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2006年3月19日 (日)

「ルー・サロメ/善悪の彼岸 ノーカット版」:全裸死神ダンスに仰天す

監督:リリアーナ・カヴァーニ
出演:ドミニク・サンダ
イタリア・フランス・西ドイツ1977年

『愛の嵐』の次にリリアーナ・カヴァーニが監督した作品をノーカット版でなんとリバイバル上映!ということで期待して観に行ったんだけどね……。おまけにドミニク・サンダ主演だし。

正直に言っちゃおう。期待外れだったのよー(T^T)クーッ
19世紀末のヨーロッパ。ユダヤ系ロシア人の知的にして奔放な女性ルー・サロメが二人の男と共に共同生活を始める。当時の社会状況を考えれば、こりゃスキャンダルどころか完全に罪悪である。しかも相手の男はニーチェとその弟子パウルだからただ者ではない!
さらに加えて、パウルはホモセクシュアルかバイなのか、とにかくホントはニーチェに気があったりして、もう三角関係の泥沼状態。
で、ドイツ・イタリア・フランスと各所を舞台にヨーロッパを股にかけてこの三角関係のグジャドロ状態は、延々と続けられるのであった。あ、さらに「夫」まで出てくるから四角関係だ~。

ついでに、唐突に登場してビックリさせてくれるローマ遺跡のハッテン場の痴態や、全裸の男二人による死神のバレエなど、ケン・ラッセルっぽい場面もあるんだが、どうにも突き抜けてなくて辛気くさい。観ている内にエネルギーの充電度がどんどん下がっていくよううな気分になる。
性的なシーンもなんだか全然エロくなくて詰まらない。実は同じ日にロマンチカの公演を見てしまったので余計にそう感じたかも。

おまけにヒロイン以外の人物に魅力がないのも減点対象。ニーチェはしがない小役人風、パウルは冴えないうらなり男(どっかで見たと思ったら、ケンちゃんの『マーラー』の人だったのね)、夫は二流中学校の教師みたい。
あー、でもドミニク・サンダは美しい。ピッカピカ光ってます、はい。

実際にはルー・サロメという人は著作も多く残してる才女らしいのだが、映画ではそういうことはあまり描かれていない。史実を全く知らずに見ていると、単に知識人好きのお嬢さまかと思っちゃう。(大体にして、「フリッツ」と呼ばれる男がニーチェであるのが明示されるのも後半に入ってからである)
それから最後に登場する、馬車に乗ってる若い男はリルケなんですか?……この監督さんとは男優の趣味が合わないかもよ(^o^;

新宿のケーズ・シネマという映画館は初めて行ったが、なかなかいいミニシアターである--館内については。一方、周囲の環境はラブホやらなにやらいかがわしきネオンサインが満載で目が眩むぞー。今回の映画には却って合っているかも(^^?


主観点:5点(D・サンダの美しさをプラスしてもこの点数)
客観点:5点

【関連リンク】
ケナしてばかりなので、肯定的な感想を紹介しときます。
おばさんのらくがき帳

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