「ヒストリエ 3」(岩明均):早く続きが読みたーい
白泉社2005年(アフタヌーンKC)
『寄生獣』がハリウッドで映画化ってそりゃマジですか、な岩明均の新作である。1巻のオビには「アレキサンダー大王の書記官エウメネスの波乱に満ちた生涯!」とあったが、その冒頭は青年の主人公が育った町に戻ってくる場面から始まっていた。
で、そのまま子供時代へと回想に入り、数奇な運命が語られる。この3巻でようやく十代後半になった所だ。時代は紀元前300年代半ばである。
岩明均は以前、もう少し後のローマとカルタゴの戦いを背景にした『ヘウレーカ』を出してるが、1冊で終了。対してこちらは長尺になりそうだ。
剣技に優れた蛮族の血を引きながら、貴族の子弟として教養豊かに育ったエウメネスの「文武両道」ぶりがこれからどう発揮されるのか、非常に楽しみ。次が待ち切れん。
それから岩明マンガに特徴である、極めて残虐な場面をノホホンとした調子で描くのが余計にコワい、というのも相変わらず健在だ。
しかし、この頻度だと次の巻が出るのはまた一年後だね。その時は、また1巻の最初から読み直す羽目に……トホホ。
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