「夢の中からみつけた街」:×年ぶりのワタリウム
I Love Art 8 写真展
会場:ワタリウム美術館
2006年3月3日-6月4日
ワタリウムに前に行ったのは何年前だろう。少なくとも、5年は行ってないような気がする。でも、10年は経ってないと思うから、7年ぶりぐらいという事にしておくか。(いい加減)
地下鉄出口から外に出た所で一瞬迷ったかと思ったが、ちゃんと覚えてたんで一安心。
今回はコレクション展とのこと。写真作品100点余りといっても、インスタレーションやら映像作品もある。ウォーホル、ヘリング、ロバート・フランク、メイプルソープなどそうそうたるメンツである。
見ててビックリしたのが、アウグスト・ザンダーの職業シリーズ。「あー、こないだもザンダー見たなあ」なんて思いながら、横移動していったら肌もあらわなドレスを着た酔っ払った女の写真があって、ふむふむ「1920年代ベルリンのカフェの女給」かな、と思ってタイトルを見たらなんとダイアン・アーバスの作品だった。(-o-;)
いや、確かにモノクロの人物写真なんだけどね……。
間違えるか、フツー。(汗)
でも、分からなかったんだよ。
あと、面白かったのはルネ・マグリットの写真作品。なんか友人知人親戚一族ヒマな人間を集めてテキトーに素人に演じさせて撮ったおふざけ写真のようなんだけど、彼の絵画のようにナンセンスで変なのが笑える。
それから寺山修司のノスタルジックでSMっぽいハガキ絵写真(?)もよかった。
見終ってから地下の美術洋書店オン・サンデーズに行く。やはりここは相変わらず、さすがの品揃えで他の店を寄せつけない。そこでウィージーの分厚い作品集を見つけて猛烈に欲しくなってしまった。
ウィージーは第二次大戦前のニューヨークで、犯罪や事故現場を撮影しては死体の写真一体あたりナンボでゴシップ紙に売りまくってたヤクザなカメラマン。しかし、写真史の「ドキュメンタリー」とか「ルポルタージュ」の項目では必ず名前が出てくる人物なのだ。
冒頭、厳冬のニューヨークで消火活動をする消防士たちの、水をかぶった帽子や防火服に小さいツララができている様を撮った一枚からしてもう素晴らしい。
だが、8800円ナリという値段だし、どうせ買っても見るヒマない--と断念して帰ったが、後からやっぱり欲しくて欲しくてたまらなくなってしまった。
買っとけばよかった……(T^T)クーッ
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