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2006年6月 5日 (月)

マラン・マレ祭だGO!

「マラン・マレ」フェスティヴァル
会場:浜離宮朝日ホール
2006年5月27日-28日

今年はモーツァルト・イヤーだが、なんとヴィオラ・ダ・ガンバ奏者にして作曲家のマラン・マレ生誕350年でもあるという。
つっても、マレって誰?ガンバって何よ?という人がほとんどだろう。彼はルイ14世下のフランスで活躍した宮廷音楽家である。なお、ヴィオラ・ダ・ガンバはヴィオラとは全く違う楽器なので要注意。
彼と師匠のサント・コロンブの関係を描いた「めぐり逢う朝」という映画で一気にフランスでも再認識されたとか。サヴァールが担当したサントラも素晴らしい。興味のある方は御一聴あれ。

今回のフェスは有志が集まって開催、プロやアマが彼の曲集を全曲演奏するマラソン演奏会や公開レッスンや展示会、販売会などが行なわれた。ガンバは自分で演奏する人が結構多いらしい。私は28日の特別演奏会に行ってみた。

実は演奏会の前のプレ・トークショーも聞きたかったのだが、例の如く出遅れて半分ぐらい聞き損ってしまった。ガンバの楽器としての特性とか、秀吉の時代には日本で演奏されたことがある、という話をチョコッとだけ聞けた。

第一部の演奏会は室内楽の作品ということで、ヴァイオリンやトラヴェルソも入る。チェンバロとヴァイオリンはおなじみ大塚&桐山コンビだ。さらにバロックダンスも途中で入るというサービス振りである。
会場はほぼ埋まっててビックリ。日本中のガンバ愛好者が集まっているのだろうか?--ここで事故が起きて建物がつぶれたりしたら、日本のガンバ文化は空白になるかも、なんて思っちまったよ。
一番の聞きどころはやはり後半の「音階」だろう。楽章に分かれていない、一曲丸ごと30~40分の作品なのだ。だから、ほとんど演奏者は弾きっぱなしという感じである。一番大変なのはやはりチェンバロか。
桐山建志のヴァイオリンは雅な印象を保ちつつ、骨太な力強さのあるものだった。

一時間ばかり間を置いて、今度はガンバの曲集をやる第二部。
自由席だったんで雑誌を置いといて、これまでの席を確保しといたらなんと変なオヤヂに雑誌を床に落とされて座られてしまった!
ムカムカムカ(~_~メ)ムカムカムカ
今度からデッカイ空のバックでも置いとく事にするよ。

二部の主役は平尾雅子。以前、独奏会に行った事があるが、その頃よりさらに堂々たる弾きっぷりである。まるで女王さま~という貫禄だ。
「スペインのフォリア」にはフラメンコ風味を交えたバロックダンスが入って楽しめた。

休憩を挟んで後半には、なんと「あの高貴なご家族の家長ご夫妻」(←コント集団「ザ・ニュースペーパー」風表現)が臨席。なんだか物々しい雰囲気で、黒服の目つき鋭い男たちがいるなあと思ったらこのためだったのか。
しかし、やはり平尾雅子は顔色ひとつ変えず、マスコミの撮影が終わるのを待って悠然と弾き始めたのであった。

前半からずっと謎のフランス男(一応、フランス外務省所属……)が怪しげな日本語で解説をつけ、「膀胱結石手術の図」では原曲に付いているナレーションもやったのだが、声とアクションがうるさ過ぎだった。それにどうせだったら、日本語に訳したナレーションじゃいかんのだろうか? 「ああ、手術台に向かう脚がガクガクするー」とか(^O^)

アンコールは第一部の奏者も総出で2曲演奏。終演後「家長ご夫妻」は楽屋を訪問したそうだが、元々「宮さま」というあだ名のあるという桐山さんを見て「息子にクリソツ!」と思ったかどうかは不明である。

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コメント

「息子にクリソツ!」受けました!
私は「めぐり逢う朝」を見ていないのでマラン・マレの名を知ったときにはこのコンサート、終わっていたので行けず、残念でした・・
ベルリン古楽アカデミーは再来年の来日ですね!
楽しみです。

投稿: アルチーナ | 2008年12月11日 (木) 08時55分

コメントどうもです。

マレはガンバ業界?ではビッグネームなので、また何か公演の機会はあると思います。

おお、ベルリン古楽アカデミー来るんですかっnotes
絶対に行かなくては!

投稿: さわやか革命 | 2008年12月12日 (金) 22時08分

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