「フランスとドイツ--バロック黄金期の音楽」:アンケートの行方が気になる
演奏:若松夏美、平尾雅子、副嶋恭子
会場:日本福音ルーテル東京教会
2007年9月28日
三人の女性演奏家による花のソナタ競宴といった趣のコンサートである。
若松さんはBCJで毎度おなじみとはいえ、カンタータだとスポットはどうしても歌手の方に当たっちゃうんで、小さな会場で間近に聞けるのは嬉しい限りだ。
一曲めはルクレールのソナタ。ありゃ、つい最近聴いた覚えが--と思ったが、F・フェルナンデス&フォンス・ムジケ楽器部隊のコンサートで演奏されたのと同じ曲だった。後で若松さんが解説したところによると、そもそもルクレールの曲で全楽章トリオソナタの形式になっているのはこれだけしかないとのこと。
編成が違うので比べるのもなんだが、フォンス・ムジケの時と比べると実直でストレートな印象だった。
次はラモーで極めて技巧的で趣向を凝らした曲。三人のかけ合いが見事だった。三曲めはバッハのヴァイオリンとチェンバロのソナタで、若松節を十分に堪能しました、ハイ。
後半は、同じくバッハで今度は平尾さんのガンバとチェンバロのソナタで始まった。躍動感たっぷりの演奏にバッハ先生もさぞお喜びでしょう、と言いたくなるほど。
次のF・クープランのコンセール。まさにクープラン節全開で、甘美・粋・陶酔の極みに酔いしれるのであった。
最後は没後300年祭のブクステフーデ来たーっ。やはりヴァイオリンとガンバの生き生きとしたかけ合いを楽しんだ。
アンコールはルクレールとテレマン。タイトル通り仏独のバロックのエッセンスを抽出、た~っぷりと味わえたひとときだった。
フォンス・ムジケ楽器隊の時もこのぐらいの会場で聴きたかったなあ(´・ω・`)ショボン
さて、近くの席に座っていた学生風の男女はどうも誰かの弟子の弟子の関係者(?)みたいだったのだが、チラシと一緒に配られた感想用のアンケート用紙を見て、「終わった後きっとこれを肴にしながら三人で飲むんだぜ」とふざけて喋ってるのが聞こえてきた。
その瞬間、私の脳内妄想として、絶対居酒屋なんかに行きそうにもないお三方が「○○の○」みたいな騒がしい居酒屋でビールジョッキあおりながら、アンケートをテーブルに広げて「こんな小汚い字読めないわ」とか「39歳独身のクラヲタです、なんて余計なこと書かないでよ、キモー」などと回し見しているイメージが猛然とわき上がってきたのであった。
そこで、私は急いでアンケート用紙を取り出して記入し始めたのである。え?なんて書いたかって?……それはヒ・ミ・ツ(*^^*)
でも、書いてもアンケート出す場所がなかったのはどーいうことよ。用紙配るんだったら、回収箱でも置いといてくれい。
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