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2006年8月 7日 (月)

「水の都の聖母マリア」:満足のスキップをヘビメタ娘にはばまれる

指揮・オルガン:ジャンルーカ・カプアーノ
会場:イタリア文化会館 アニェッリ・ホール
2006年8月1日

イタリア文化会館って、なんじゃ?知らんぞ~と地図を頼りに行ってみたら、なんとしばらく前に、ビル外壁の格子が真っ赤に塗られていてヒンシュクをかってるというニュースで騒がれた所だった。えーと、でももう夕暮れだったからそんなに派手な色には見えませんでしたけど(^o^;
で、地下に小規模ながら立派なホールがある。音響がどんなもんだか分からないので取りあえず前の方に座ってみた。

さて、このコンサートは日本人の歌手・演奏家を本場イタリア人が指揮するという形。演目は、初期バロック期にヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長を勤めたモンテヴェルデイとカヴァッリ。前者は比較的よく演奏されるが、カヴァッリとなるとなかなか生で聴くことはできないので嬉しい限りである。

プログラムは二人の聖母マリアにまつわる曲を交互に演奏するという趣向。それぞれの作の『聖母マリアの昨夜の祈り』に含まれているものが幾つかあったようだ。
ステージ上の顔ぶれはBCJでお馴染みの人も多かった。チェロの西澤央子さんとヴィオローネの西澤誠治さんてご夫婦? 通奏低音が取り持つ仲でやんすね §^o^§ (←これが言ってみたかっただけです、スイマセン)
G・カプアーノはいかにも学究肌っぽい印象の人。

気候がジメジメしていたせいか楽器の調子があまり良くなかったようで、特にテオルボは毎回調弦に時間がかかっていた。さすが、「テオルボ奏者は人生の中で演奏しているより調弦している方の時間が長い」と言われるだけはある。あとヴァイオリンも不調だった?(トーシロなのでよく分からん)

声楽陣の方では先日のBCJでも大活躍の櫻田亮が本領発揮とばかりに聞かせてくれた。もう一人のテノールの谷口洋介も良かった。あと、外見がチョイ悪オヤジ風の小田川哲也のバスの低音もス・テ・キ(#^-^#)。
一方、ソプラノ二人の女性陣は今イチぱっとしなかったような……。

一番良かったのは8曲目のカヴァッリの「サルヴェ・レジーナ」だった。カウンターテナー、テノール二人、バスの男声のからみに思わずウット~リと夢見心地に(@_@) ああ、まるで天国のようじゃ~。

やっぱり、生で聴くと一味も二味も違うのう。--ということで、久し振りに大満足のあまりスキップして帰ろうしたのだが、な、なんとお隣の武道館でやってたコンサートの終了とちょうど重なってしまい、大量のヘビメタ娘が歩道にあふれて身動きも取れず、スキップどころではなくなってしまった。(後で調べてみたら全然知らない日本のバンドだった)

余談:客席に野々下由香里さんや鈴木美登里さんが来てたらしいが、私は全く気付かなかったよ(-.-;)


家へ帰って、コンチェルト・パラティーノが演奏するカヴァッリ『聖母マリアの夕べの祈り』(harmonia mundi)を引っ張り出して聴いてしまった。今回のコンサートとほぼ同じ編成にコルネットとトロンボーンが加わっていて、この管楽器隊も見事だがエンリコ・ガッティのヴァイオリンも素晴らしいの一言。
一番の聴きものはコンサートでは1曲目だった「めでたき海の星よ」で、もっと遅いテンポでこの美しい曲をじっくりと演奏している。鮮烈な2本のヴァイオリンにまといつくようなテオルボ(S・スタッブス)がまたいいんだよね。あー、彼らのこの演奏も生で聴きたいです。

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