「パフューム ある人殺しの物語」:久々の罵倒モード
監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー
ドイツ・フランス・スペイン2006年
実に期待して観に行ったのである。決定的な香りを求めるために女を殺害する--なんてヘンタイだー、いや大変だーっ。
当然そういう話ならば……
エロさ爆発~ \(^o^)/
いかがわしさに鼻血止まらず (@∀@)
なんて感じになるはずだとばかりに勢い込んで行ったのであった。
だが、違った。
全然エロくもいかがわしくもなかった。
750人の全裸開陳--だからどーだっていうのさっ。ゴロゴロしてるだけじゃないの。
詰まんな~い。
詐欺! (>O<)
インチキ~!! (`´メ)
だからお金返して( ^^)// チョーダイ
こ汚い当時のパリの様子など、映像はよく出来ていると思うけど、この監督さんやっぱり健全な人なんじゃないの。
話の展開もなんか納得行かない。ローラの所であれだけ引っ張って、結局他の女とどう違ったのか分からない。そもそも最初の殺人なんか、お間抜け過ぎ。笑う場面かと思っちゃったよ。
それから臭いを表わすのに鼻のアップばっかりなのは能がないし、主役が肝心な所でいつも一種類の表情しかできないのも致命的。
クライマックス集団××の場面は退屈で、早く終わんないかなーなんて思ったのも事実。
で、かつてのヘンタイ監督ならどう撮っただろう、なんてことばかり考えていた。
ケン・ラッセル風の恐ろしい狂騒&混乱の集団××。
クローネンバーグなら、香料の瓶や抽出機械をさぞいやらし~く、かつ禍々しくカメラで嘗め回したかも。
汚臭まき散らす様々な事物を美しく変態チックに撮るD・リンチ--なんて。
で、さらに想像してみた。
『ヒチコックの「におい」』
主人公は、犯人追跡中にビルから落ちるという事故によって嗅覚に異常を来し、ただ今休職中の刑事。知人(アラン・リックマン)より娘の行動がおかしいので尾行して欲しいと依頼される。
娘は怪しげな行動を続けるが、彼は鼻が効くのでまかれることはない。やがて娘の体臭に惹かれるようになった主人公の目の前で、彼女は突然謎の自殺をしてしまう。
そのショックで彼は娘の香りを求めて街中をさまよい歩く。街にはありとあらゆるにおいが充満しているが、やがて、娘と全く同じ体臭をしている女を見つける。だが、彼女は似ても似つかぬドブスで超デブであった。その女をつけ回すうちに怪しげな香水店の男(ダスティン・ホフマン)が現われる--。
まあ、見てる間こんな事でも想像してるしかないぐらい退屈だったわけだ。
主観点:4点
客観点:5点
| 固定リンク | 0
コメント