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2005年4月 7日 (木)

「コントロール」

監督:ティム・ハンター
出演:レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー
米国2004年

神をも恐れぬ凶悪な犯罪者を遂に死刑執行!と思わせといて密かに連れ出し、製薬会社の凶暴性を押さえる薬の実験台に--と、ツカミはオッケー。面白そうな予感である。
最初、暴れまくっていた男はやがて薬が効き始めると別人格に変貌。自分の罪に後悔の涙を流すのであった。

銀座シネパトスで期間限定公開となると、B級臭ふんぷんたるサスペンスものかと思ったらそうでもなかった。有名な役者も揃ってるし、アイディアもよい。……しかし、なぜか面白い!とはほめられないのである。なんとなく全体的にモタモタした感じがあって、演出か編集に問題があるんではないか、などと画面を眺めながらつい余計なことを考えてしまうのである。もうちっとハラハラさせてくれよ~。
アイディア倒れでその他が追いついていないという印象。

しかも、有名な役者が何にも出ている割には使い方が今イチ。スティーヴン・レイなんて別に彼でなくても、誰でもいいような役じゃないの。
しかし、一番のミスキャストは犯罪者役のレイ・リオッタだろう。ウィレム・デフォーと擬似父子関係になり、ミシェル・ロドリゲスと仲良くなる--というにはいくらなんでも歳が行き過ぎ。後で調べたら、なんとW・デフォーと同い年だった! 無理あり過ぎである。従って、ラストの展開もなんか納得行かなくなってしまった。
本来ならば、20代前半~半ばぐらいの狂暴そうな若い役者にやらせるのが相応しいだろう。

という訳で、印象に残ったのはレイ・リオッタのこわい顔だけであった。悪い奴の時の顔もコワイが、良い奴に変身してからも何気にコワイものがある。ジャパニーズ・ホラーもゾンビも超える恐ろしさであった。

主観点:5点
客観点:6点

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