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2005年12月30日 (金)

「ポビーとディンガン」:妹萌えのおとぎ話として認定

監督:ピーター・カッタネオ
出演:ヴィンス・コロシモ、クリスチャン・バイヤーズ
オーストラリア・イギリス2005

オーストラリアのド田舎で一発当てようと、人々は住み着いてオパールを掘る。その中のウィルソン一家はとーちゃんはヤマで石掘り、かーちゃんは食料品店でレジ打ち--と貧しいながらも懸命に働いていた。その幼い娘はポビーとディンガンという二人の空想の「友人」を信じて疑わない。それを見ている兄はなんとなく苛立たしい。
が、ある日父親のちょっとしたドジで「友人」が行方不明ということになってしまい、夜中の鉱山を探し回った揚げ句にトラブルに遭遇してしまう。
かくして、とーちゃんは窮地に立ち、妹娘は原因不明の熱出して寝込んでしまうのであった--。

ネットの様々な映画サイトやらブログなどを見てみたが、驚いたことにこの映画をケナしている感想は皆無であった。どれもこれも、「感動した」「涙が出た」「子どもたちが健気」というようなものばかりである。
だが、私は「ひねくれ者」である。骨の髄までひねくれ者なのだ。たとえ世界中の人間が感動の涙を流したとしても、シラケるものはシラケるのだ!

監督は『フル・モンティ』の人だ。確かに話の構造は似ている。多くの人がバカバカしいと思う事を主人公が熱心にやるうちに、人々を巻き込んで共感を得る--というのである。だが、あの《男のストリップ》に匹敵するような、バカバカしいおとぎ話を観客に納得させるだけのパワーにあふれたモノは存在しない。「葬式」がそれに当たるとはとても思えない。

だから、例え架空の友人ポビーとディンガンの実在を信じられたとしても、終盤の、町の人々が善意を発揮するなんていうのはとてもあり得ねえ~。これこそまさに架空の「おとぎ話」だろう。私にはこんなことは全く信じられない。

おまけに、妹がか弱いという感じではなくてコワい。まるで、ホラー映画の子役みたいだ。兄に嘆願するというよりおどしつけているように見える。にーちゃんが「夜中の鉱山なんて行きたくなーい」と拒否したら、たちまち部屋中の物体が舞い上がり飛び回り、妹の首がキキキと360度回転--みたいな感じ。(>y<;)コワイヨー

ということで、子役は健気なにーちゃん役の男の子の方に一票。音楽もよかったんだけどね……。
最後に思ったのは「子どもが出る感動作はもうよく吟味してから見よう」ということである。


主観点:5点
客観点:5点

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