スティング「ラビリンス」:ロック・モードで聴くが吉と出た
ユニバーサルクラシック2006年
古楽系のCDを聴く時はいつもアンプのトーン・コントロールをオフにしている。こうすると全然音が違って、コンサートの時の生音に近いように聞こえるのだ。
一度うっかり間違えてオフにしたままかけたらあまりに気持ちよい音で、大して面白くないと思っていたCDが一転して素晴らしいものに聞こえて、それ以来こうしている。
ただ、ロックやポップスなどはキンキンして非常に疲れる音になってしまうので、オンに戻して聞いている。
さて、問題のスティングがダウランドの曲をリュートの伴奏で歌ったディスクである。これはどちらのモードであろうか?
百聞は一聴にしかず--ということで、早速二つのモードで聞き比べてみた。結果はトーン・コントロールをオンにしたロック・モードの方が相応しいと出た。
そもそも、録音が全体的にベチャッとした感じなのはなぜだ? 曲によっては時折聞き苦しく思える部分がある。
歌手としてはもう最盛期を過ぎてしまったとおぼしく、出来ればもっと若い時の声で聴きたかった。もっとも、若い頃にはこんな録音を出そうとは思わなかったろうが。
かつてはモロにとんがった不良青年であったスティングも、今や外見は頑固な英国紳士風オヤヂへと変貌。そういう意味では「年相応」ではあろうが……。
いや、もちろんロック・モードで愛聴してますよ、はい(^^)
【追記】
何回か繰り返し聞いてみて、ヴォーカルそのものよりノリがロックだと感じました。
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