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2006年7月23日 (日)

「ポジティフオルガンの魅力」:なりは小さくとも音楽性に変わりなし

大塚直哉リサイタルシリーズ〈クラヴィーアの旅〉その4
会場:近江楽堂
2006年7月19日

巨大なパイプオルガンに対し、移動可能な小型のポジティフオルガンは通奏低音の演奏によく使われている。今回はその独奏会。アンサンブルの中では見かけても、ソロとなるとあんまり聞いたことがない。そもそも、「チェンバロの名手」とか「パイプオルガンの権威」なんて表現はあってもポジティフオルガンについてはそんなのは聞いたことないんである。そういうことからも、常に縁の下の力持ちな地味~な存在なのだろう。

一日二回公演ということもあってか、主な客は昼の回に来てしまったらしく、夜の回は客があまりいなかった。ただでさえすき間が空いてる座席を効き過ぎたエアコンの風が強く吹いて寒かったです。

曲目は前半は14世紀マショーからアランの現代曲まで時代に関係なく配列して演奏。マショーはやっぱりマショー節としか言い様のない、独特の感じの曲だった。
面白かったのはモーツァルトの自動オルガンを模倣した曲。当時から自動オルガンてあったのね(手回しか?)。
前半最後のスヴェーリンクは、大塚さんはリキを入れて演奏していたが、なんだか眠気虫繁殖を誘うような曲調であった。私以外にも食いつかれていた人が二、三人いたようである。

後半はバッハ・オンリー。ラストのトッカータは独特のリフレインがあって、それがまたポジティフオルガンの音質とあっていた。これも熱演であった。

終演してから楽器を間近に眺めてみる。椅子が下の部分で本体と繋がっているのが面白かった。鍵盤は黄色みを帯びていて古く見えたが、最後に制作者らしき外国人男性が出てきたところを見ると、新品なんだろうか?
楽器の説明が聞きたかったけど、なかったので残念。

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