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2007年9月

2007年9月29日 (土)

チケット・ゲット情報

ネタは怒濤のようにあれど、訳あって更新できない状況なんで、単に情報のみお送りします。

○ヘンデル・フェスティバル・ジャパン
 *「ロイヤル・ファミリーのための音楽」12月8日
 *「水上の音楽&戴冠式アンセム」1月18日
後者の指揮はエンリコ・オノフリ……って、イル・ジャルディーノ・アルモニコのヴァイオリニストだよねえ。チラシの写真が別人のようなんで最初分からなかった。

○トゥールーズ古楽四重奏団 12月13日
コルネットとサックバットのアンサンブルはなかなか生で聞けないのでゲット。既に「残券32枚」とか書いてあった。

どうしようか迷い中
○「オラトリオ事始め~「メサイア」に至る道」11月6日
カリッシミとシャルパンティエという渋い組み合わせ。
○「フランス音楽の彩を楽しむ 2」11月7日
ソプラノ独唱のエリザベス・ドビンという人は知りませんが、こちらもカンプラ、シャルパンティエ、ランベール他となっている。むむむ、聴きた~い。

連チャンになるのは避けたいのでどちらかを選びたいんだが(~_~;)どうしよう。

チケット・ゲットできない情報
○「知られざるバッハ・知られすぎたバッハ」11月15日
大塚&桐山コンビの定例バッハシリーズ。だが!北とぴあの「オルフェーオ」と重なっているではにゃあの。「オルフェーオ」は本当は17日に行きたかったんだが、土曜に仕事が入っちゃたんで仕方なく15日にしたのだ。そしたら……_| ̄|○
泣いちゃうよ。

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2007年9月21日 (金)

バッハ・コレギウム・ジャパン第78回定期演奏会:中年暴奏族あらわる

Bcj1

ソロ・カンタータ3
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2007年9月16日


なんと一ヶ月半ぶりのライブである! わーい嬉しいな~ランラン♪とスキップしながら初台に向かう。
前日の神戸での演奏会では雨が降ったらしいが、この日は天気良かった--けど、やたらとムシムシして湿った風が吹いて暑い。会場に入ると、普段は効き過ぎな感じのエアコンが今日は心地よく感じるではないか。眠気虫が跋扈する不吉なヨカ~ン(\_\;
あわてて眠気よけののど飴を口に放りこむのであった。

今回はソプラノとバスのソロ・カンタータ特集とのこと。ただし、コラール要員として前半だけアルトとテノールが一人ずつ控えていた。

やはり目を引いて耳を引いたのはソプラノのC・サンプソン。最初のBWV84の冒頭アリアがオーボエとともに甘美にして厳格な響きでよかったけど、やはりなんといっても休憩を挟んだ後の82番。楽器の方は弦も完全に一人ずつの小編成で聴かせてくれた。
なんつーか、まさに心にしみ入る音楽でしたねえ。(v_v)シミジミ
特に2曲目のレチタイティーヴォは、奇跡的にもチラシを落とすバサリ音も咳き込み音もなく静まり返ったオペラシティの大きな空間にクッキリと彼女の声が響き渡り、素晴らしい瞬間であった。
私の席は前の方だったんで、後ろの方ではどう聞こえたかはわからんけど。

82番にひき続いて鈴木(兄)がオルガンを担当した49番は、出だしを間違えるというハプニングがあったが、それもなんのそのの勢いでオルガンをブイブイ言わせて弾きまくっていた。こりゃ、中年暴奏族とでも言わんばかり(^-^;
冒頭のシンフォニアでC・サンプソンがニコニコ笑っていて傍らに座っているP・コーイの顔を見たりしていて、「なんでだろ?」と不思議に思ってたのだが、こういう理由だったのねー。トーシロにはなかなか分かりません。

この曲ではヴィオロンチェロ・ダ・スパラのバディアロフ氏登場。以前は昔の少女マンガ王子さま風だったのが、今回はなんだか「さすらいのスパラ弾き」みたいな感じになっちゃってちょっとビックリ。単に日に焼けて色が黒くなっただけなのかもしれんが。……いや、どうでもいいことですね、ハイ。

