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2006年5月24日 (水)

「ブロークバック・マウンテン」:「男」はつらいよ

監督:アン・リー
出演:ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール
米国2005年

これもまた今年度上半期話題の作品。内容紹介不要ですね(^o^)

見ようによっていかようにも解釈できる。

はたしてこれは単に「ゲイのカウボーイ」の話か。
自分勝手で救いがたいヤローの不倫話か。
それとも、他者を拒み続けてついでに回りの人間まで不幸にしてしまった男の物語だろうか。
はたまた、様々な現実のしがらみでいかんともしがたい人生の悲哀を描いたものか。

セリフの意味は重層的でどのようにも受け取れるだろう。
字幕ではほとんどそのニュアンスを理解できないみたいで残念。主人公のラストのセリフなんか、私は最初「なんて自分勝手な野郎なんだ?」とムッとしたが、それは字幕の内容で、元のセリフはそこまで言ってないらしい。やり過ぎだよ。
(しかし、あのシーンもクローゼットの中に、というのが意味深ですなあ)

ついでに映像は驚くほどにきれいだし、音楽もいい。
役者の演技もそれぞれに素晴らしかった。 \(^o^)/
でも、同じ監督の「昔の米国」ものだったら『楽園をください』の方が良かったかなー、なんて思ったのもまた事実であった。(興行成績は雲泥の差だが)

あと、主人公が山から降りてジャックと別れた後、しゃがみこんで号泣、というか嗚咽する場面がある--と思ってたら、なんとあれは気分が悪くなって(罪悪感で)本当に吐いているんだという説があって驚いた。しかも、後者の方が「準」公式見解だという。マ、マジですか……(-o-;) 今度からト書きを字幕に付けてほしい。


主観点:7点
客観点:8点

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