「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(字幕版):後はヘレン・ミレンとジュディ・デンチをよろしく
監督:デヴィッド・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフほか豪華競演陣
イギリス・米国2007年
前作までは原作を読んでいたんだけど、あまりにトホホ(+_+)だったんで、この『不死鳥の騎士団』からは読むのを止めてしまった。
だもんで、映画の方はほとんど「展開がどうなるか」ぐらいの期待で観たようなもんである。
子役がみんな大きくなっちゃって、まあどうしましょう(T.T )( T.T)オロオロ 特にハーマイオニーなんかすっかり大人になっちゃって、さぞご両親もお喜びでしょう(と、なぜか保護者モードで涙ぐむ)。
だけど、設定14歳なのか? どう見てもハイティーンだけど。
しかも、暗い。暗い場面ばっか。お子ちゃまも喜ぶ楽しい場面は双子が暴れる所ぐらいですかねー。こんなんでええんかい?
これまで必ずあったクィディッチの試合みたいな派手な場面も無し、である。
登場人物がさらに増えて画面と尺にギュウ詰め状態だ。マクゴナガル先生の出番がほんのチョビットしかなくて悲しい。でも、ロンなんか画面に出ているわりに台詞は少なかったような。
代わりにスクリーンを支配するのはイメルダ・スタウントン扮するアンブリッジ先生だった。恐ろしい迫力である。おまけに、ヘレナ・ボナム・カーターまでチョイ役で出ちゃって、こうなると後いないのはヘレン・ミレンとジュディ・デンチぐらいのもんだろう。ぜひこの二人も頼む。
なお、アンブリッジ先生が行う規律による締めつけと教師の査察は、某国の教育の未来を見てるよう。よくよく考えたら、某国はサッチャー時代の英国教育政策をお手本にしてるんだよねえ。
中高年男性俳優も充実の一言だが、レイフ・ファインズはシリーズ最後まで素顔を見せてくれない、なんてことはねえだろうな。そしたら怒るぜ、オレは。
個人的にはマルフォイ父ちゃんがやっぱりカッコ良くてス・テ・キッ(#^-^#) もう次回はナシかしらん。
ストーリー的にはスネイプ先生の過去の一端の判明に驚く。だが、見ていてスネイプ先生て眉の間の縦じわといい、『イブの息子たち』のニジンスキーやったらぴったりだなーなんて思ってしまったのも事実である(^^; あの調子で「ヒース、私を見て……」
シリウス・ブラックとハリーの描写はどう見ても、意図的に地球上のあらゆる地域に存在すると思われるフ女子の妄想の油に、火を注いで萌えあがらそうとしているとしか思えなかった。
いつもながら、原作にしても映画にしても大人の描き方には「?」を感じざるをえない。今回も校長がハリーを無視していた理由には「なんじゃ?そりゃー」である。
一方、ハリーのチョウ・チャンに対する態度には「お前それでも男かー(`´メ)」と言いたくなった。
まあ、結末に至った時は盛り上がりまくることを祈るだけである。
あっ、ところで双子は放校ってことでいいんですか? 何の説明も無しなのは無責任だよん。
主観点:5点
客観点:6点
【関連リンク】
《水曜日のシネマ日記》
映画自体の評価は一致しないが、「大人が子供を評価する子供同士の団体ゲーム」という指摘は本質を突いていて極めてスルドイと思った。
《描きたいアレコレ・やや甘口》
イラストが笑えます。ルーナはクリソツ。
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コメント
私は、家族4人で吹替版をみました。原作読んでるのは私だけ。
読んでなくても、まあ、大丈夫かと。でも、小学2年生にとってはタイクツだったようで。
私は原作は読んだのですが、1年以上前なので、細かいところは忘れてしまいました。ただ、前半がとてもかったるかった印象があります。映画は、(あれでも)かったるかった前半はずいぶんすっとばかしているよなあと思った次第です。
1年前に買った『謎のプリンス』の原作も、実はまだ読んでない(^_^;)
投稿: しの | 2007年8月 8日 (水) 22時38分
原作が出た当時、ハリーがやたらとキレまくる悪ガキでどーにも不愉快と言ってた人がいました。映画見て、なるほどこういう事かと納得しましたです。
|1年前に買った『謎のプリンス』の原作も、実はまだ読んでない(^_^;)
早くしないと最終巻(の翻訳)が出てしまいますぞー。(と焦らせる)
関係ないけど、予告でウィル・スミス主演「アイ・アム・レジェンド」というのをやってたんですが、あれはリチャード・マシスンですかね。いよいよネタが尽きて5~60年代SFに手を伸ばしてきたのか、と。
投稿: さわやか革命 | 2007年8月 9日 (木) 07時22分