目白バ・ロック祭りだ、ワッショイ!その2
ヴェネツィアの晩課~モンテヴェルディの《倫理的・宗教的な森》より
演奏:クラウディオ・カヴィーナ、ラ・ヴェネシアーナ、エンリコ・ガッティ、リクレアツィオン・ダルカディア
会場:東京カテドラル聖マリア大聖堂
2007年6月6日
さて、今回はオールスター出演と言ってもいいような顔ぶれでモンテヴェルディである。
あ、そういや去年の目白祭りについてはこのレポートをはじめ幾つか書いておりますので、興味のある方はサイト内検索などして、お読み下せえ。
同じモンテヴェルディでも有名な『聖母マリア』の晩課はオープニングでやっているので、この日は『倫理的……』を中心にして、フレスコバルディなどの曲を交えて、典礼方式で構成して演奏していた。
指揮をしているC・カヴィーナ氏は2月に来日して波多野睦美と共演している。その時は楽譜をステージに何回かバラ撒いたりして「うふ、ウッカリ屋さん( ^ ^)σ)~_~;)プニッ」としたくなってしまったが、今回はそんなことなく威厳ある指揮&歌いぶりであった。(でも、実は楽屋で楽譜バラ撒いてたりして……)
この大聖堂でのコンサートは大抵いつも自由席なので、毎回後ろの方しか座れなかったが、この日は指定席で前の方で嬉しい限り。下手な場所座ると、斜め後ろから音が聞こえてきたり、ステージに人がいるのかいないのかも見えないんだもんね。
でも、合唱の終わりが背後に長い残響をひいて消えて行くのを聴くと、すごいなーとウットリした。ただ、歌手全員で合唱すると至近距離にもかかわらずガッティのヴァイオリンの音がかき消されて聞きづらくなってしまう。演奏する方は大変そう。
ふと思ったが、日本のお寺の鐘を巨大にしたようなヤツの中で演奏しているようなもんですかね。微細なニュアンスまではとても聞き取れない。
とはいえ合唱、演奏、いずれも文句なしであった。やっぱり、本場のイタリア者によるモンテヴェルディは格別やのー、なんて思ったりして。特に男声三人によるモテット(だったかな?)が何か神秘的な響きがしてよかった。
ガッティは脇に回って縁の下から支える役目を堅実に果たしていた。バロックハープのおねーさんや日本人のメンバーも同様。
それにしても休憩なしで2時間近く教会の堅い椅子に座っていると、さすがにお尻が--というより腿の裏側が痛くなってしまった。昔の王侯貴族でもこんなのガマンしてたんだろうか? それともフカフカの専用座布団を使ってたんかな(^^?
前回この大聖堂に来た時は迷ってしまったんで、江戸川橋から行こうかと思ったが、徒歩5分の差があるのでさすがに考え直して、やはり護国寺から行った。今回は分かりやすいコースを取ったので迷わずに済んだ、ホッ( -o-)
【関連リンク】
《Takuya in Tokyo》より「目白バ・ロック音楽祭2007(2) ヴェネツィアの晩課」
私もどうもあの教会へ行くと威圧感を感じてしまって落ち着きません。東京文化会館もそんな感じ。あの時期の流行の建築がそういうもんなのだろうか。
《ミューズの森、美術館そぞろ歩きノート》より「目白バロック音楽祭、もうひとつの「ヴェネツィアの晩課」
確かにモンテヴェルディ今ひとつ苦手な作曲家であります。素晴らしい音楽家による演奏に当たればいいんだけど……。そうでないと「意図している所はわかりますが」みたいな感じになってしまうのよ。
【追記】
NHKの収録が来ていた。見逃した人は是非どうぞ。放送の方が音がよく聞き取れるかも。
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コメント
TBありがとうございました。
確かに合唱、演奏、いずれも文句なし!
そして、このような企画が成立するところが凄い…
今日も目白に行ってきましたが、この音楽祭の充実ぶりに脱帽、という感じです。
投稿: hokuto77 | 2007年6月13日 (水) 23時22分
13日--ということは、N・デ・フィゲイレドですか。
また、ラテン風にノリノリで演奏したんでしょうか。
当方はBCJの定期会員で、とっくに金を払っているので、カンタータ公演に行ってました。
投稿: さわやか革命 | 2007年6月14日 (木) 00時05分
はい、デ・フィゲイレド、まさにノリノリの演奏でした。
先日のこの記事もまだなのに、今日は今日とて明日館まで出かけて行って、浴衣姿の西山まりえさんの歌を聞いてクラクラしてしまいました。
それにしてもこの音楽祭にはハズレがない!
私は今年初めての”参加”でしたが、こちらの記事も随分参考にさせていただきました、感謝です。
投稿: hokuto77 | 2007年6月15日 (金) 22時06分