「イギリスの古い音楽を集めて」:思わず財布を握りしめる
近江楽堂大江戸バロックシリーズ2005
出演:桐山建志、大塚直哉
会場:東京オペラシティ近江楽堂
2005年11月23日
家を出るのが遅れて(毎度のことながら)会場に着いた時は開演ギリギリ。で、一番前の席しか空いてなくて仕方なく座る。
なぜ、一番前がイヤかというと万が一、眠気虫に食いつかれた時に演奏者に見られたら悪くて恥ずかしいからである。
さて、同じ会場でこの二人の演奏を聴くのは三回めぐらいか? 今回はタイトルにもあるようにイギリスのバロック音楽を演奏した。
前半は「ディヴィジョン・ヴァイオリン」という曲集からブルやロック、後は名前も知らん作曲家の作品など。名曲「涙のパヴァーヌ」や「グリーンスリーヴス」を当時編曲したものもあった。
後半は英国バロックの代表的作曲家ヘンリー・パーセルとその弟ダニエル・パーセルの曲を演奏。恥ずかしながらパーセルに同業の弟がいたとは全く知らなかった。弟についてはヴァイオリンのソナタを3曲披露してくれた。
大塚直哉は鍵盤楽器をチェンバロではなくてヴァージナルを使用。またも恥ずかしながらナマで聴くのは初めてである。外見は台形の小さな机みたいな感じだが、一応チェンバロの仲間に入るらしい。しかし、弦が横に張ってあって、大きさはチェンバロより小型なのに音はずっと大きく聞こえる。途中で大塚さんの楽器の説明があって、終演後は客が大勢近くで眺めていた。
知らない曲が多かったが、小さなホールでヴァイオリンやヴァージナルの音を間近に聴けて、もうお腹いっぱいに堪能できたコンサートであった。(眠気虫も出現しなかったしね……)
ロンドン・バロックもこれくらい間近で聴いてみたかったのう。--っても、不可能な話だが。
アンコールはつい先日出たばっかりの二人のCDからバッハを演奏してくれた。これがまた素晴らしくって、思わず財布を握りしめてCDを買いに駆け出したくなるほどであった。
次は東京文化会館でやるとのことで楽しみ \(^o^)/
最後に文句。
アンケート用紙を配ったにもかかわらず、終わった後集める人(または場所)がいなくて記入した用紙を持ってウロウロしている客が大勢いた。集める気がないというか、どうでもいいのなら最初から配らなければいいだろうと思う。配ったからにはちゃんと回収をしてくれい。
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