目白バ・ロック祭りだ、ワッショイ!その5
常軌を逸したカプリッチョ?~ファリナ氏と巡るヨーロッパ音楽の旅
演奏:リクレアツィオン・ダルカディア
会場:目白聖公会
2007年6月16日
お久し振りの目白聖公会である。銭湯みたいに靴を脱いで上がるのは相変わらず。そして、演奏が始まるとエアコンを止めてしまうのも……(~Q~;)
開演は6時。この季節だとまだ明るい。最上部のステンドグラスには陽が当たっている。曲目が進むにつれて段々と暗くなって行っていい感じであった。
今回のプログラムは、様々な国を渡り歩いた作曲家カルロ・ファリーナの生涯に合わせて同時期の各国の作曲家を取り上げたもの。
ファリーナ本人やマリーニ、カステッロ、ブオナメンテ--あたりは知ってるが、ヴァレンテとかベルタリあたりとなると知らんのよ(-_-;)
後半はファリーナの晩年の地オーストリアで活躍したビーバーとシュメルツァー、そしてご本人の作った変な標題音楽(?)「常軌を逸したカブリッチョ」が演奏された。最後の曲はニワトリやら犬やら猫やらスペイン風のギターやら色んなものが登場する--様子が模倣される。
R・Dの一同は絶好調な様子でこれらの曲を生き生きと熱演した。特に前半では冷房止めた会場は暑くて暑くて、演奏者はもちろん聴衆も汗だくになって聴いたのであった。
同じ主題を何度も繰り返すベルタリの曲やシュメルツァーの「フェルディナンド3世の死によるラメント」ではアンサンブルが非常に心地よかった。
小さな会場のせいもあるかも知れないが、実のところ先日のガッティとの共演よりもかなり良かったように思えた。不思議なことではあるが、プラスとプラスのものが合わさっても必ずしも結果がプラスの二倍になるわけではないのを痛感したのであった。
このグループにはこれからも期待、であるがチェロの懸田氏と第二ヴァイオリンの山口女史は秋から留学してしまうのでしばらく日本には戻ってこないとのこと。じゃ、来年の目白祭りでは聴けないのかなー。残念であ~る。
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