ジェニー・ホルツァー展:いつか電光掲示板に流したい「お前の財布は私のもの」
会場:スカイ・ザ・バスハウス
2006年9月7日-10月14日
天気は秋晴れ、上野は芸術の秋でバクハツだーっ!というぐらいに人が行き交う上野公園。あちらではダリ展、こちらではNHK日曜美術館展、さらに向こうじゃベルギー王立美術館展……。と、それらを全て通り過ぎて谷中方面へと向かう。
めっきり下町色の濃い街並み。カラスが舞い飛ぶ中、目指すは元銭湯のギャラリー、スカイ・ザ・バスハウスである。
短く辛辣な内容の文章と文字による作品というと、バーバラ・クルーガーを思い浮かべるが、クルーガーの場合は写真などの組み合わせで作品を作っているのに対し、J・ホルツァーとなるとホントに字だけという感じだ。
この個展では、橋やビルの壁に文字をプロジェクターで投影した企画を記録した写真作品と、白い壁にLEDの小さなユニットが並べられ、それが一斉にテキストを映していく巨大なインスタレーションがあった。
全体をぼーっと眺めていると、間歇的に紫やら青の文字がチカチカとまたたいては一斉に黒くブランクになるのでとてもキレイである。
文字は横の列のユニットは同じ内容で、サーッと流れていくようにしてあっという間に消えてしまう。全体的に何回かごとに反復しているようだが読み取るのは英語の苦手な人間には簡単ではない。(「命令は自由の形を取る」みたいなのがあったような……)しかも私は先日の健康診断で視力0.4を宣告されたばかりで、おまけに乱視も入っているので懸命に見ているうちに目がチカチカして来てしまい、それ以上の文字読み取りを諦めた。
元は番台らしき受付には各作品の価格が出ていて、写真作品も大層な値段なのであった。またLEDユニットもバラ売りしているようだ。余裕があったらトイレにでも(ちょうど座って目の前あたりに)一個設置したらいいかも知れない。
後で、テキストの内容を受付のおねーさんに聞いてみればよかったと反省。
写真作品を眺めていた学生らしき若いモンが「"afraid"ってなんだっけ」と言ってるのを聞いて「勝った \(^o^)/」とほくそ笑んだ私……低レベルな争いである。
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コメント
ジェニー・ホルツァーのものは今でも買えますでしょうか?
投稿: こんにちは | 2007年10月17日 (水) 00時45分