【関連リンク】
こういう意見もあれば
《ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2007 & 普段のコンサート通いのblog》
こういう意見もあるわけですなあ。
《Tomatian World ~苫治安の楽天日記~》 

ちなみに私σ(^-^;)は毎回金千円ナリのパンフを買っております。昔は確か500円だったんだよねー。もしかして私ったら「信者」? 要望があるとしたら、是非バッハ先生を主人公にした4コママンガを載せてほしい。作者は祝!ご再婚の吉田戦車で頼む。

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2007年9月16日 (日)

「ブラック・スネーク・モーン」:初めにブルースありき

Blacksnake
監督:クレイグ・ブリュワー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、クリスティーナ・リッチ
米国2006年

宣伝の広告やチラシに使われている画像がスゴイ。何やら黒人のオヤヂが持ってる太い鎖にパツキン白人の娘っ子(露出度高し)がしがみついているではにゃあか!
で、「つながりたい--衝撃的な“愛”のカタチ」とか言っちゃって、こりゃあもしかして「監禁モノ」ってやつですか(@∀@)アヒャヒャ
公式サイトを一見してもそんな感じ濃厚だぞー。

と思ったら大違い。これは共依存しなければ生きていけない老若白黒男女が、なんとか崩壊した人生を再生させようとする極めて切実な物語なのであ~る。

さらに全編に流れるブルース。冒頭と終盤近くに伝説的ブルース・ミュージシャンのサンハウスが「ブルースとは--」と語るドキュメンタリー映像が挿入されているのを見ると、ブルースそのものを主題にした異色な音楽映画とも言えるのだ。

元ブルース・ミュージシャン(エンド・クレジットに献辞が出てくるR・L・バーンサイドがモデルとのこと)にして、今は南部の片田舎で地味に農業を営んで暮らすという設定の主人公は、実の弟に裏切られ、妻を寝取られ、別れを宣告され……とまるでブルース曲に登場する「裏切られ男」像を全て背負い込んでいるような状況である。

と、彼が道端で発見するのが半裸の若い白人のネーチャン。こっぴどく殴られてて気絶して地べたで転がっているぢゃあーりませんか(!o!) あぶねえあぷねえ。
で、彼は娘っ子を介抱してやって、ついでに魂の方も救ってやるのが神の試練と考えるようになる。その結果が自堕落でまさに「アバズレ」状態の娘を鎖で繋ぐという行為に象徴されるわけだ。

サミュエル・L・ジャクソン、今回は完全なじーさんモード。白髪頭で、周囲に当たり散らす頑固オヤヂだ。が、ひとたびギターを握って歌えばシャキーン(☆-☆)となるのである。やっぱりサミュエル兄い、爺役でもカッコエエのである。
笑っちゃったのは、娘のエロ気にアテられそうになった主人公が聖書をひっつかんで表に飛び出し、家と自分の間の地面に聖書を置くところ。「悪霊の家」じゃあるまいし。いや……やっぱり「悪霊」か(^^?
こういう場合、日本人なら何を盾とするんだろうか?と思ってしまった。まさかお経じゃないよなあ。やはりお札だろうか。「悪霊退散」というお札を股間に貼るとか(^○^)ギャハハハ(冗談ですよ、冗談)

一方、娘っ子役のクリスティーナ・リッチはまさに体当たり演技といえる。何せ前半はほとんどろくに服着てない(@_@) 脱げそで脱げないパンティは両面テープかなんかで留めてるのか思っちゃったよ。
『アダムス・ファミリー』のあの女の子がねえ……。こんなにエロく育ってしまってご両親もさぞお嘆き、さぞお喜びでしょう。
しかし、一番驚いたのは最初の方で二人の女友だちと乱痴気パーティに参加する場面。他の二人の女の子より完全にブサイクに見えるんである。普通、女優ったら他よりも少しでもキレイに見せたいはずだが、あきれた役者根性だ~。

主人公が好意を持っている薬屋の店員が歌ったゴスペル(あまり上手くないのだが、それを主人公がウットリ聴いているのが微笑ましい)をどっかで聞いたことがあるなーと首をひねっていたのだが、後になってニーナ・シモンのレコードだったのを思い出した。

テーマは魂の救済と音楽……であるからして、ブルース好きはもちろん(ブルース専門誌でも特集なんかしたらしい)、私のようなロック専門の門外漢でも音楽好きならオススメの作品である。


