「ボーン・アルティメイタム」:三作目にして飽きる
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン
米国2007年
このシリーズはずっとレンタルビデオばかりで映画館で見たことはなかった。しかし、ご近所のシネコンのタダ券の期限が近づいてきたんで、「ハリポタ」同様どうせ金払ってビデオで見るなら映画館で見るか、ということでタダ券を使用したのであった。
結果は--というと、万が一さらに続編があってもレンタルでいいかなーという感じ。
冒頭、ドキュメンタリー風にカメラが揺れるが、いくらなんでも揺らし過ぎ。目が回るぞ。実際に手持ちカメラでこんなに揺らしたらカメラマン失格だろうというぐらいのわざとらしさだ。
その後、モスクワ、ロンドン、モロッコで主人公は警察やCIAと追跡劇を展開。それぞれ趣向がこらされてはいるが、モロッコまで来るといいかげん長くて飽きてくる。「まだ、やってんのー(´Д`)」とか思っちゃった。飽きっぽい人間なのよ。
ロンドンでは単に記者を引っ張り回しているとしか見えなかった。それから、ボーンは一作目から変装せずにずーっと同じ格好してるのにマークされないのはなぜだっ。
さらに日用品を駆使した(^^;必殺の格闘シーン、ニューヨーク市街を舞台にしたカーアクションなど見所満載。
……ではあるが、肝心の主人公の正体や経緯は「そんなもんか」で終わってしまったような。拍子抜けである。
字幕は久しぶりの冥王のまわし者にして「あの人」、もう勇退なさってはいかがでしょうか。
今回も、ボーンがニッキーになんで自分を助けるのか尋ねた時の答えが、意味不明ワカラン状態。なんでも、過去に二人は男女の仲にあったということらしいんだけど、そんなの分からんぞ、ゴルァ。
CIA長官の顔がどっかで見たなーと思ってずっと眺めていたが、老人脳のためまたも思い出せず。後で、スコット・グレンだと判明。フケましたなあ(T_T)
批評や感想を眺めていると、ドキュメンタリー・タッチのアクション映画がこのシリーズで初めて誕生--みたいな書かれ方をしているが、はて往年の『フレンチ・コネクション』はどうなんだろうか。もちろん、手持ちカメラをぶん回したりはしてないけどさ。
今度の正月休みに久しぶりに再見してみることにしよう。見たらここで感想を書く予定。
で、結論は「エシュロン恐るべし」でよろしいでしょうか。友人との電話やメールで「××総理、バッカじゃねえの」とか言ったら国家機密漏洩罪で即タイ~ホなのよん。
主観点:6点
客観点:7点
【追記】
『フレンチ・コネクション』の感想を書きました。
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コメント
たしかに素性が知れた時点で、「なんだそんなもんですか」ってのはありましたね。もともとは全然違うキャラだったりしたら面白いのに、とは思いました(たとえば「ふたりにクギづけ」のマット・デイモンが突如現れるとか…)。
投稿: kimata | 2007年11月25日 (日) 09時38分
「洗脳前」「洗脳後」の比較写真付きで「キミもCIAに入って暗殺者にならないか!」なんてポスターを作るといいかもですね。
しかし、「洗脳後」の方が暗くて無口では応募者ゼロという罠……。
投稿: さわやか革命 | 2007年11月25日 (日) 22時39分