タブラトゥーラ 千客万来2005!!
会場:浜離宮朝日ホール
2005年9月5日
タブラトゥーラは踊る古楽集団。中世・ルネサンス時代の楽器や民族楽器を使って古い歌曲やらアヤシげなオリジナル曲を演奏するのである。現在は五人組だ。
団長はリュート弾きのつのだたかし。他はパーカッション、ショーム/リコーダー、フィドル、ビウエラ(ギターの仲間)という編成である。
もう彼らのコンサートは何度も行ってるが、なんと今年ははや結成二十一周年ということで、以前ほど派手なアクションは出来なくなったのか、年相応に(?)前半から中盤は静かな展開であった。
また、是枝裕和監督の新作映画(時代劇)の音楽を担当した話なども出た。
休憩後、恒例の波多野睦美のヴォーカルが入って、ますます抒情的かつロマ~ンティックな感じに。
しかし、終盤、元の編成に戻ってからは一転にぎやかでやかましい曲で盛り上がった。つのだたかしはラウタというトルコの楽器をまるで津軽三味線のように弾きまくり、踊り弾きもデターッ!という感じだったが、客席は完全にブチ切れる所までは行かなかった。そんな中でアンコール曲で客を強制的に立たせ、さらには自分で「ブラボー」歓声をあげるという詐欺的(^^?)行為まで行い、盛り上げようと涙ぐましい努力を試みる団長の姿には誰しも感動したであろう。
やはり会場がそぐわないのでは。浜離宮朝日ホールでは静かにクラシック鑑賞という感じで、客は立って踊る気にはなかなかなれない態勢になってしまっているのだ。これがライブハウスとか、ロックの殿堂(笑)中野サンプラザや、踊ると天井からアスベストが降ってくるというウワサの渋谷公会堂なら文句なく盛り上がったはずだ。
アンコールが一曲終了すると、客は一斉に会場から外へと急ぐ。やはり!恒例のロビーでの演奏が始まった。それを輪になって取り囲んで聞く。途中の休憩時間でもすごかったが、ここでもみんな競ってケータイで写真を取りまくる。フィドルの田崎瑞博は踊り弾きしながら、客と一緒に記念撮影するというサービスぶり。
去年のコンサートではそんなことは無かったと記憶しているから、ここ一年の間にいかにカメラ付きケータイが普及したかという証拠でもあろう。いや、だからってどうということでもないんだが……。
というわけで最後は盛り上がって、みな満足であった。
次回はフラメンコをやるということで、これも楽しみである。
ところで、タブラトゥーラの舞台でのつのだたかしを見ると、いつもあの、ますむらひろしのマンガの主人公猫ヒデヨシを思い出してしまう。なんとなく、外見というか、体形というか、着ている舞台衣装もそれっぽいというか、似ているんである。あ、もちろん性格は全然違う--違うはずである。性格まで似ていたら大変だ~っ!(大汗)
それとフィドルの田崎さんがまた、狂的ヴァイオリニストにして床屋の親方である唐あげ丸にクリソツなのだ--っても、こちらは外見じゃなくて楽器の弾き方がね。
となると、残る3人は欠食ドラ……あわわ(^o^;いやとにかくあの「アタゴオル」をいつも連想してしまうのであった。
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