しかしながら、「女性登場人物の服装」という面から見てみると、また別の感想が出てくる。
娘っ子は最初はジーンズをぶった切ったホットパンツにタンクトップみたいな格好である。主人公の家で鎖につながれている時は下着同然。が、主人公を受け入れ鎖から開放された時は彼が婦人洋装店から買って来た女らしいドレスを着る。
娘の母親は終始、無個性でユニセックスなスーパーの店員の制服姿だ。
薬屋の女店員は常に優しげなフェミニンなファションに対し、離婚を切り出す妻は固いスーツを着て登場。
服装のジェンダー規範と精神の安定性は常に比例しているようである。

--なんてことをつい考えてしまうのである。
でも、サミュエル兄いのカッコ良さに免じてキニシナイ \(^o^)/


主観点:8点(音楽好き限定点数)
客観点:7点

【関連リンク】
《映画通の部屋》

《ポコアポコヤ 映画倉庫》
役者についての感想がうなずける所が多いです。

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2007年9月10日 (月)

「崩壊感覚」&所蔵作品展:J・オピーのぬるいニッポンにひたる

Houkai2
会場:東京国立近代美術館
2007年8月18日~10月21日

今の近美はちょうど企画展をやってない時期だったので、人が少なくてヨカッタ。
お目当ては現代アートをテーマ別に企画展示する小スペースでやっている「崩壊感覚」--といっても、「崩壊」という概念は人それぞれだから企画者の感性に左右される部分が大きいだろう。
キーワードは廃墟・戦争・時間・地震……といったところか。

中でも素晴らしかったのはマックス・エルンストの「つかの間の静寂」。あー、やっぱりエルンストいいですなー。なんつーか、しみじみしみじみと荒涼感みたいなものが心に染み入ってくるのよ。
人が少ないので、しばしの間「ワハハハ(^○^)エルンストは吾輩のものだ」状態を堪能。見張りのオニーサンがいなかったら家に持って帰りたいくらい。古めかしい木の額ブチもまたステキッ(#^-^#)

他に目についたのは剣持和夫という人の巨大な無題の作品。「廃墟」を作り上げて写真を撮った上から絵具で重ねたとのこと。巨大さと、絵のタッチなどからキーファーを想起させる。ただ、キーファーみたいな禍々しさはない。

オペラシティで見た陶作品の聖書(荒木高子)がここにもあった。廃棄された車や電話ボックス(?)が草に覆いつくされた様子を撮った斎藤さだむの写真作品も注目。

関東大震災の被災地を描いたスケッチ(池田遥邨)と宮本隆司が神戸の震災地を撮った写真は一つのスペースで数作品展示されていて、その静かな迫力に圧倒された。しかし「崩壊」というテーマで、地震を描いた作品というのもなんだかあまりにもベタな印象があるのもまた事実である。

収蔵品展は以前見たのも結構あって、ささっと見て回った。
「騎龍観音」にはまた見て笑ってしまった。だーって、龍の眼がなにげにカワユイんだもーん。
現代美術のコーナーにあった舟越直木の石膏?の白い頭部像が面白かった。目鼻がなくてゴツゴツしたミイラ男みたいでちと不気味。父親や兄とはまた一味も二味も違う芸風である。
それから眼につきにくい所にジュリアン・オピーの日本を題材にしたインスタレーションがあった。北斎のパロディみたいで、変テコで笑えた。「日本八景」というからには八つなければならんと思うが……数が足りないような(?_?) どうせなら全部見せてくれい。

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2007年9月 8日 (土)

「ヒロシマナガサキ」:過去ではなく現在の話

監督:スティーヴン・オカザキ
米国2007年

8月の中旬に見に行った知人によると、とにかく偉ーく混んでいて、一時間以上前に整理券を貰っておいて入場したが、結局補助席が出るほどの満員だったという。
そこで私は約半月後、たまたま平日に休めたので決意を固め鼻息も荒く一時間早く家を出て岩波ホールに行ったのだった。
ところが、もはや整理券は出してなくて、館内はガラガラだった。なんなんだよ……。拍子抜けしてしまった。混んでたのは終戦の日に近い時期だったかららしい。

