「今村泰典リュートリサイタル」:今村先生にも陳謝
ジルヴィウス・レオポルド・ヴァイスの後期リュートソナタ
会場:新宿文化センター小ホール
2006年4月21日
外見はさえないオヂさん(失礼!)、しかしリュート・テオルボを取らせれば日本で3本指に入るのは間違いなしっ(^o^)b という今村泰典の「来日」コンサートである。なぜ「来日」かというと普段はヨーロッパで活動していて、日本にはいないからだ。
当日配られたリーフレットのインタヴューによると、ドイツ・フランス・イタリア・スイスなどの様々なグループや公演で通奏低音を担当。さらにフランスでは自らのアンサンブルのフォンス・ムジケを主宰とのこと。
彼を始めて見たのは(聴いたのは)何年も前の北とぴあ音楽祭でフォンス・ムジケとして来日した時だと記憶しているが、今回はBCJの「マタイ」に参加で来日。ついでに各地で小コンサートと講習会をやったらしい。
プログラムは新発売のCDに合わせてヴァイスの組曲だった。ヴァイスというとバロックのファン以外には知られていないと思うが、バッハと同時代の超売れっ子リュート奏者にして作曲家で、ガッポリと稼いでいたという。
新宿文化センターには初めて行ったのだが、天井からは照明のライトがいっぱい下がり、音はデッドで全くこのような古楽系コンサートには向いてない。席は百席ぐらい?用意されていたと思うが、事前の宣伝がほとんどなかったせいか聴衆は40人ぐらいしかいなかった。あまりに少ないんで周囲を見回してしまったよ。
しかも、椅子は普通のものを並べただけで、古い代物なので体重の重そうな男性が身体を揺らすとギシギシ音がする。
加えて、演奏中にも同じ建物のどこかで荷物だか机を移動しているような音と振動がガタガタゴゴーッと伝わってくるのだ--。
なんとかしてくれー(>O<)
組曲形式の大作なので、前半と後半でそれぞれ一作品ずつの演奏であった。
ヴァイスはリュート弾きには好まれている作曲家だが、私の印象ではどうも地味でとっつきにくく、とらえどころがない。もっとも、演奏するのは極めて難しそうで、だからこそ演奏家には弾きごたえがあって人気がある「通ごのみ」なのかも知れない。
後半はさらに客が減ってしまい、私は指使いをよく見るぞーと意気込んで前の方の席に移った。しかし、古そうな床から天敵の眠気虫が這い出して来てガブリと私に食いついたのは、ヴァイスのそういう作風のせいなのだろうか。
(作曲家のせいにするかっ('_*)\ペチッ)
ということで、前の方の席で居眠りこいてしまい、有田先生に続いて今村先生にもゴメンナサイm(_ _)m の夜であった。
あ、ついでながら先生の手は大きくて、リュートを弾いてるとグニョ~と広がる感じだったよ。
家へ帰って未聴のCDの棚をチェックするとヴァイスの曲が入ってるのが何枚も出てきた。やはり今でも人気作曲家なのだ。
次は来年フォンス・ムジケと共に来日予定らしいが、東京近辺でも是非公演して欲しい。
グループとしてのCD「ガスパリーニのカンタータ」も近々出るとのこと。でもガスパリーニって誰? 全然知らんよ。(汗)
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