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2007年8月30日 (木)

「トゥモロー・ワールド」:大いに後悔しました

監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:クライヴ・オーウェン
米国・イギリス2006年
*DVDにて鑑賞

ロードショー公開時に見てみようか迷ったが、予告を見るかぎり今イチ面白くなさそうだったのでパスした作品。
だが、今回レンタルで借りて来て見た結果は……

なんだよ、面白いじゃねえか!(`´メ)
映画館で見ればよかったよ(T_T)

予告の印象と全然違っていた。ハラハラドキドキの娯楽ものではなくて、もっとクールな近未来ものだった。全体的にそっけない描写や編集も好み。
あと、驚異の戦闘場面長回しや車内カメラ360度ブン回し撮影(どうやって撮ったの?そのまま車外に出てるんだよね)にはビックリ。

ただ、子どもが生まれなくなったり、突然生まれた理由が説明されていないのでSFというより、これは寓話と考えるべきだろう。
簡単に言ってしまえば、少子化に悩みひたすら退廃していく先進国は閉鎖的・抑圧的になるが、そうではなく移民の生命力を導入することで生き延びよということだろうか。

それにしても、このような近未来を描いた物語というのは、結局のところ「現在」を描いているのに他ならないことを感じた。大昔のJ・G・バラードの短編に人口爆発のためにギュウ詰め状態で生活する話があったけど、今ではそんな未来を描く者はいまい。

文化相の邸宅の窓からピンク・フロイドのピンク豚が浮かんでいるのに笑った。監督の考えではあれはピカソの『ゲルニカ』に匹敵するものらしい。
でも、数十年後の若いモンがレノン&マッカートニーの名前を知っているとは思えんねえ。


主観点:8点
客観点:7点

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