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2007年4月 6日 (金)

「シュルレアリスム 謎をめぐる不思議な旅」:駆け込み鑑賞報告

会場:埼玉県立近代美術館
2007年2月21日~3月25日

行こうと思っていて中々行けず、終期直前に駆け込み鑑賞である。同じような人が多かったせいか、ここの美術館としてはかなり混んでいた。

デュシャン、エルンスト、マン・レイ、ミロなどシュールレアリスムの有名どころが一気に鑑賞できて超お得な企画であった。さらにはベルメールなんてのも。
中でも、デルヴォー、マグリットが見応えあった。レオノール・フィニの頭蓋骨の絵は前にも見たが、やはり再見してもよかったです。
立体ではエルンストの「オイディプス」が『寄生獣』の元ネタかと思うような印象。それからM・オッペンハイムの「鳥の足のテーブル」は文字通りの作品で笑ってしまった。

作品の横の解説はもう少しデカく表示できないものだろうか。あれを読むために行列ができちゃってるんだよね。狭い場所だと一人ずつしか読めないのだ。

全て、国内の美術館から集めてきたものばかりで、国内にこれだけあるのかとその点についても感心した。

次に常設展へ向かう。
「光の諸相」では看板作品のモネの積みわらやピカソもあったが、まるで写真みたいな絵画「草」(小島喜八郎)や、灰色系のピンク一色で塗りつぶした奥山民絵の作品が迫力あった。
タレルの「フォーン・ブース」に入ってみたかったが、どうも点滅光に弱そうな体質なので断念。

続いて、靉嘔を年代順に作品を集めたアーティスト・プロジェクトシリーズはかなりの作品数でが見応えがあった。大きなアルミの筒を使った「軌跡」がなんだかホログラムのようにアルミの傷が浮かび上がってくるのが不思議。

吹き抜けで誰でも見られるスペースにはメキシコの版画を展示。ルフィーノ・タマヨの作品が数が多く、その力強い単色の造形に心打たれました、ハイ。

ということで、常設展の方もかなり満足できたのであった。

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