日系三世の監督が広島・長崎の被爆者14人と米兵・科学者4人にインタヴューで構成したドキュメンタリー。被爆者の側には中沢啓治や肥田舜太郎も入っている。「原爆乙女」のTV番組は全く知らなかったので興味深かった。
そして証人のナマの証言の迫力に圧倒された。戦後に周囲から受けた扱いが後半に出てくるが、これは過去の話ではなく、現在形の出来事なのだと明らかにしている。。
ナレーションは全くついていない形式で、この手のドキュメンタリーでは監督の編集の手腕が大きくモノを言うのだなあとヒシと感じた。

爆撃機に載ってた兵士の一人が「落とす前に最後に原爆に触ったのは私だ」とチョッピリ自慢げに語っていたところでは、『博士の異常な愛情』の例の場面を思い出してしまった。うーむ、キューブリックはやっぱりイヤミなヤツである(^=^;

使われている音楽がなかなかによかった(かなり私の趣味に合致)。監督は若い頃バンドをやっていたらしい。
ダイインやってる若者たちは、どう見てもあまりに暑いんで公園で寝っ転がって一休みしているとしか思えなかった。平和ですのぉ~(@∀@)

ところで、この作品はHBOテレビから米国で放送されたとのこと。HBOったら、あのチョ~過激な監獄ドラマ『オズ』作ったところではにゃあですか。
反響がどんなだったか知りたいが、雑誌「世界」にレポートされてるらしい。後で図書館で借りて読んでみる事にしよう。

作中で使われている市民が当時の状況を描いた絵は巧くは決してないけれど、恐るべきリアリティに満ちている。ロビーにそのスチール写真が掲示してあって、豆腐屋のおぢさん親子を描いた絵の中に書き込まれた説明書きを読んだら泣けてきた。
いつも朝に元気に「とぅふぅ~」というかけ声で豆腐を売って回っていたそのおじさんが、瓦礫の中を服はボロボロで皮膚は焼けただれてはがれて垂れ下がった姿で、息子の手を引いて「戦争だからしょうがないんだ」と言いながら歩いていたというのである。
その絵を描いた人はその言葉を印象深く覚えていたらしい。私はそれを読んで「しょうがなくはないですよう」と言いたくなった。


翌日、BS放送でまたもや太平洋戦争のドキュメンタリーをやっていたのを見てしまった。マニラ市内で日米両軍が激突して市街戦を行ない、なんと死者12万人のうち市民(非戦闘員)が10万人もいたというのである。
見終ってまたウツウツたる気分になってしまったよ( -o-) sigh...
Hiroshima1_2


主観点:8点
客観点:8点


【関連リンク】
《ようこそ劇場へ!》
今年の夏のキーワードは「しょうがない」だったようです。

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2007年9月 2日 (日)

「シッコ」:5か国病人治療合戦

Sicko2
監督:マイケル・ムーア
米国2007年

以前『ER』を見ていたら、救急病棟に運びこまれた患者に応急処置をした後で「この患者が入っている保険では別の病院に回したほうがいい」「でもここの病院じゃないと適切な処置を受けられない」という医者同士の会話の場面があった。ドラマでは結局、その患者は他の病院へ回送されてしまったわけだが、どうして保険によって病院を変えなきゃならないのか見ていて全く分からなかった。

だが、このM・ムーアの新作ドキュメンタリーを見てようやく理解できた。米国の医療保険は公のものはなく民間の保険企業にそれぞれ加入するのであった。
医者は治療をしなければ保険会社からご褒美を貰い、市民は加入する前や支払い時には色々と会社からイチャモンをつけられる。
しまいには、病院側が患者をタクシーに乗せて捨ててしまう。恐ろしや~{{(>_<)}}

--というコワい現状が前半に語られた後、今度は後半で他国比較編へと突入。
カナダ・英国・フランスさらには敵国キューバまで乗り込んでその地の医療制度を紹介する。
まあ、ここは「その代わりに税金たくさん取られるんじゃないの」とか「そんなにフランスが暮らしよければ暴動は起こらんだろ」とか「キューバは医者のサラリーがタクシー運転手より低いんだって?」などとツッコミどころ満載だが、それをはね飛ばすぐらいに米国のシステムはひどいようである。
病院で既往症を書くのが治療費をより高く取るためだなんて信じられんよ。

