「私刑連鎖犯」上・下:よくできた話のつまらなさよ
著者:ジャン・バーク
講談社文庫2007年
ミステリ・チャンネルの「ミステリ・ブックナビ」という番組でその月のオススメ本として紹介されていた小説。
FBIの指名手配凶悪犯リストに入っている悪人が残酷な方法で次々と殺されていく。その裏の犯人の真意は……。
と書くと面白そうだが、犯人とその意図は最初から明らかにされていて、謎解きの面白さはほとんどない。むしろ、追跡する刑事と犯人と関りのある別のグループがどう行動するかというサスペンスが中心。
視点は一人の人物に限定されてなくて、映画のように場面ごとにクルクル変わる。今時のエンタテインメント小説はみんなこんな感じなんだろうか。
明日にでもすぐ映画にできそうだが、小説としては全く面白みがない。
複線もよく張られているし(ただし人物の行動に納得行かない部分あり)、登場人物も多種多彩でまことに結構だが、いかんせん刑事である主人公のキャラクターに全く魅力がないのはどーしようもない。
よくできた小説のつまらなさ--とでもいおうか。
時間を無駄にしました、ハイ(+_+)
ちなみにこの手のヒーローは子どもと小動物に好かれるのが必須条件なんですかね。だとしたら、オイラは永遠にヒーローにゃなれねえなあ(^O^)ケケケ
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