「シャーロットのおくりもの」(字幕版):人間の暴挙に○○の力で対抗
監督: ゲイリー・ウィニック
出演: ダコタ・ファニング、ジュリア・ロバーツ(声)
米国2006年
昔でも未来でもないある時、とあるド田舎の農家に、それはそれはカワユイ子ブタのウィルバーがおりました。どれぐらいカワユイかというと、心の汚い大人なら誰でも「丸焼きにして食いたい! いや、トン汁かな。ハムやソーセージでもいいなー(^Q^;)」とヨダレを流してしまうほどでした。
もちろん、このブログを読んでいるよい子の皆さんなら「えー、信じられない~。あんなカワユイ子ブタちゃんを食べるなんて」と思うでしょう。でも、人間の大人の○欲は尽きる事がないのです。恐ろしいですね。
ですから、彼が殺されそうになった時に救ったのは当然大人ではなく、農家の女の子ファーンでした。そうしてペット代わりに育てていたのですが、育ち過ぎて遂に隣の農場に彼を引きとって貰うことに。
だが(!o!)何と言う事でしょう。その農場には世にも恐ろしい薫製工場があったのです!ザザーン(←ホラー映画風の音楽)
さて、ここまで読んだよい子の皆さんは、このお話は女の子ファーンとブタのウィルバーが協力し合って窮地を脱する物語だと予想するでしょう。
ところが、ここでファーンも含めて人間は舞台の真ん中から引っ込んでしまうのです。(彼女は医者が予言した通り「大人」になってしまいます。詰まらないですね)後は動物たち中心のお話になります。
クモのシャーロットは、ファーンの兄(?弟か)のクソガキに--あ、いやいや、よい子の皆さんにこんな言葉づかいをしてはいけませんね--元気なお子ちゃまに捕まえられそうになったのを、ウィルバーに助けてもらったので恩返しに、なんとか彼が薫製小屋に送られるのを阻止しようと考えます……。
ここで賢い皆さんは当然のことながら「ちっこいクモなんかが人間様に対抗できるかよー。ウソっぽーい」と思うことでしょう。でも、だからこその「奇跡」なのです。
さて、シャーロットの知恵は何を使って子ブタを救ったのでありましょうか?
折角のサム・シェパードのナレーションがちょっと説教ぽい事を除けば、心温まるよいお話です。だが、どうしたことでしょう! 字幕版のせいもあるでしょうがよい子は映画館中見渡して一人としておりません。観客はみんな大人ばかりではありませんか。一体この国の未来はどうなるのでしょう。心配です。
でもやっぱりよい子は賑やかなアニメやゲームの方がいいに決まってますね。こういうお話が必要なのは、よい子よりも心が濁っていてヨレヨレとくたびれた大人の方なのでしょう。
追記:S・ブシェミが声をやっている業突く張りのネズミは、がめつくて何よりも残飯が好きで、物をため込んでは他人の目から隠して悦に入り……て、なんだか思い浮かぶ人物が(^=^; そう、あの「ジェイムズ君」ですよっ。
主観点:7点(悪い大人のみ推奨)
客観点:6点
【関連リンク】
ブログ名とハンドル名からお分かりのように真正「シャーロット」ファンの方の感想です。
《シャーロットの涙》
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コメント
はじめまして。TBありがとうございました。
とっても楽しいレビュー、おもわず笑っちゃいました。
リンクまでありがとうございます♪
なぜか大人も多い…私のようにアニメ版を見た人もいるのかもしれませんが、やっぱり汚れた大人は癒しが欲しいのかもですね。
私も結構真っ黒かも。バターミルクでウィルバーのように洗って欲しいところです…。笑
失礼しました。
投稿: charlotte | 2007年1月 1日 (月) 00時33分
charlotte さん、コメントまで、ありがとうございます。
私は原作もアニメ版も見てないので、せめて原作を読んでみようかと思います。
それにしても日々、モノをため込み、大掃除もせず、ゴロゴロと過ごし、正月のモチ太り、となると--ネズミのようなシッポが生えて来そうです(^^;)
投稿: さわやか革命 | 2007年1月 1日 (月) 11時04分
突然で申しわけありません。現在2006年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票に御参加いただくようよろしくお願いいたします。なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.mirai.ne.jp/~abc/movieawards/kontents/index.htmlです。
投稿: 日本インターネット映画大賞スタッフ | 2007年1月 7日 (日) 15時46分