「ポップアート 1960's→2000's」:そして最後に「神」が降臨
リキテンスタイン、ウォーホルから最新の若手まで
会場:損保ジャパン東郷青児美術館
2006年7月8日~9月3日
損保ジャパン本社ビル、無事にたどり着けるか?……普段西口の高層ビル街の方はあまり用事がないんでよく分からん。地下から行ったら案の定、遠回りをする破目になってしまった。もっとも地上から行ってもうまくたどり着けたかは不明。
エレベーターで42階まで上る。42階ですよっ(^^)/ もっとも、森美術館には負けているわけだが。
最初の部屋ではリキテンスタインの作品群がお出迎え。版画の手法などの解説書きがついているのは良かった。続いてウォーホル。キャンベルスープ缶を始め、おなじみの作品が続く。
で、その後の80年代あたりは意外と数が少なく(目立ったのはヘリングあたりか)、気がつくとみんな作品の製作年度が「2000年」とか書いてあるものばっかりなのであった。会場自体が大きくないので、そこら辺しぼって選んだのかも知れないが。
目を引いたのはヴィック・ムニーズ--チョコレートとか雑誌を細かく切った破片などでパロディっぽい絵を描いて、それを写真に撮り、オリジナルの方は破棄してしまうというもの。遠くから近くから何重にも楽しめる変な作品だ。
個人的にはケヴィン・アペルも気に入った。建築の立体図を単純化して単色の矩形に描いた連作(東京都現代美術館で以前見たような気が……)と同系色の油彩の大作だ。
全体的にはポップアートから今現在のアートシーンの流れをたどる入門編という印象である。そこには「アフリカ・リミックス」にあったような混迷や屈折は見られない。
デイヴィッド・ラシャペルの巨大ブタを眺めて展示は終わり。その後は常設の部屋になっていて、グランマ・モーゼスと東郷青児の作品があった。
だが、さらにその横に暗い小部屋があって、その奥に分厚いガラスに守られたゴッホの『ひまわり』が鎮座ましましているのであった。まるで
ひまわり キターッ━━━('∀'≡('∀'≡'∀')≡'∀')━━━━!!!!!
という感じで、さらに左右にゴーギャンとセザンヌの絵を従えているところは
ゴ ッ ホ は ネ 申 !
と言わんばかりであった。
私はこれまでの展示内容とのあまりの落差に_| ̄|○ガクッとなったのである。
とはいえ、鑑賞時間は1時間弱。やっぱり映像作品がないと早く見終るんだなー、とこれまたどうでもいい事で感心した。
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