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2006年10月10日 (火)

「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」:何気に「野暮」

監督:ブレット・ラトナー
出演: ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン
米国2005年

個人的には今季最大の期待作ということで、もう1作目・2作目のDVD借りてきて事前学習もバッチリ。ドーンと来いってなもんである。
そして、またプロフェッサーことパトさんと、マグニートーことイアン・マッケランの美老人コンビの麗しい友情が見られるかと期待していたのにぃ~。
なんだよ、これは……

普通に面白いじゃねえか!

もうガッカリだー。
いや、面白いのが悪いってんじゃない。前作前々作は「すごーく面白い」とか「異様に面白い」という感じだったのに、今回はあまりに普通のエンターテインメントになってしまっていたからだ。ウルヴァリンだっていかにもヒーロー然としてるしさ。
おまけにフェニックス発現の場面なんてなんだか「エクソシスト」みたい。オカルト風味もサービスということか。
そのために、これまでの洗練されてた部分も、野暮でベタになってしまった。映像も独特の質感がなくなって平板な印象だ。やたらとアップも多いしさ。

期待していた美老人の友愛も中途半端で詰まんなーい。それからどの感想見ても触れられてるけど、サイクロップスの情けなさ、トホホ。
さらにこれまで何気に小さなお子ちゃまには分からないエロさを発散させていたのが、ミスティークと大柄な白衣の女医さんジーン・グレイだったわけで、見ていて(^Q^;)ハアハアしちゃうのだが、その二人とも……なんで、これまた詰まんない。
ストームのみ出番が増えて中心的存在になっておまけにキャット・ファイトまでしちゃうが、これはハル・ベリーが「もっと出番増やしてよっ」とゴネたせいじゃないかと裏事情を疑っちゃう。
関係ないけどアンナ・パキンはすっかり大人になっちゃいましたねえ。

やっぱり監督代わるとこれほどまでに違うというのがよ~く分かった(脚本もかなり関わってくるだろうけど)。編集やら構図やら0.5秒の差、0.5センチの差が積み重なってここまで違ってくるのだろうか。

で結論は、最終作は面白いゆえに詰まらないって事と、『ダ・ヴィンチ・コード』同様おいしい所を全てかっさらったイアン・マッケランは神という事でよろしいでしょうか。

ところでネタバレを避けて事前に他の感想を読まないようにしていたのだが、なんと!ミクシィのピカード艦長のコミュニティの掲示板を読んだらプロフェッサーについてネタバレしていたのであった(泣) まさかあんな予期せぬ所で……(T^T)クーッ あんまりだーっ。


主観点:6点
客観点:7点

【関連リンク】
コメント欄が面白い。特に「中国雑技団」には爆笑しました。
「ちわわぱらだいす」


【追記】

★以下ネタバレ注意です★

女性キャラクターの行く末を見るとなかなか興味深い。
ジーン・グレイは自らの力の暴走を止められず死を選ぶ。しかも愛する男の手によって、である。一方、ローグは愛する男のために力を捨てる。しかし、ミスティークは力を失う事で愛する男から見捨てられてしまうのだ。
唯一、力をコントロールできるストームは「父」たるプロフェッサーの後をついで学園を運営する事を宣言する。とすれば彼女の役割は「母」であろう。

しかし、そもそもジーン・グレイの二重人格が父たるプロフェッサーの「欺瞞」(とウルヴァリンはなじる)によるものなのだから、これはある意味裏切られ見捨てられた「娘」の報復なのか。

--となると、今回の『X-MEN』は「男の物語」より「女の物語」の方に色々隠されているものがあるようである。

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