目白バ・ロック祭りだ、ワッショイ!その8
灼熱のラテン・バロック~18世紀イエズス会宣教時代南米の宗教作品
演奏:コントラポント
会場:立教大学第一食堂
2007年6月24日
コントラポントはアンサンブル・カペラなども率いている花井哲郎のグループだが、今日の公演ではアルゼンチン出身のアドリアン・ロドリゲス・ファン・デア・スプールが指揮(の他にギターやパーカッションも)を担当。なかなかライヴでは聴く事が少ない南米バロックを演奏した。
開始前に立教大の教授によるミニ講演付きであった。(専門外なんで今イチ自信なさそうだった?)
ボリビアの教会から20世紀の末に宗教音楽の楽譜が大量に発見されたという。ラテン語だけでなく、現地語やスペイン語の曲もあり、また作ったのもヨーロッパから来た作曲家でなく当地の人の手によるものも多数あるとのこと。
前半は敬虔な宗教曲が中心。複雑な曲はなく割合簡素で素朴な印象である。最初と最後の曲ではコーラスとヴァイオリンとパーカッションなどは演奏しながら入退場した。パーカッションが入るとかなり曲が躍動的になって踊りたくなったりして(^^;)
この日も湿気の多い日だったが、エアコンはないので調律が時間がかかって大変そうだった。
後半は祝祭のための曲ということで、かなり世俗っぽくなる。子守唄の「マリア様、今晩は!」では「静かにしないと、子ロバが噛みつくよ」という件りにはなんとなくお国振りというのが感じられて面白かった。ヴァイオリンが哀愁極まりない音でよかった。
久し振りに聴いた鈴木美登里のソロの「私たちの母、聖マリア」がなかなかによかった。もう一人のソプラノの花井尚美はモンセラート・フィゲーラス風のややクセのある歌い方で好みが別れるところだ。
今年のこの音楽祭は、私には同じ会場でのE・ガッティの公演で始まったが、この最終日も満足できるものだった。ヨカッタヨカッタ。来年も期待しております。
ただ、できれば時期を5月に移してくれれば嬉しいなっと(*^_^*)
しかしながら、公演自体を除くと実はこの日はどうも祟られていたようだった。
*出がけにバッグが擦り切れていて、中に使われているビニールが見えているのに気付く。だが、他のバッグはない! 仕方なくそのまま持って出かける。
*座席がよくわからなくて会場をウロウロしてしまう。だって、配置が分かりにくいんだもーん。
*休憩時間に突然下のリンクの「ここで突然、女の叫び声がホール中に響く。」を思い出して笑いの発作に襲われる。家を出る直前に読んでしまったのよ。
いや、その場にいた人には笑い事ではないと思いますが……。
私もコンサートの出来に満足できた時は、いかなるフライング・ブラボーよりも先に素早く立ち上がり、小銭でふくれた財布(紙幣は一枚ぐらい)を振り回しながら「金はまだあるわよー、アンコールやって」と叫ぼうかと思いました。
もちろん、不本意な公演の場合は空の財布を振り回して「金返せ!」と容赦なく叫ぶつもりであります。
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