしたくなるような感じ。
アンコールは別の日にやったプログラムのアイリッシュ・バロックの曲だった。こちらもまた楽しくて良かった。
実は3月2日のこちらのプログラムのコンサートのチケットも買っていたのだが、なんと日を間違えて行ってしまった!それも津田ホールの3階のまで上ってチケットのもぎりの所までたどり着くまで気付かなかったのだから、大失敗である。アンコールでその時の曲を聴いてしまうと余計に悔しさが身にしみるのであった。(号泣)
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