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2007年11月11日 (日)

「フランス音楽の彩を楽しむ 2」:退廃の地に咲く華麗な歌一輪

071111
演奏:エリザベス・ドビン他
会場:日本福音ルーテル教会
2007年11月7日

開演前にこの教会の牧師さんが突如出現して挨拶した。ここには何回か来ているが初めてである。それがまた眼パッチリの二枚目の青年なんでビックリ(!o!)
なんでも、この地に教会ができて百年目、建物自体は11年目だとのこと。百年前もこの教会の周囲は派手なネオンサイン……はないだろうから、赤ちょうちんだらけのソドムのごとき退廃の地だったんでしょか?

エリザベス・ドビンはこの前日、北とぴあ国際音楽祭の参加公演でシューマンやメンデルスゾーンを歌ったらしい。この日はカンプラ、シャルパンティエの歌曲でおフランス趣味充溢のひとときであった。
彼女はオーストラリア出身ということでフランス語圏の人ではないが、それが信じられないほどに華麗なる歌いぶりだった。カンプラのオペラの主役もやったとのこと。聴いてみたいわぁ~(*^-^*)

楽器陣はBCJでもおなじみ菅きよみ、先日の旧古河庭園でもチェンバロを担当してた福間彩。それからこちらは知らない名前だったが、リコーダーは宇治川朝政、ガンバが武澤秀平という若手であった。
菅きよみはカンプラの曲でドビン女史の横でフラウト・トラヴェルソを吹いたが、極めて表現力豊かで改めて感心した。リコーダーとの二重奏でフィドリールの曲をやったのも教会の空間に響き渡るみたいでよかった。
照明を完全に落として、ライト一本の中で演奏されたルイ・クープランのチェンバロ独奏は、まるで万華鏡のようなきらめきを感じさせた。闇に浮かび上がるチェンバロ絵巻といった印象。
その他、マレやオトテールなど器楽曲は編成をとっかえひっかえ色々とやって楽しませてくれた。

残念だったのはチラシにあって期待してたのに、ランベールの曲がアンコールのみだったこと。もっともっと聴きたいぞ。
それから、客が予想よりも少なかった。なんで?もったいニャー>^_^<

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