スカルラッティ音楽祭2007「宗教曲コンサート」:本場イタリアじこみのハプニングあり
指揮:セルジョ・バレストラッチ
会場:イタリア文化会館アニェッリ・ホール
2007年7月23日
世俗曲コンサートの時とほぼ同じメンツに男声歌手たちが加わって、今度は宗教曲である。目玉はなんといっても『聖ヨハネの祝日ためのモテット』で、最近楽譜が発見されて「世界復活初演」ということだ。
前半はソプラノ+カウンターテナーの『サルヴェ・レジーナ』、そして10声にオルガン伴奏だけの『スターバト・マーテル』だった。後者は10人の歌手がズラリと並んで実力発揮--と言いたいところだが、なんとなく「よくできました」とは思っても「大変よくできました」までは行かないところが、歯がゆかった。
曲自体はあくまで合唱でありながら劇的なところがあるという力作であった。
後半はオルガン独奏に続き、櫻田さんのテノールによる別の『サルヴェ・レジーナ』。前半の曲よりも楽器の数が多く、なんだか歌が埋もれて聞こえてしまった。
『聖ヨハネ~』はモテットと言ってもいわゆるカンタータ風の構成。個人的にはこちらは前半の曲より今ひとつノレる部分がなかったのが、残念。
さて、今回は客席にレオ爺公演並みに演奏家が来てたらしいが、ぼーっとしてたせいかあまり気づかなかった。学者では金澤正剛を見かける。
開演時に、前回プレトークをやってたY氏とイタリア大使館の参事官とイタリア文化会館の館長が出てきて挨拶したが、Y氏がマイクを持って喋り出すもオフになったままである。すかさず「マイク死んでまーす」と会場から声が飛ぶが、Y氏は全く理解できず、なぜかイタリア人の館長の方が理解できたのであった(-o-;)
それから、休憩時間の途中にいきなり火災報知器が鳴り出したんでビックリ。ただ、1階のオープンラウンジみたいな所で別の催しのためのパーティの準備をしているのを、客の全員が目にしているのでそれが原因だろうと、あわてることはなかった。
その後、今度は客席上の照明がグワーッと暗くなったかと思うとまたチカチカ明るくなったのというのを何度も繰り返した。
ここに至って、近くの客席から「さすがイタリア」という声が聞こえたが……てーと、なんですか? 本場イタリアの歌劇場やコンサートホールでは火災報知器が鳴ったり、照明がチカチカしたりするんですかい(@_@)
それにしても、火災報知器が鳴ったのが休憩中でよかった。演奏中だったら目も(耳も)当てられなかっただろう。
会場は満員御礼で、補助席も出ていたが、その割には端の席は空いていたりして、来年度以降も続けるなら指定席形式にした方がいいんでは?(座席には番号が付いてないけど……)
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