目白バ・ロック祭りだ、ワッショイ!その1
イタリア・ヴァイオリンの芸術1「ソナタ編」
演奏:エンリコ・ガッティ、懸田貴嗣、渡邊孝
会場:立教大学第一食堂
2007年6月3日
遂に目白バ・ロック祭り開始であります。私の初日はガッティなんである。
で、勢い込んで立教大学門前まで行ったはいいが、はて二つの門のうちどっちへ入ったらいいんかい(?_?) おまけに「はしかで休校」とか掲示があるぢゃないのっ!
思わず「はしかでコンサート中止か(@_@)」などとキョーフがよぎったのであった。
ちゃんと門前に看板かポスター置いといてくださいよう(T_T) それとも私の目に入らなかっただけか? でも、「駿河台模試」の看板しか気付かなかったぞ。
会場は由緒ありげな建物。真ん中にステージを置いて、横長に椅子を並べて聴くという感じ。響きはどんなもんかと思ったが、楽器の音は意外にもよく聞こえたのでよかった。
ただ、空調がないので入口(4ヶ所?)を開け放ったままだったが、雑音は聞こえてこなかったので一安心。これは大学が休校だったのが幸いしたかも。学生たちがいたらもっと騒がしかったかも知れない。
プログラムはイタリアのヴァイオリンソナタの流れを前半は17世紀、後半は18世紀--と大体、時代順に弾いていった。ジェミニアーニ、ボンポルティなどの後半はともかく、前半は名前しか聞いたことのない作曲家多数。極めて渋くて地味にしてマニアックな印象だ。
家へ帰って過去のアンサンブル・アウローラのCDを求めてゴソゴソと棚を漁ったら、「イタリア17・18世紀のヴァイオリン芸術」1と2が出てきた。時代的には合ってるが、作曲家はウッチェリーニしか重なっていない。この時代にはこの手の曲が非常にたくさん残っていると、雑誌か何かで読んだような記憶がある。
話は脱線するけど、それより前に出たCDがさらに2枚あるはずなのだが(「グイド・レーニの時代」とか)見つからなかった(-.-;) 引っ越しの時に燃えないゴミに入れちゃったんじゃろか?ギャーッ(>O<)
ともあれガッティの強靭にして、しかも繊細極まりない演奏を充分に堪能できた2時間であった。アンコールは解説付きでタルティーニ。
通奏低音の二人もしっかと支えていてよかった。懸田氏はガエタノ・ナジッロのお弟子さんなのね。ということは去年の武蔵野市民文化会館でのコンサートは師弟共演だったわけだ。ただ、略歴の「2007年秋より……師事している」っておかしくないか?今年の秋はまだ来てないんだけど。
プログラムを通して眺めると17世紀末から18世紀初頭が抜けているようだ。この時期はパート2の「コンチェルト編」でフォローするってことかな?
さて、生ガッティを聴くのは確かこれで4回目のはずである。最初はまだBCJがカザルスホールでやっていた頃、確かヘンデルのプログラムで彼らと共演したのを聴いた。これがまた客が入ってなくて(^o^; 多分客席は三分の二も埋まってなかったと思う。
私は半袖のシャツを着て行ったら、空調の風がモロに直撃する席でもう寒くて寒くて仕方なく曲を聴くどころではなかった。曲の合間に係員に断って空いている後ろの席に移って、ようやく人心地ついたはいいが、今度は身体があったまって睡魔がモー然と襲ってきたのである!
--という情けない事態だったのだ、トホホ。
《SEEDS ON WHITESNOW》より「バロック・ヴァイオリンの貴人エンリコ・ガッティによせて」
私もこの旧古河邸のコンサート行ってました。庭園のバラがキレイな時期だったもんで休憩時間中にフラフラと外に出てたら、係員のおねーさんに「なに、この人?」みたいな目で見られてしまった。
もう、あんな機会は二度と来ないでしょうなあ……というのは、後になって初めて思い知ることなのであったよ。
【追記】
《SEEDS ON HATENA》で「ガッティin立教のレビューをリンク」もどうぞ。
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