大塚直哉チェンバロリサイタル
内容:トッカーレ!~バッハが受け継いだ先人たちの技
会場:東京文化会館小ホール
2005年5月10日
バッハ・コレギウム・ジャパンなどで鍵盤楽器を担当していた大塚直哉のソロコンサートである。
プログラムは前半が、バッハが影響を受けた音楽家の作品、後半がバッハ自身の作品となっていて、イタリア・ドイツ・フランスのそれぞれ時代が異なる作曲家を上手く組み合わせていた。特に良く思えたのはブクステフーデであった。なんだか妙な心地になる響きが感じられて、ホニャ~>^_^<という気分になってしまったのである(言葉では説明しにくい)。
後半の最終曲は『無伴奏ヴァイオリン』を鍵盤用にアレンジしたもの。さらにアンコールは『シャコンヌ』を熱演。熱い拍手が送られたのだった。
前の方の座席に座ったせいか、高音と低音がそれぞれチェンバロの違う部分から聞こえて来た。こんな風に聞こえるのは初めての体験で、そんな楽器の響きに聞き入ってしまったコンサートでもあった。会場の残響の特質かなんかのせいだろうか。
聴衆は平均年齢がかなり高め。しかも、普段バロックのコンサートに来ていないらしい人が多かったようだ。というのも、「チェンバロって初めて現物を見た」とという会話が聞こえて来たり、休憩時間に調律をしている(古楽器のコンサートではいつものこと)のを驚いている人もいた。
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