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2006年7月16日 (日)

「ダ・ヴィンチ・コード」:ウンチクとトンデモは紙一重

監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ
米国2006年

失敗であった。何が失敗って、見る前にうっかりこちらの《クリムゾン・リバー3 ダ・ヴィンチの暗号を解け!》を読んでしまったからである。
おかげでジャン・レノが出てくる度に「クリムゾン・リバー3」と頭に浮かび上がって来てしまい、笑ってしまう破目になったのだ。やはり見る前に他人の評を読んではいかんのう。(反省)

で、原作は読んでないのだけど、見てて分かったのはこりゃ相当に原作を縮めて詰め込んであるんだろうな、ということだった。
--というか、分かったことはそれだけだった \(^o^)/
何やら、人名だの組織名だのがやたらと飛び交い頭の中がこんがらかってしまい、理解力がよく追いつかなかった。
で、ワカランうちにあれがこーなってそれがあーなって、でもってそーなって大団円、てな感じか。
さらに字幕だと情報量が少ないから余計に分からないかも知れない。字幕担当者の名前を見た途端に、あーこりゃ吹替え版にすればよかったよと後悔してしまった。
それにしても、これは要するにY遺伝子による「万世一系」の話なんですか?
                (Yじゃなくて「X遺伝子」でしたね。おバカな間違いであります(^^ゞ)

キャスティングは、オドレイ・トトゥはキュート、ジャン・レノは「ハリウッド的に誤解されてるフランス人」ぽく熱演、ポール・ベタニーも好演(でもあれでは悪事を犯すには目立って仕方ないのでは?)、ユルゲン・プロフノウは出たと思ったらあっという間に消えてしまって悲しかった。そんな中でイアン・マッケランが出ている場面だけは生き生きしているように思えた。いささかオーバー・アクティングな感じだが彼がいなかったらもっと退屈だったろう。
で、ただ一人トム・ハンクスがビミョ~な印象だ。なんか彼でなくてもどーでもいいような役。上記のm@ster氏の感想でも引き合いに出されているが、一昔前(『フランティック』あたり)のハリソン・フォードなら打ってつけだろう。

まあ、話のタネに見てみました、という以上のものは見つけられなかった。
どうせだったら『24』並みの連続ドラマを希望。これならウンチクも嫌と言うほど展開できるしね。

あ、いけね(^^ゞ 「1」と「3」を観たのに『クリムゾン・リバー2』まだ観てないや。ビデオ借りなきゃ。


主観点:5点
客観点:5点

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