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2005年8月 4日 (木)

平林たい子に脱帽

ネット上でよくネタになっていた「非モテ男・女」の議論だが、初めは面白がってよく読んでいたんだが、段々うっとーしくなって来て読むのがウツになってしまったので、最近は目にしないようにしている。

結局のところ、「このようにもてないオレ様・ワタクシをもてないままにしておくアンタが悪い」という不毛な結論に全て行き着いてしまうように思えたからだ。(違うかも知れんが、それを確認するような気力はもうない)
それから「非モテ」とか「負け犬」とかカテゴリー勝手に作ってその中に分類して良しとする風潮もなんかイヤ~ンなのである。そんなカテゴリーは血液型や星座占い同様、自らを肯定的に確認する目的のためのものでしかないのだ。

そんな中で面白かったのが偶然目にした、「エキサイトブックス」の中の連載コラム「非モテの文化誌」である。
『フランケンシュタイン』の怪物を「元祖キモメン」と認定した回も爆笑したが、「プロレタリア非モテ女」平林たい子の巻は特にすごい。
平林たい子なんて日本文学全集の背でしか名前を見てない、というのが正直なところであるが、こんなにオソロシイ話を書いていたとは知らず……。

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(前略)駅にぎっしり並んでいるサラリーマンを下の道路から眺めて、よく思ったもんだわ。あれだけ男がいるんだから一人ぐらいは何とかなりそうなもんだがなあ――なんて、ね。ところが、みんな、それぞれきまっちゃってるんだから、どうにもなりはしないのよ」

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一応、日本近現代文学を学んだ人間ではありますが、自分の無知に恥じ入るばかりであります、ハイ。
その他、ムーミンにドストエフスキーなど面白いネタばかりである。「非モテ」な皆さんは必読ですかねえ。

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