「美しい夜の音楽」
エヴリン・タブ、波多野睦美、つのだたかし
会場:トッパンホール
2005年10月5日
エヴリン・タブは英国の古楽系ソプラノ歌手。ルネサンス歌曲の演奏解釈にかつて革命的衝撃を与えたコンソート・オブ・ミュージックというグループ(←てな紹介でいいのかな。いや、当時リアルタイムで聞いた訳じゃないんで(^^ゞ)での活躍が特に知られている。
で、波多野睦美(メゾソプラノ)、つのだたかし(リュート)と組んで英国ルネサンスの曲を歌うコンサートなのである。以前にも一度この組み合わせで公演したのだが、その時は行けず、私は今回が初めてだ。
内容はダウランド、キャンピオンあたりは知ってる作曲家だが、他には名前を一度も聞いた事ない人物も……。(汗)
その中に、なんとあのヘンリー八世の6人の妻の一人で処刑されちまったアン・ブリン作
の曲もあった(!o!) 「死を前に書いたとされる」と解説にあるが、あまりにも境遇にピッタリ過ぎて却って他のヤツが書いたんじゃないのと疑いたくなっちゃう。
それはともかく、E・タブの声はあくまでも強靭で真っ直ぐで美しかった。トッパンホールは元々響きのいい会場だが、隅々まで行き渡るように聞こえる。特にソロの曲では悲しみの表現が巧みでジワーンと心打たれたのであった。
対して波多野睦美はやや明るめの曲調の歌を歌って、こちらは直球より変化球勝負な感じ。また、二人の掛け合いの曲も大いに楽しめた。
ということで、ヒジョーに満足できた公演だった。5800円のチケット代は完全に元が取れたのである。また同じメンツでやってくれたら必ず行くぞ~。
ただ、曲が終わるたびにいちいちブラボーを叫ぶいわゆる「ブラボー厨」がいて、やめて欲しかった。
それにしても、波多野さん背が高いのねー。間近に見て改めてビックリ。舞台映えがします。またバロックオペラでプリマ演ってくれんかな。
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