「アートと話す アートを話す」:帽子オヤヂに爆笑
バウハウスからコンテンポラリー:ダイムラー・クライスラー・アート・コレクション
会場:東京オペシティアートギャラリー
2006年1月14日~3月26日
企業の現代アートのコレクションを、子どもも楽しめるような、これまでとは違った切り口で見せようという企画らしい。
で、入口で鑑賞の手引きとなるワークブックを渡される。初級・中級・上級と段階別に対話形式で、鑑賞者が勝手に書き込めるようになっている。(どんどんリレー式に客が使い回していくのだ)
えー、でも私のようなひねくれ者にはこのワークブックは余計なお世話であった。親子で見に来てる人にはいいかも知れんけどね。
内容は抽象画、ミニマリズム、コンセプチュアル・アート、ヴィデオ・インスタレーションなど様々なものが一定のテーマによって区分けして展示されている。
中には見てワカランので、ワークブックの解説を読んで見てそれらしい事が書いてあるが、「そんなもんかなー」というようなのもあった。
そういう収蔵展なんでまとまりというようなものはなかったのは仕方あるまい。
気に入ったのは桑山忠明のドローイング、クールな感じがキマっててよかったす。キャンバスに釘で凹凸をつけたとおぼしきエンリコ・カステラーニの「白い表面」、見た途端に「あっ、青い座布団がいっぱい壁に張り付いてるー \(^o^)/」と思ったF・E・ヴァルター「ブロック・ブルー」。「NOW」という文字をライトボックスで大仰に飾ったP・サングイネティも面白かった。
でも、一番変だったのは4分のビデオ作品「帽子」(ローマン・ジグネール)である。小太りのオヂサンが家の壁際で火薬か何かを使って小型の装置を作っている。それに帽子を乗せておいて、自分は家の中に入って3階へ。で、窓から装置に向かって石を落として、その石が装置の板にうまくぶつかると、ボンと帽子が噴出して真上に上がる。オヂサンはすかさず窓から身を乗り出して上昇して来た帽子を自分の頭にのっけようとするのであった。
だが、石がうまく当たらなかったり、帽子の向きがずれたりしてなかなかうまくいかずに苦闘するのであった……。
あのー(-.-;)なんでこんな事してんの。おかしい~(^○^)ギャハハハ
いやー、こんな変なのを見たのは久し振りであった。今回の大いなる収穫である。
続いて二階の収蔵品展「抽象の世界--色・かたち・空間」とプロジェクトN「小林浩」へ。
後者の小林浩は薄めのモノクロでぬいぐるみの集団が転がったり、飛び跳ねたり、戦ったりしているのを大きめのキャンバスにアクリル絵具で描くという連作。全体的に白っぽい画面にカワイイはずのぬいぐるみが必死な様子で飛び交っているのは、とてもナンセンスでおかしくて、しかも突き放した感じで面白い。
このアートギャラリーに来た時は二階も必見ですっ(^o^)b
【関連リンク】
公式サイトより小林浩
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