M・ムーアの昔のTVシリーズで米・加・英、国別「行き倒れ救出競争」というのがあったが(実際に同時に行き倒れのニセ者を倒れさせて、どこの市民が最初に助けるかタイムをはかったもの)、この後半部はそれをマジメに展開したものと解釈した方がいいだろう。だから、あの国の税金は!などとケチをつけるのは野暮な事と思える。
もっとも、どうせだったら「5か国医療比べ」をセーノっ!で始めて見せるというのでやって欲しかったなあ。

「デモクラシーNOW!」という番組にM・ムーアが出てこの映画のことを語っていたが、その話を聞いている限り次の大統領選挙をある程度意識して製作したらしいのが感じられた。
民主党の候補でも、医療保険の政策を満足なものを出しているのはいないという。そういう候補者たちに「この問題をおろそかにしてくれんなよ」という圧力、とまでは行かなくてもメッセージを送るのを射程に入れているのは確かだろう。
その点で政治家にあるべき形を提示して政策の変更を求めて訴える姿に、さすが米国製民主主義やなあと感心したのであった。


平日に見に行ったのだが、公開してすぐだしまだ夏休み中だからムーアの新作ということで若いモンがいっぱい来ているかと思ったら全然そんな事なかったのが意外。白髪頭の高齢者も目について他の映画より平均年齢が高いぐらい。(=_=;)
歳取ると心配になってくるけど、やはり若いモンには医療問題は身近ではないのかのう。でも、ムーアは「借金まみれの大学生が出現したら要注意」と言っているのだが……。


主観点:7点
客観点:8点

【関連リンク】
《(´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ)》
辛口ですが、なかなかに真実をついていると思いました。

《ようこそ劇場へ!》
私も『スターウォーズ』のパロディには爆笑しました。

《映画のメモ帳+α》
長文・ネタバレありですが、読みごたえあり。

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2007年9月 1日 (土)

「イムリ」1・2巻:早く続きを頼む

Imuri_2
著者:三宅乱丈
エンターブレイン(ビームコミックス)2007年

最近のマンガ事情に疎い私はこの作者について全く知らず、近くの書店のマンガ売り場に平積みになっているのを見かけて、表紙や「壮大なるファンタジー巨編」とかいう惹句に引かれて買ってみたのであった。中身分からんからこりゃ一種の賭けだねー。
そして、これまでその「賭け」に敗れたことが何度あったことか(T^T)クーッ

しかし、今度は勝った \(^o^)/
面白かった!

最初はハリ・ポタ以後流行の「魔法学校」ものかと思ったら急展開、『ナウシカ』や『デューン』みたいな生態系や社会システム、さらには政争まで入り乱れる話へと変化。
だが、2巻の最後では突然『指輪物語』に……(?_?;
とにかく、この手の話は長くなりがちで完結まで数年(どころか十ウン年とか)かかったり、未完のままなんてパターンもあるので是非是非結末まで読ませて欲しいもんである。
それにしても一つの世界を丸ごと作り上げているので、用語などが多くて老人脳のチューネンにはとても覚えきれません。なにかとゴッチャになって区別つかなくなるし。
あとカーマの男性はみんな年取るとハゲになっちゃうの? そんなのイヤ~ン(^=^;


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期待はずれだった信田さよ子の出演番組

朝日ニュースターの「ニュースの深層」というインタヴュー番組に信田さよ子が「王子ブームに隠れた背景」というテーマで出ていた。(8月31日放送)
となると以前にもここで紹介した「オバサンの性的欲望は少年へと向かう」の話が聞けるかと思ってすごーく期待したのであった。

だが、王子さまブームの話は最初の十分ぐらいで終わってしまった。もちろんオバハンとフ女子の性幻想の話題など全く出て来なかったのであった。いくらCS放送とはいえ、過激過ぎるテーマだとされたのだろうか。それとも、インタヴューする側の辻広雅文が全くそちらには興味を持っていなかったからだろうか。

残りの時間は信田の本業関係で、崩壊家族やDV、児童虐待、依存症などの話題が続いた。それはそれで非常に興味深かったけどねえ……。
ガッカリしました(v_v)

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