「タブラフラトゥーラメンコ」:カコエエにーちゃんに幻惑されるが
演奏:タブラトゥーラ、永潟三喜生、三枝雄輔
会場:ハクジュホール
2005年11月16日
古楽集団タブラトゥーラが今度はフラメンコに挑戦!ということである。
開幕時にいつもの五人のメンバーに続いて、細身で黒服の若いにーちゃん二人が登場してなぜか会場がおおっ(!o!)とどよめく。なぜなら、タブラの舞台でそのようなにーちゃんを目にしようとは思いもつかなかったからであろう。どのくらい細いかというと、身体の幅が団長のつのだたかしの二分の一ぐらい……というのは大袈裟にしても、三分の二ぐらいなのは間違いない。(あくまでも推定よ)
二人はフラメンコ界で若手の人気の歌手と踊り手のようである。会場にも結構フラメンコ関係者が来ているらしく(つのだたかしによると、五人に一人の割合だとか)、かけ声なども頻繁にかかっていた。
曲目もスペイン系っぽいもの中心で、途中の幾つかの曲でフラメンコの唄と踊りが入るのである。踊り手の三枝雄輔はいわゆる「イケメン」の部類でカコエエので、会場の視線をくぎづけにしていた。
ところがっ!ハクジュホールはうっかり前の方の座席にすると、床面が全く見えないんだったんだよねえ。だから肝心の脚の動きが見えん……。どころか、前の人の頭で上半身しか見えない(それ以外にも、つのだたかしと山崎まさしは全く見えなかった)。失敗であった。これからはなるべく後ろの方の席にしなくては。
見ていて(聴いていて)感じたのは、やっぱりフラメンコは全然違うなー、という当たり前といえば当たり前の感想だが、ステージマナーからして異なるし、だいいち感情表出の方法が根本的に違う。
タブラトゥーラは古楽と言ってもオリジナル曲も多いし、踊り弾き(^-^;などもするが、好き勝手な事をしているようでいてやはり表現の基本的な所は、「現代の音楽」であるフラメンコとは違ってやはり「古楽」なのであった。
それを特に感じたのは--ええと、どの曲だったかな(^^?)確か「3人のモーロの乙女」だったかと思う。唄が熱演だったにもかかわらず、私は演奏の古楽的な面の方に強ーく惹かれたのであった。
とはいえ、技術的にはもはや一定の域まで行き着いてしまっている人たちなので、このような異種格闘技の方がエネルギー発散の度合いが大きい。火花飛び散るぶつかり合いが面白くてコーフンするのである。
また次の試みに期待。
恒例の終了後のロビーでの演奏がなかったのは残念。でも、あのホールの構造だとできないのかも。でも、代わりにロビーで波多野さんを見かけたからいいや(単なるミーハー)。
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