「さらば、ベルリン」:千円でちょうどよかったかも
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット
米国2006年
監督がソダーバーグで、役者も豪華なメンツなのに、六本木でほとんど単館ロードショー状態である。
で、巷の評判もあまり芳しくなく、ギリギリまで行くかどうか迷っていて「六本木くんだりまでわざわざ出かけてって1800円も払うのもなー」などとボヤいていたが、行ったらたまたまなぜかその日は千円で入れる日だった! たちまち「ラッキー」なんて思っちゃった。現金なヤツです、ハイ(*^_^*)
さて、この映画、似た題材の名作『カサブランカ』や『第三の男』やその他私の知らない旧作を模して、冒頭のロゴマークからして昔の白黒のものを使用。全編モノクロで押し通すのであった。音楽まで昔の映画風の大げさなオーケストレイションを使用。もしかして、字幕の字体も昔のを使用か? ますます擬古調なのであった。
だがどうも今イチさえない。主演にG・クルーニー、C・ブランシェットと美男美女を揃え、おまけに小悪党役にトビー・マグワイアだ。でも、なんだか全体的にミスキャスト感が漂う。ポツダム会談を背景にした国際的サスペンスもどうも話がすっきりしなくて盛り上がらない。困ったモンである。
それからラストのヒロインの秘密もなんとなく見当がついてしまい、驚かなかった。……というか、何の特別な職業にもついてなくて技能もないような普通の女で、あの立場だったら他にやることはないように思うんだが。
しまいには、擬古調に凝るより他の方面に力を入れたら~(\_\;なんて思ってしまったのだった。
でも、ラストクレジットは今風に長かった。不徹底であ~る。どうせなら「ジ・エンド」でスッパリ終わりにしてほしいぞ。
ともあれ、過去の作品風でもオリジナルだからまだ志はあると考えなければならないだろう。これから『第三の男』や『カサブランカ』をリメイクしようなどというバカなヤツが出て来ないことを祈るのみである。
関係ないけど、予告でやってた『ゾンビーノ』って変な映画ぽくて観たくなってしまったよ(^.^) 「野良ゾンビ」ってなんじゃ、そりゃ?
主観点:5点
客観点:6点
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