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2006年11月17日 (金)

異論反論レ・パラダン!

そろそろブログ上での感想も出尽くしたと思われる「レ・パラダン」でありますが、以下の二つの意見が目に止まりました。

《ピアニスラー》より「賛否両論:レ・パラダン」

《読書な日々》より「遍歴騎士」

双方、主張は正反対なのだが、その極端さにおいて「そこまで言いますかっ?」的なのは同様である。

前者の、日本の観客は遅れてるから過激で進んでる演出は拒否反応、という風に受け取れてしまう主張はどうだろうか。
別に批判している人の多くはそういう意味で言っているのではないと思うが--。
それに、私自身は守備範囲外なので全く見ていないのでよく知らないが、ワーグナーのオペラあたりは過激な演出なヤツがどんどん日本に来ているんじゃないのか? どうなんだろう。

それにしても、いくら気に入らなくてもウン万円払った席を10分間で立ってしまうなんて真似は、私のようなケチな人間には到底できん。
もっとも、芝居好きのとある友人は、詰まらないとなったら途中だろうが前列だろうが、さっさと席を立って帰ってしまうそうである。うーむ、オソロシ……。

後者の方には、意外な情報が。
*『レ・パラダン』は初演当時のパリでさえもそれほど当たらなかった。
うむむ?そうだったのか。
そしてさらに、他のブログでも決して見かけなかった意見。
*原作そのものが全く詰まらない。
うむむ、そ、そうだったのか~!

ただ、バロック・オペラで現代の観客を感動させるのは不可能、という意見はちょっと頷けない。私はこれまで古典的な演出も現代的なのも見たが、それぞれに楽しめたし感動したのもあった。
もっと古い時代のシェイクスピアの芝居が現代においても繰り返し新しい意匠で上演されているように、バロックオペラもまた今の時代に生き生きと蘇らせる事が可能だと信じている。

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