「プルートウ 2」(浦沢直樹×手塚治虫)
小学館(ビッグ コミックス)
2005年
あの「アトム」をリメイク!ということで話題になったマンガ。さらに手塚文化賞まで取っちゃってますます話題。--しかし、まだ途中なのに賞やって大丈夫なんだろか。結末が「なんじゃ、こりゃ~(>O<)」というようなモンになってしまったらどーするのか?って余計なお世話ですね、はい。
ラストにあのキャラクターが出て来て、そうすると原作通りなら3巻のラストは「あの人」の登場か、などと色々考えてしまう。しかし、噂だと現在の連載では色々寄り道しているようだし、そうすんなりと行かない予感である。
読んでて非常に気になったのは2点あって、一つはロボットたちがあまりに人間くさいこと。なんでわざわざハゲかかってたり無骨な外見に作るのかね? 人間らしく見せるためにそうしているのだろうか。
しかも、家族がいてちゃんとした家庭を築いてたりするもんだから、その点でも人間以上である。人間の方はコミュニケーション不全でひきこもったり、負け犬男・女が孤独に暮らしてたりしてという状態(現実の世界を敷衍するとそうなりそう)だったりすると、余計にロボットの方が人間ぽいのである。
むしろ、これは「ロボット」という名称の、異人種の暗喩だと考えた方がいいのかも知れない。
もう一つは「家族愛」とか「家庭」へのベクトルが非常に強い事である。いやまあ、それが真っ当な「人間らしい」有り様だといわれればそれまでだけど、家族や家庭なるものから逃走した者からすると、なんだかうっとーしく感じるのも事実なのであった。(=_=;)
ともあれ、3巻目にも期待。早く続きが読みたい。
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