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2006年1月28日 (土)

「ヘラクレスの選択」:女神様がたに思わず平伏

ヘンデル・フェスティバル・ジャパン 第3回 コヴェントガーデンのヘンデル
演奏:キャノンズ・コンサート室内合奏団&合唱団
会場:浜離宮朝日ホール
2006年1月13日

バロック後期というと、バッハ以外にもヘンデル、ヴィヴァルディ、テレマンなどという名作曲家がいる。それぞれのファンはこんにちバッハばかりが「偉大」などと持ち上げられる風潮を苦々しく思い、内心「けっ、バッハがなんぼのもんじゃい(-.-;)」と感じているに違いないのであーる。

さて、そんなヘンデル・ファンには年一回開催される「ヘンデル・フェスティバル・ジャパン」ですよっ(^_^)b
毎年、レクチャー1回、コンサート2回の三公演の組み合わせでやっているようだが、今回は「ヘンデル晩年の傑作・寓意的オラトリオ」である『ヘラクレスの選択』に行ってみた。本邦初演とのこと。

まず前半は、器楽合奏の『合奏協奏曲集 作品6』。この演奏がすごーく良かった! 芯があってピリリンと引き締まってキビキビしていた。年末にこの中のメンバー数人によるアンサンブルのコンサートがあったのだが、行けばよかったと後悔したほどである。
いや……正直に言おう。ホントはそのチケットを買っていたのだが寝坊をして行き損なったのであるっ(火暴) 6月にまたコンサートをやるようなのでその時はちゃんと朝起きて行こうと固く心に誓ったのであった。

後半が『ヘラクレスの選択』。ヘンデルはイギリスに来た当初はイタリアじこみのオペラで売れっ子になったが、人気がなくなってくると今度は宗教的・道徳的な内容の英語による声楽作品でまき直したらしい。で、これはその一つで、もっと長い作品の幕間に挟んで演奏された短い「音楽幕間劇」というんである。

内容は極めて単純で、若き頃の英雄ヘラクレスを「快楽」と「美徳」がそれぞれの道へと誘う(このような抽象的なキャラクターが登場するのはバロック音楽では珍しい事ではない)--「快楽」がこっちに来れば酒はウマイしねーちゃんはキレイだ、みたいなことで誘うと、「美徳」が例え厳しくても正義の道を歩めと説く。
その間をフラフラと迷うヘラクレス、そして両者の直接ガチンコ対決を経て遂に彼は「美徳」を選び、合唱が偉いぞヘラクレス!やったねヘラクレス!英雄と認定!!みたいな華々しいエールを送って幕を閉じるのだった。

演じる独唱陣が豪華な面子。ソプラノの野々下由香里が「快楽」となって愛らしく甘美に歌えば、メゾソプラノの波多野睦美の「美徳」はあくまでも強く荘重な感じで、思わず「へへーっ、女神様~、おいらはどっちにも一生ついて行きますだ」_(_^_)_ ペッタリ(床にひれふす)となってしまうくらい。
で、英雄ヘラクレスはカウンターテナーの米良美一だったが、彼の声を聴くのはBCJに出なくなって以来、ホントに久し振り。でも、なんだか声質が変わってしまっていてちょっとビックリ&残念だった。

全体的には大満足の公演であった。ヘンデルの大ファンではないが、来年もまた必ず行くことにしよう。

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