真夏に聴きたい音楽 その1
暑い……(~Q~;)
休日で家でゴロゴロしていると余計に暑い。エアコンをオンにすればいいのであろうが、環境問題を考えるとそういうわけにも行かぬ……と、言いたいところだが、実際は電気代がかかり過ぎで節約モードに(火暴)
まあ、こういう時はせめて真夏向きの音楽でも聴いてやり過ごすべえ、ということで考えてみた。
暑い時には涼しげな音楽を聴くというものありだが、逆療法でいかにも暑~い音楽を選ぶというテもある。後者の路線で行ってみよう。
今日はクラシック編だ。
★ヘンデル:水上の音楽&王宮の花火の音楽/エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル(Glossa )
ヘンデルが英国王の船遊びする際に演奏するために作曲したという謂れ(あくまでも事実かどうかは不明)のある『水上の音楽』と、ロンドンで行なわれた祝典で花火打ち上げのための『王宮の花火の音楽』は、双方ともいかにもイベント用に作られただけあって壮麗で華やかで賑々しい。CDではよくこの2曲をカプリングして発売され、種類も多い。
この録音の特徴はなんと当時の編成をそのまま復活したということ--つまり、総勢百人なんである。野外演奏するなら、拡声装置のない時代にはそのぐらい必要だったのだろう。
しかも、楽器も当時のものを復元。管楽器のなんかは指穴やピストンが無かったりするという。いくら欧州全土からでもこれだけのオリジナル楽器と奏者を同時に集めるのは大変だったらしい。
元々、古楽器というのはモダン楽器ほどクリアで美しい音は出ず、不安定である。しかも人数が多い--となると、仰々しくてしかも何やら全体にハッキリとしないモワーンとした印象の音になっている(もちろん、それを意図して録音しているのだが)。それだけにまさに暑苦しくて真夏向けの曲なのだ。
花火大会なんて暑くて人がゴミゴミしていて出かけるのも勘弁だが、このCDを聴きながら水上花火大会を思い浮かべて「タマや~」などと言ってみるのもいいかも知れない。
ちなみに作曲時のロンドンの花火は見事に失敗に終わり火事まで出したという……。
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