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2007年3月25日 (日)

「クラヲタと呼ばれて」その後

コンサートでのマナーとそれにキレるクラヲタについての問題、その後も話題は続いているようだ。

他のブログを見てみると--
忌憚のない意見と考察を書いた
《Rakastava》より「クラシックのコンサートのマナー @ 許容範囲と騒音対策編。」「クラシックのコンサートのマナー @ 原理論編(強制終了)。」

また、自分もマナーについて注意した経験があるという
《爆音!!クラシック突撃隊♪ブログ。》より「かなーーーーり長い間ウルサイ訳ですヨ。経験的には…」

などという意見が多数か--と思った所へ
《♯Credo》より「涙の形」

という意見も出てきたのであった。
うーむ、確かにおっしゃる事は納得なんですが……では実際コンサートという場において、演奏している音楽とコンサートとしての有り様が一致するかというと、必ずしもそういうわけでもないのが困っちゃうのである。

早い話が、『涙の形』を録音した時期に同じ内容のコンサートをやったのを聴いたのだが、これがかなり緊張度が高く客席が静まり返ったものであった。
音楽的には私的な哀しみを歌った曲が多かったが、トッパンホールは収容人員400名なのに対し、リュートを伴奏にして二人の歌手が交互に歌う形式なのでほとんど独唱会状態。客がなまじな音を立てたら会場中に響き渡ってしまう。ちょっと気を使っちゃうのだ。

さらにもう一つ、これはブログの感想には書かなかったのだが--例えば一部の映画ファンの間で話題になった、アカデミー賞授賞式パフォーマンスでのビヨンセとJ・ハドソンのガチンコ勝負のような「二大ディーバ対決」みたいに恐ろしげなものではないにしても、二人の歌手の静かなるぶつかり合いが存在したのであった。

まあ既に、波多野さんはこの手の分野では日本ではトップクラスというのは多くの人が認めるところだろうが、さすがに相手がE・タブでは分が悪い。かなりリキが入っているように見えた。一方のE・タブはさすがの貫禄で余裕--と言いたいトコだが、少しでも気を抜いたら一敗地にまみれるのは必至、両者一歩も譲らず、と客席からは思えた。
--という訳で美しい曲の陰でかなりの緊張感があったのは事実である。
曲間のブラボー厨がやたらと賑やかだったのはその反動だったのかも知れない。

同様に、うるさいロックのコンサートではクラシックと違ってさすがにマナーの問題はないか?--というと、そんな事はなくて、またそれなりに別の問題が存在する。
例えば、ギュウ詰めのライブハウスで大の大男が女の子突き飛ばして前に出ようとするのはいかがなものか、とか、対バンの演奏聞きたくないからって最前列で耳ふさいで座り込んでるのはどーよ、なんて事だ。


さて、前回の記事では書かなかったのだが、実は私σ(^-^;)は「ウルサイ」と注意された事がある。映画館で予告編の時に友人と喋っていたら隣のおばさんに言われてしまったのだ。
だーって、本編じゃなくて予告だから構わないじゃ~んと思ったが、まあ場所が岩波ホールだから仕方ないのだろう。
しかし、映画は笑える内容だったのに私の周囲ではそのオバハンに遠慮してか、笑い声が少なかったのであった。(と私には思えた(^^;))
他人同士が狭苦しい場所にいるんだから色々あっても仕方ないんでしょう。解決などそもそも無いってことか。

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コメント

こんな意見を取り上げていただけるとは、、。
激しく恐縮しております(笑)。

あのCDを聴きながら、なんとなく思いつきでツラツラーっと書くうちにああなってしまいまして。書いてから、なんかおかしーな。ズレてないか。。。と思いつつ、なんか消すのももったいないのでアップしてしまいました。みなさん、軽くスルーしていただけると思ったのですが(笑)。

波多野さんのライブは実演で聴いたことがないのです。そうですかぁ。。裏ではかなりの緊張があるみたいですね、。これを例としてあげるのはイマイチだったかな。

おそらく他ジャンルでも独自の掟があるんだろうとは思います。でも、クラシックほどには目を吊り上げては聴いてないんじゃないですかね。私の書き方は裏を返せば、「クラシックばかり聴いてるのも狭量なんじゃない?」とも読めるので、それはマズかったなぁと反省してます。別にいろんなジャンルを聴いて相対化できてるヒトが偉いって訳じゃないですから・・・。

この問題、あきらかに糸口が無さそうでしたし、今後も状況が変わるとは思えないんですよね。。そういうやや悲観的な見方をしていたので、実効力のあるなんらかの「やり過ごし方」みたいなものを考えないとツライかなと思ったので書いてみたのです。なんか他にないですかね。。。

