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2005年8月14日 (日)

「モナリザ・スマイル」

監督:マイク・ニューウェル
出演:ジュリア・ロバーツ
米国2003年

公開当時、気になっていたが結局行けなくてDVDで鑑賞。
結果は--ロードショー料金払わなくて良かった(+_+)

時は1953年、伝統名門女子大に進歩派の女性の美術史教員キャサリンが赴任してくる。学生の皆さんは超優秀。どのくらい優秀かというと、事前にテキストを全て暗記して、全員で新任の教員をおちょくる事は朝飯前というぐらいである。コワ~。

さて、キャサリンの新しい生き方に学生たちは影響をうけ……という話かと思ったら、全然そうではなかった。見終って振り返ってみるに、彼女は全く何もしていないし、何の影響も与えていないのだ。
学生の一人はエリートと学生結婚をしたが結局離婚、別の学生は有名大学の法学部への難関を突破するもそれを蹴って結婚、容姿に自信のない学生はスッタモンダしたものの見事恋人をゲット--。
で、これらの事にヒロインは何にも関わっていないのである。彼女がいなくても、結局同じような結果になっただろう。彼女がした事は、婚約者と別れて大学の同僚とイチャイチャし、最後は大学から追放されるのだ。それだけなのである。

じゃ、一体この映画はなんなのよ?となると、50年代のお嬢様学校の風俗や人生模様を描いたもの、としか言いようがない。そういう点ではよく出来ている。
学生を演じた若手女優たちは生き生きとしているが、一方、肝心の教員役のジュリア・ロバーツはミスキャストとしか言いようがない。実質的に何もしてなくても、授業で圧倒的な威厳を持って学生の鼻面を引き回すとか、情熱的に語りまくるとか、だったらまだ説得力あっただろうけどね……。

学生の一人にヒロインは「自分の価値観や生き方を押しつけないで欲しい」と言われてしまうが、なーにをおっしゃる、教師の仕事の大半は価値観を一方的に押しつけることである。別に「女性解放論者」ゆえの専売特許ではないのだ。
逆に言えば、「女性解放論者は自分の価値観を押しつけるヤツ」というイメージを助長している話だとも受け取れる。
ということで、一見フェミニズム的と見せて、実は全く関係ない映画であった。

なお、日本の超お嬢様有名女子大では、卒業式にいかに見栄えの良い男を婚約者として連れて来て、いかに高価な車で会場に乗りつけるかを競うのが常だという話をOGから聞いたが、出身にも地位にも縁がないド貧民の方が気楽ってことですかねえ。

それから、当時最先端であったポロックの絵を見せて学生たちを驚かせるエピソードが出てくるが、イアン・ファルコナーの絵本に登場するブタの女の子オリヴィアは美術館でポロックの絵を見ると「こんなの私でもかけるわ」と、家に帰って早速自分の部屋の壁でそれを実践したのであった。これこそが正しいポロックの観賞法であろう。


主観点:5点
客観点:6点

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