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2005年7月31日 (日)

「バッハのモテットとマニフィカト」

演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
会場:日本大学カザルスホール
2005年7月29日

この前日、BCJは京都で開催されている「世界合唱シンポジウム」に出演。さらに8月にはドイツの音楽祭二つに行く。その演目を東京でもお披露目--ということと、今年結成15周年記念もあって行なわれた特別演奏会。しかし、合唱シンポジウムなんて全く知らなかったが、通し券6万円ですか? そりゃ、気軽には行けないわなあ。
従って、会場も普段のオペラシティではなく、いつのまにか「日本大学」が頭に付いていたカザルスホールであった。
しかし、結構大きめの編成なのでカザルスホールの舞台からははみ出さんばかり……。ついでに客席も満員御礼だった。

冒頭のオルガンソロはいつもの今井奈緒子ではなく鈴木雅明自身の演奏で『プレリュードとフーガ ト短調』。恐るべき疾走するようなスピードで弾きまくりである。

続いてモテット2曲。レクチャーで子細に取り上げた『イエスよ、わが喜び』と『主に向かいて新しき歌を歌え』だが、全員日本人のソリストたち(ドイツ公演ではP・コーイとR・ブレイズが入るもよう)も良かった。

後半の『マニフィカト』は元々めでたい曲ゆえどの作曲家の作品でも華やかだが、トランペットもティンパニも入って極めて祝祭的な感じになっている。こちらも独唱や重唱が素晴らしかった。冒頭はトランペットの調子が悪かった?(気のせいか)

全体的に合唱の勢いを実感できて満足したコンサートだった。次回の定期公演では、最近発見されたアリアを本邦初演するという噂。ニュースで流れた歌はひどかったので、これは必見、いや必聴であろう。


【オマケ】
しばらく振りにカザルスホールへ行ったら隣にあった建物がなくなって(御茶ノ水スクエアだったっけ?)更地になっていた。すっかり様変わりしててビックリ。

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