投稿: kimata | 2007年3月25日 (日) 18時37分

さわやか革命さま。

ああもう、これ、ほんと解決の無い難しい問題ですよね。。どこに基準を持ってるかという。あの記事自体が「客席ではできるだけ静かにする」というコードが完全に崩れた悲しい徴候なのかもしれません。私はこれからも逃げて逃げて逃げ続けることになりそうです。。

あの伝説のレオ様着メロ事件では私の知人たちが何人か現場で目撃してまして、たしか「客席は凍り付いたようにシーンとなっていた」だったと思います(その知人たちに会った時に確認してみます)。関西で他に有名なのは諏訪内晶子FLASH事件というのがありまして、これはパーヴォ・ヤルヴィ/シンシナティ響の協奏曲で、一人の客が何度もFLASHを焚いて写真を撮り続け、大勢の客が主催者に「なんで止めなかった!」と食ってかかってロビーが大騒動になったというものです。その他、私が知っているだけでも関西でも結構事件あります。ちゃんと調べてよ……。
映画でもいろいろあるんですね。私はいつも一番前のド真ん中に座るので、なるほど、でした。

投稿: shu | 2007年3月26日 (月) 04時59分

 > kimata さん
|みなさん、軽くスルーしていただけると思ったのですが(笑)。

あ、どうも気が利かないヤツでして(・・ゞポリポリ
時代的に歴史があるジャンルほどマナーにうるさい、というのはあるかもしれませんね。老舗のジャズ喫茶なんかかなりそういう点コワそうです。

まあ、あまりキリキリしても今度は自分にはね返ってくる恐れがある、というのも難しいところであります。

 > shu さん
|あの伝説のレオ様着メロ事件では私の知人たちが何人か現場で目撃してまして

ぎゃーっ、周囲が一瞬にして絶対零度の恐怖に凍りつく様子が目に浮かぶようです。
今度の公演では何もありませんように(-人-)

|他に有名なのは諏訪内晶子FLASH事件というのがありまして

これはもはやマナー以前に、プロのアーティストとしての肖像権も関わってきますねー。恐ろしい猛者がいたもんです。
映画だとたまにシネコン行くと、展開がつまらなくなってくるとケータイがパカパカ開き出して「ああ、退屈してるな」というのがよく分かります。

しかし、お二人ともこの問題では悲観的なのがよーく分かりました。確かにこれから先、状況がよくなるとは思えませんが。

投稿: さわやか革命 | 2007年3月27日 (火) 06時33分

ハレーションを起こした話題ですけど、携帯では1996年10月20日、サントリーホールでの大事件に止めを刺すでしょう。ものはマーラー/交響曲第2番「復活」、クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィル。その終楽章、最後のクライマックスの前の静寂、聴衆が緊張しかつ固唾を呑んでピアニッシモに耳を傾けていたとき、、、呼び出し音がなったのです。しかも、1分くらい延々と、、、私の席からアバドの表情が良く見えましたが、明らかに引き攣っており、演奏自体はなんとか滞りなく終わらせましたが、カーテンコールも1~2回お義理で出てきただけ。あれ以来、サントリーではチラシに注意文を入れ始め、携帯遮断を真剣にやり始めたようです。
個人的には歌舞伎も見てますので、多少のザワザワは気になりませんが、ここぞ!と言うときには静かにして欲しいなあ、と思いますけど、たいていはそういうときにはしわぶき一つ立たなくなるので、まあええか、と自分で納得している日々です。

投稿: 忠信 | 2007年3月27日 (火) 13時49分

 >忠信さん

いやはや、そんな大事件があったとは知りませんでした。1996年というとケータイ時代初期でしょうが、一分間鳴らしっぱなしとなると--焦って止め方が分からなかった?
確かオペラシティだとホール全体でケータイを遮断するんでしたよね。そのぐらいしないとダメなのか。

クライマックスのここぞという時やシンとした時に限ってケータイが鳴ったりチラシが落ちたりする(ような気がする)のは、それだからこそ却って逆に印象に残るためかも知れません。

投稿: さわやか革命 | 2007年3月28日 (水) 15時51分

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■ 昨日は勢いでああいう記事を書いたんですが、yusukeさんの極めて冷静なご提案の通り、、あまり自分のスタンスを先鋭化しすぎるのは良くないのかもしれません。…が、やっぱり「言いたいっ」病は押さえきれず(だだっ子か…)。ノイズ耐性なんて上げられるわけないじゃん!とかホント、子供のようになってしまうのがこの議論の悪いところかな(笑)。友達なくすよ……。この議論、今日で終わりにしますが、まず最初に。関西では「主催者を巻き込んでのトラブルは、ほとんど聞かない」とありますが、これは間違い。私、いっっぱい知っ... [続きを読む]

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